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Pretenderの備忘録

中国の不思議な役人

2009-09-28 21:48:05 | 芝居・ミュージカル・バレエ
パルコ劇場 Z列17番

作 寺山修司
演出 白井晃

平幹二朗
秋山菜津子
岩松了
夏未エレナ
田島優成

あー、子供のころの中国とはこういう世界だったと懐かしい気持ちで観ていた。
ドラマチックな音楽、舞台の暗転と効果的な音響。
猥雑さと、政治的なせりふと、ごちゃごちゃで、訳がわからないけど、飽きない。100分、休憩なしというのもいいのかもしれない。
秋山の身体、きれいに締まってた、笑
平幹二朗が怪しいイメージにうまくマッチ。
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鏡と音楽

2009-09-25 21:38:24 | 芝居・ミュージカル・バレエ
勅使川原三郎 鏡と音楽

演出・振り付け・美術・照明・衣装 勅使川原三郎
出演 勅使川原三郎
   佐東利穂子
   川村美恵
   ジイフ
   他

新国立劇場 中劇場 2階1列32番

二階はガラガラ。一階も6割から7割程度か。
休憩なしの1時間半。
彼はオペラの振り付けを見たことが何度かある。

最初は、映像と音響で勝負みたいな状況。
それがシンプルな踊りの舞台に。
そしてまた映像と音響に。
前衛芸術というか、美術館で20世紀のオブジェを見ているような感覚。
ダンサーの個性は、剥ぎ取られていて、ひとつの造形として。
人間の可能性と限界を感じさせてくれる動き。
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九月大歌舞伎 夜の部

2009-09-23 23:28:18 | 歌舞伎
歌舞伎座 1階1列13番

一、浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)
  鞘當
          不破伴左衛門  松 緑
           名古屋山三  染五郎
           茶屋女お京  芝 雀

  鈴ヶ森
          幡随院長兵衛  吉右衛門
            飛脚早助  家 橘
           北海の熊六  桂 三
           東海の勘蔵  由次郎
            白井権八  梅 玉


二、七代目松本幸四郎没後六十年
  歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
           武蔵坊弁慶  幸四郎
             源義経  染五郎
            亀井六郎  友右衛門
            片岡八郎  高麗蔵
            駿河次郎  松 江
           常陸坊海尊  錦 吾
           富樫左衛門  吉右衛門


三、松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)
  吉祥院お土砂
  櫓のお七

           紅屋長兵衛  吉右衛門
           八百屋お七  福 助
           小姓吉三郎  錦之助
            丁稚長太  玉太郎
            下女お杉  歌 江
            長沼六郎  桂 三
            月和上人  由次郎
            若党十内  歌 昇
           釜屋武兵衛  歌 六
            母おたけ  東 蔵

鞘當、これは二十年くらいして、同じ顔合わせだと、魅力的になっていることを願います。
鈴ヶ森、まあ、こんなものか。最前列で見てしまうと、紫綬褒章を取った役者が前髪の十六とか言われても。。。
勧進帳、一家、一門で固めたまあまあの布陣。吉右衛門の富樫、すっきりしていて、こんなものなんだろうけど、富樫はもう少し華があってもいいのかもしれない。ちょい貫禄ありすぎというか。染五郎、30代半ばで弁慶をやっていない高麗屋ということで、義経ですが。
松竹梅湯島掛軸、前半はまあ楽しく。錦之助が、弱く見せてるのだろうが、いまいち、いい男には見えず。福助の人形振りは良かったと思う。火の見櫓で、もう少し芝居かかって大見得でもいいかなあと。

昼よりも楽しめました。
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コースト・オブ・ユートピア

2009-09-22 22:51:31 | 芝居・ミュージカル・バレエ
コースト・オブ・ユートピア
ユートピアの岸へ
Ⅰ部 船出
Ⅱ部 難破
Ⅲ部 漂着

阿部寛 アレクサンドル・ゲルツェン(思想家)
勝村政信 ミハイル・バクーニン(バクーニン家の長男。革命家)
石丸幹二 ニコライ・オガリョーフ(詩人、ジャーナリスト)
池内博之 ヴィッサリオン・ベリンスキー(文芸批評家)
別所哲也 イワン・ツルゲーネフ(作家)
長谷川博己 ニコライ・スタンケーヴィチ(哲学者)

紺野まひる リュボーフィ(バクーニン家の長女)
京野ことみ ヴァレンカ(バクーニン家の次女)
美波 タチヤーナ(バクーニン家の三女)
高橋真唯 アレクサンドラ(バクーニン家の四女)
佐藤江梨子 ナタリー・バイエル(バイエル夫人の娘)

水野美紀 ナタリー・ゲルツェン(ゲルツェンの妻)
栗山千明 ナターシャ・オガリョーフ(オガリョーフの妻)
とよた真帆 エマ・ヘルヴェーク(ヘルヴェークの妻)

大森博史 ニコライ・ポレヴォーイ(「テレグラフ」誌の編集長)
松尾敏伸 ゲオルク・ヘルヴェーク(急進派のドイツ人詩人)
大石継太 ニコライ・サゾーノフ(ゲルツェンのサークル)
横田栄司 ニコライ・ケッチェル(ゲルツェンのサークル)

銀粉蝶 バイエル夫人/マダム・ハーグ(ゲルツェンの母親)
毬谷友子 メアリー・サザーランド(オガリョーフの愛人)
瑳川哲朗 アレクサンドル・バクーニン(バクーニン家の家長)
麻実れい ヴァルヴァーラ(アレクサンドルの妻)

12時にスタートして終了が22時20分頃。。。
各部が3時間程度。
役者の皆さんは健闘で、ご苦労様ですという感じです。
ただ、いまひとつ、なぜこの作品というのがよくわかりません。
そういう意味では米国で受けたというのも不思議です。
米国で観てみたかったなと思います。

19世紀のロシアの自由化、革命を目指した人々の歴史。1848年から68年くらいまでですから、ヨーロッパ史では面白いところで、高校時代にわくわくして世界史を学んだところです。その後、舞台となる、ロシア、フランス、ロンドンも旅行で訪ねているので、なんとなくイメージはある。
それがロシアで受けたのはわかる。ロシアでもこの作品をかけるのは賭けだったようですが。
アメリカでというのはとても不思議。
それが日本でというのも。観客は確かに老若男女がいました。若者だけよりも当時の歴史を知っていた観客が多いと思います。60前後の男性を随分見かけました。でも、馴染みがある世界ではないでしょう。
役者さんもどの程度当時のことがイメージできて役作りをしているのかというのもあります。
大河ドラマとして考えるとわからないこともないけど、ドラマチックな見せ場がない。
主人公も、プログラムに蜷川さんが書いていましたが、山口昌男の敗者の精神史、挫折の昭和史みたいな感じですね。
通して10時間以上、場面展開は多いけど、動きのない、哲学、政治用語が続くせりふ劇。時々、不倫等が散りばめられ。。。

舞台を中央に持ってきて、スクリーンで場面展開。基本的に透けて見える。
いつ、どこかというのだけ、別途電光掲示板に出る。めまぐるしく場面が変わる。
翻訳劇の限界、みたいなもの、ちょっと感じて。これなら、日本に移し変えて、主題を明確にしたほうがいいという考え方もありえる。

隣の男性が、太っていて、汗臭くて、ちょっとめげました。

役者が一生懸命やっていた長い芝居に付き合った充実感みたいなものと、主題がはっきりしないもやもや感というところでしょうか。
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マーラー 5番 

2009-09-21 22:38:28 | 音楽 Classic
サントリーホール 1階 19列37番

曲目 ワーグナー:楽劇『トリスタンとイゾルデ』から前奏曲と愛の死
   マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
指揮 西本智実
演奏 英国ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団

オケは、金管もしっかり、弦もメローで、しっかり演奏という感じ。指揮者は正直、テンポのとり方等微妙なブレがあり、どうなんだろうと感じた。聴衆は、拍手を惜しまなかったが。。
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