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Pretenderの備忘録

東京交響楽団 特別演奏会 R. シュトラウス 「ばらの騎士」(演奏会形式)

2024-12-13 23:52:00 | 音楽 Opera
ノットのシュトラウスシリーズ。サロメやエレクトラと異なり、長丁場。
ちょっと、この作品はちょっと動きがある程度の演奏会形式には向かないのかなと感じた。徹底的に席に着く演奏会形式の方が潔くて良いかも。
全般的にオケが強く、歌唱が負けている感じがした。
パーションはまあまあだが、特段素晴らしい感じでもなかった。
モリソンのオクタヴィアンはメゾというよりソプラノで、声質がパーションと似ている感じもあった。また、身体が大きく、今までの可愛いオクタヴィアンというのとは異なった。ゾフィーはなかなか健闘。オックスのペーゼンドルファーは素晴らしかった。

シュトラウスにはもっと短く、演奏会形式に似つかわしいオペラがあるように思った。

サントリーホール

出演
指揮:ジョナサン・ノット
元帥夫人(ソプラノ):ミア・パーション
オクタヴィアン(メゾソプラノ):カトリオーナ・モリソン
ゾフィー(ソプラノ):エルザ・ブノワ
オックス男爵(バス):アルベルト・ペーゼンドルファー
ファーニナル(バリトン):マルクス・アイヒェ
合唱:二期会合唱団
東京交響楽団、他

演出監修=サー・トーマス・アレン

曲目
R. シュトラウス:オペラ『ばらの騎士』 (演奏会形式・全3幕・ドイツ語上演・日本語字幕付)
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ウィリアム・テル

2024-11-20 23:18:12 | 音楽 Opera
スカラ座でムーティーが6時間かけたという作品。
日本での上演はほとんどない。
満席とは言わないがかなりの入り。長いので寝ちゃうかと思ったが起きていられた展開。オペラ座にバレエ団が付属するのがよくわかるよなあと感じた。川が出てこないので、もう少し予算欲しかった見せ場を作って欲しかった。
指揮の大野、歌手陣、都響ではなく東フィルも、健闘。


【指 揮】大野和士
【演出・美術・衣裳】ヤニス・コッコス

【ギヨーム・テル(ウィリアム・テル)】ゲジム・ミシュケタ
【アルノルド・メルクタール】ルネ・バルベラ
【ヴァルテル・フュルスト】須藤慎吾
【メルクタール】田中大揮
【ジェミ】安井陽子
【ジェスレル】妻屋秀和
【ロドルフ】村上敏明
【リュオディ】山本康寛
【ルートルド】成田博之
【マティルド】オルガ・ペレチャッコ
【エドヴィージュ】齊藤純子
【狩人】佐藤勝司
【合唱指揮】冨平恭平
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
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影のない女

2024-10-25 22:15:26 | 音楽 Opera
上演時間2時間50分、えっ、短くない?と思ったら、カットもあり、幕の順番もいじり。そもそも難しい作品だが、解説を読んでもよく分からなかった。

歌手と演奏は頑張っていた。終演後は、ブラボーでなく、ブーイングが凄かった。回り舞台をよく使っていた。

終演後1時間程度、ポストトークがあった。深作健太がMCだったが、自己アピールを含めてコンヴィチュニーを誉めていて、しらけた。客席からの質問は、鋭く批判するようなものと、ドイツ語を使いたいおばさんがドイツ語で質問するという意味のないものだった。

オペラが現代とどうつながるのか、置き換えはどこまで許されるのか、を考える機会となった。二期会の存在意義は何かも考える機会かもしれない。評論家諸氏がどのような評論を展開するのか非常に楽しみだ。

個人的には、ブレヒト、赤堀、ピローマンと、かなり揺さぶられた作品続きの週の最後にドカンときたという感じだった。

東京文化会館

指揮 アレホ・ペレス
演出 ペーター・コンヴィチュニー

皇帝:樋口達哉
皇后:渡邊仁美
管弦楽:東京交響楽団
合唱:二期会合唱団
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夢遊病の女

2024-10-03 22:52:22 | 音楽 Opera
初めて見たオペラ。音楽もわかりやすく、筋はオペラらしいが一ひねり。演出も、もともとバレエとしても音楽が使われたらしく、バレエをうまく入れた捻りで、割とオーソドックスなのでは。

代役のムスキオは素晴らしかった。ベルカントの新星と言われるだけのことはある。演出的にも最後の幕とか大変だったと思う。しかし、この演目は喉の負担は大きいだろうな。降板が出たのもわからないでもない。
シラクーザは、若々しい声だったが、今日が60歳の誕生日で、カーテンコールでハッピーバースデーが流れた。


新国立劇場オペラパレス

ヴィンチェンツォ・ベッリーニ作

【指 揮】マウリツィオ・ベニーニ
【演 出】バルバラ・リュック

【ロドルフォ伯爵】妻屋秀和
【テレーザ】谷口睦美
【アミーナ】クラウディア・ムスキオ
【エルヴィーノ】アントニーノ・シラグーザ
【リーザ】伊藤 晴
【アレッシオ】近藤 圭
【公証人】渡辺正親
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
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2024年度 全国共同制作オペラ  東京芸術劇場シアターオペラvol.18 ジャコモ・プッチーニ/歌劇『ラ・ボエーム』

2024-09-23 21:06:53 | 音楽 Opera
井上道義の軌跡を辿る写真展を会場の外でやっていて観ることができた。

井上最後のオペラに選んだのは森山演出のボエーム。
ステージは普通っぽく、映像も用いて、ダンサーが登場。これを全国数か所でやるのは、劇場も異なり大変だろう。
読響はしっかりと鳴らし、歌手も声は出ていた。表現がそこまで凄いかどうかは分からない。
このシリーズはぶっ飛んだ演出が多いので、今回は比較的穏やかだった。

曲目 プッチーニ/歌劇『ラ・ボエーム』
指揮 井上道義
演出・振付・美術・衣裳 森山開次

出演 
ミミ:ルザン・マンタシャン
ロドルフォ:工藤和真
ムゼッタ:イローナ・レヴォルスカヤ
マルチェッロ:池内 響
コッリーネ:スタニスラフ・ヴォロビョフ
ショナール:高橋洋介
ベノア:晴 雅彦
アルチンドロ:仲田尋一
パルピニョール:谷口耕平
ダンサー:梶田留以、水島晃太郎、南帆乃佳、小川莉伯
合唱:ザ・オペラ・クワイア
世田谷ジュニア合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
バンダ:バンダ・ペル・ラ・ボエーム
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