Running On Empty

Pretenderの備忘録

至福のレストラン 三つ星トロワグロ

2024-09-02 22:30:53 | 映画
4時間のドキュメンタリー映画である。
劇場が半分のところで、休憩を10分入れたが、映画としては休憩は想定されていない。あっという間であり、飽きなかった。本当に面白かった。
都会から離れたところにあるオーベルジュの名門レストラン。生産者との対話、歴史、多数の従業員のチーム等々、非常に興味深かった。顧客も、服装や会話、スマホで撮っている人はアメリカ人くらい等々、面白かった。
東京の劇場でも結構入っていて、若い人は料理人の卵だろうか。
いろいろと想像を掻き立てられ、楽しいひと時を過ごすことができた。

監督フレデリック・ワイズマン
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異人たち

2024-04-23 23:36:31 | 映画
原作は読んでいない、日本版の大昔の映画も観ていない。
死者との対話というテーマは、能の世界によくみられるテーマである。
幽霊というか、死者のホラーは、円朝の牡丹灯篭の世界を彷彿とさせる。
山田太一にそうした影響があったことは想像に難くない。

それらを踏まえながらも、本作の舞台はロンドンであり、テーマはゲイの人生である。現代でもゲイの生きにくさはあるものの、死者との対話により、過去よりも時とともに環境が変化していっているというのを描いている。でも現状を肯定しているわけではないだろう。

Mick Jaggerにgarbageと言われた、frankei goes to hollywoodの美しい曲が画面を彩る。
例えば、主人公の恋人がソファーで読んでいた本は、Henry David ThoreauのWaldenだったり、小物も素敵だ。


原作 「異人たちとの夏」山田太一著(新潮社刊)
監督 アンドリュー・ヘイ
キャスト アンドリュー・スコット, ポール・メスカル, ジェイミー・ベル, クレア・フォイ


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オッペンハイマー

2024-04-08 19:29:05 | 映画
今年のオスカー作品、3時間の大作、様々な要素が散りばめられている。

ヒトラーから米ソ冷戦への大きな歴史的背景の中での原爆と水爆。ユダヤ人や共産主義というのが重要になってくる。
原爆開発プロジェクトは、機密の問題もあるが、プロジェクトXの世界である。努力や障害、マネジメント等々。
オッペンハイマーについては、天才の人間性、男女関係や人付き合い。そして人としての葛藤等々。
ストロースについては、ありがちな権力志向とプライドとコンプレックスと嫉妬で、ドラマチックにしていると思う。
大きなテーマとしては、学術会議にも通じる科学と政治の関係の問題がある。日本ではあまりにも矮小化されていたが。
モノクロとカラーは、視点を表している等、面白い表現方法も。

日本人としては、原爆投下について、悩むとしても、その悲惨さはあまり表現されていないのが気になるところか。




監督、脚本、製作
クリストファー・ノーラン

キャスト
キリアン・マーフィー エミリー・ブラント マット・デイモン ロバート・ダウニー・Jr. フローレンス・ピュー ジョシュ・ハートネッ ト ケイシー・アフレック ラミ・マレック ケネス・ブラナー 
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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン

2024-03-04 21:53:46 | 映画
公開当時ぐずぐずしているうちに終わってしまった。日本ではヒットしなかった。3時間半という時間もあるだろう。
スコセッシ監督で、ディカプリオ、デ・ニーロという強力布陣。内容も、1920年代のオクラホマの実話に基づいたもので、白人による石油が出た豊かなインディアン殺害と、FBIによる摘発という社会派的なテーマ。アメリカの恥部であり、FBIについては何とも皮肉に描いているように感じる、フーバー長官だものなあ。
もうちょっと、短くできたと思うし、構成として、訴訟の場面から回想というのでも良かったように感じた。
インディアンが石油の出た場所で豊かに暮らしていた時期があったというのは初めて知って、驚いた。


監督マーティン・スコセッシ
アーネスト・バークハート:レオナルド・ディカプリオ
ウィリアム・ヘイル:ロバート・デ・ニーロ
トム・ホワイト:ジェシー・プレモンス
モリー・カイル:リリー・グラッドストーン

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ゴジラ-1.0

2024-01-29 23:38:23 | 映画
まあまあ面白かった。普通のバージョンであったが、十分モノクロ感が出ていた。
しっかりした演技のできる役者陣であり、社会性というよりも人間ドラマに焦点を置いたような作りだった。戦争をめぐる人間物語といえる。
ストーリーは、ちょっと最後がなあ。


監督・脚本 山崎貴

神木隆之介 浜辺美波 山田裕貴 青木崇高 吉岡秀隆 安藤サクラ 佐々木蔵之介
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