南座 1階4列12番
一、吹雪峠(ふぶきとうげ)
直吉 亀三郎
おえん 梅 枝
助蔵 松 也
二、新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)
太郎冠者 松 緑
太刀持鈍太郎 亀 寿
三郎吾 巳之助
姫御寮 新 悟
次郎冠者 松 也
大名某 権十郎
三、与話情浮名横櫛 (よわなさけうきなよこぐし)
木更津海岸見染めの場
源氏店の場
与三郎 菊之助
お富 梅 枝
蝙蝠の安五郎 團 蔵
鳶頭金五郎 松 緑
和泉屋多左衛門 彦三郎
夜の部
一、御摂勧進帳 (ごひいきかんじんちょう)
一幕目 山城国石清水八幡宮の場
─ 暫 ─
二幕目 加賀国安宅の関の場
─芋洗い勧進帳─
〈暫〉
熊井太郎 松 緑
稲毛入道 権十郎
鷲尾三郎 亀 寿
下河辺行平 巳之助
川越太郎 松之助
岩手姫 廣 松
村雨姫 新 悟
音羽丸 松 也
女鯰若菜 萬次郎
是明君 彦三郎
〈芋洗い勧進帳〉
武蔵坊弁慶 松 緑
富樫左衛門 亀三郎
源義経 梅 枝
常陸坊海尊 松之助
山城四郎 廣 松
駿河次郎 竹 松
鷲尾三郎 亀 寿
斎藤次祐家 團 蔵
二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
道行より鐘入りまで
白拍子花子 菊之助
所化 松 也
同 巳之助
同 竹 松
同 新 悟
同 廣 松
最近よくかかる吹雪峠。亀三郎の口跡の良さ、松也の雰囲気、梅枝の色気、健闘。
素襖落、まあ想定内。
お富、与三郎。梅枝の堂々としたお富、巧さに溺れず伸びて欲しい。菊之助の与三郎、うーん、ちょっと凛とし過ぎ。海老蔵や染五郎のような柔らかさが欲しい。女形の柔らかさとは違う男の色気、悪さみたいな。がた
ご贔屓勧進帳、松緑は健闘。亀三郎の富樫、やはり口跡が光る。
道成寺、菊之助は綺麗にまとめる。所化を観ていて、松也はいかり肩でやはり最近女形から立ち役にシフトも当然か。新悟はなで肩であるものの、背が高く足が長いのでいろいろと苦労が多いだろう。巳之助は、なで肩ではあるが、左右のバランスが悪くねじれている。足は短いので、父親のように精進して舞踊の名人になって欲しいところだ。廣松の声が意外に良く、女形でいくのか。