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Pretenderの備忘録

メトロポリタン歌劇場創立125周年記念 オープニング・ガラ

2008-12-31 18:42:46 | 音楽 Opera
MET ライブビューイング
歌舞伎座 1階5列19番

ヴェルディ 椿姫より 第二幕
 ヴィオレッタ ルネ・フレミング
 アルフレード ラモン・ヴァルガス
 ジェルモン トーマス・ハンプソン

マスネ マノンより 第三幕
 マノン・レスコー ルネ・フレミング
 デ・グリュー ラモン・ヴァルガス

R.シュトラウス カプリッチョより 最終場面
 伯爵夫人 ルネ・フレミング


歌舞伎座でよりも、新宿ピカデリーとかでサロメを観たいと思っていたら過ぎてしまった。ライブビューイングは初めて。

オペラを映像で観ることにそれほど感動を覚えない。DVDも持っていない。CDは持っているが。音響は悪くないが、歌舞伎座という箱がそれほど音響に配慮しているとも思えず、どうかなとは思う。もっとサウンドに配慮した映画館があるだろう。最初、なんか違和感があり、何かと思っていたら、要するに大画面で、実際の人間よりも遙かに大きく映し出されているわけだ。余りにも高画質で、肌のキメから指の先まで見えてしまう。フレミングはツメを延ばしていないとか、結構指フェチの私としては、意外と指が短くて細くないことにガッカリしたりする、笑。そして、これが4000円、高くないか??裏方も含めて全部見せますみたいなおもしろさはある。20年近く前に、バックステージツアーに参加したことがあり、懐かしかった。インタビューアーとしてボイドが登場してビックリだ。しかし、通常の映画の二倍??シネマ歌舞伎にしても、技術の進歩は凄いと思うけど、やはり臨場感はその場にいないとね。その場よりも間違いなくよく見えるのだけど。

フレミングがMETデビューを飾ったのは私が最初にアメリカにすんでいた頃。当時は、まだたまにフレーニが登場し、テカナワがディーバの名を独り占めしていた時代。三大テノールは衰えを隠せないながらも、商業的には成功していた時代。バスは、Ramey。June AndersonとCarol Vanessとかがだんだん注目されてきたところに、フレミングが出てきたと記憶している。

今回は、フレミングのフレミングによるフレミングのためのオープニングという感じで圧巻。5年前にベルカントオペラを観たときに、声が強いなあ、大丈夫かなと思ったが、今回も3つのオペラの3役を歌い遂げた。これは21世紀のマリアカラスなんだろうなあ。

久しぶりにMETに行きたくなった。タイムズスクエアの中継を観ていた人はどんなだったろう。タイムズスクエアが一番盛り上がるのは今晩だが、その次に、Metのオープニングが風物詩となっていくようだ。

一年の締めくくりはオペラ映像でした。

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クリスマス特別演奏会

2008-12-27 22:23:03 | 音楽 Classic
ダニエル・ハーディング/新日本フィル

東京芸術劇場 1階F列16番

ドヴォルザーク 序曲「謝肉祭」 op.92
エルガー 愛のあいさつ op.12
ヴェルディ 歌劇「運命の力」序曲
ドヴォルザーク スラブ舞曲 op.72 第7番
ドヴォルザーク 交響曲第9番ホ短調 op.95 「新世界より」

緩急をつけたしっかりした演奏だった。
昨年末の急遽来日の第九を聴くことができなかったのは返す返すも残念。

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十二月大歌舞伎 夜の部

2008-12-26 23:27:07 | 歌舞伎
歌舞伎座 1階16列21番

一、名鷹誉石切(なもたかしほまれのいしきり)
 鶴ヶ岡八幡社頭の場

 梶原平三景時 富十郎
 娘梢 魁 春
 俣野五郎景久 染五郎
 大名山口政信 松 江
 同 川島近重 男女蔵
 同 岡崎頼国 巳之助
 奴鷹平 鷹之資
 囚人呑助 家 橘
 青貝師六郎太夫 段四郎
 大庭三郎景親 梅 玉

特に石切の場面です。人間国宝が、羽左衛門型でやり、正面を向いて、前に出てくるわけですが、動きが非常に緩慢で大丈夫かなあというかんじでした。
染五郎の俣野、仁でないので。。。
段四郎という役者は、渋いし器用ですね。

二、高坏(たかつき)
 次郎冠者 染五郎
 高足売 彌十郎
 太郎冠者 高麗蔵
 大名某 友右衛門

染五郎、若いのだから、もう少し大胆にやってもいいのかなあと。こういうのをきちっとレパートリーにして欲しい。

三、籠釣瓶花街酔醒(かごつるべさとのえいざめ)
 序 幕 吉原仲之町見染の場
 二幕目 立花屋見世先の場
 大音寺前浪宅の場
 三幕目 兵庫屋二階遣手部屋の場
 同 廻し部屋の場
 同 八ツ橋部屋縁切りの場
 大 詰 立花屋二階の場

 佐野次郎左衛門 幸四郎
 八ツ橋 福 助
 繁山栄之丞 染五郎
 七越 高麗蔵
 兵庫屋初菊 児太郎
 絹商人丹兵衛 錦 吾
 遣手お辰 鐵之助
 釣鐘権八 市 蔵
 下男治六 段四郎
 九重 東 蔵
 立花屋女房おきつ 魁 春
 立花屋長兵衛 彦三郎

福助、最後のきられる場面のエビゾリは美しかったし、全般的に押さえた演技でよかった。ただ、最初の花道の引っ込みの笑顔、まだまだだねえ。
佐野というのは、本当はこういう根暗な感じだったのかもしれない。あまり田舎くさくなく、笑。最後が引っ張りすぎという感じもあり。
割合と、みんな安定感がある脇。

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都響スペシャル 第九

2008-12-25 23:17:46 | 音楽 Classic
東京文化会館 3階R2列26番

指揮 アレクサンドル・アニシモフ
ソプラノ 澤畑恵美
メゾソプラノ 竹本節子
テノール 福井敬
バリトン 福島明也
合唱 二期会合唱団

ベートーヴェン
歌劇「フィデリオ」序曲
交響曲第9番 ニ短調「合唱付」

休憩なし。合唱団と歌手が入るのは第四楽章の前で、ちょっと途切れる感じ。
鳴らさない非常にシンプルな演奏だったが、音が平板に聴こえた。

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十二月大歌舞伎 昼の部

2008-12-23 21:53:19 | 歌舞伎
歌舞伎座 1階1列13番

一、新歌舞伎十八番の内 高時(たかとき)
 北条高時 梅 玉
 衣笠 魁 春
 安達三郎 松 江
 渚 歌 江
 長崎次郎 錦 吾
 大佛陸奥守 東 蔵
 秋田入道 彦三郎

やっている人たちも不思議だと言っている芝居で、観ていても、不思議という感じしかなく。九代目がこれで何を表現したかったのかというのは非常に興味があるけど。


二、京鹿子娘道成寺(きょうかのこむすめどうじょうじ)
 鐘供養の場


 白拍子花子 三津五郎
 所化 秀 調
 同 右之助
 同 高麗蔵
 同 市 蔵
 同 松 江
 同 男女蔵
 同 宗之助
 同 巳之助


常磐津の道行、かなり、雰囲気がいつもの道成寺と違う。立ち役でありながら、女形の大曲をそつなく踊ってしまう三津五郎は凄いと思うと同時に、何か今ひとつ、色気というか、迫るものがないというか、YoYoMaのチェロみたいな感じがした。

三、東山桜荘子 佐倉義民伝(さくらぎみんでん)
 序 幕 第一場 印旛沼渡し小屋の場
 第二場 木内宗吾内の場
 第三場 同 裏手の場
 二幕目 東叡山直訴の場

 木内宗吾 幸四郎
 幻の長吉 三津五郎
 徳川家綱 染五郎
 松平伊豆守 彌十郎
 おさん 福 助
 渡し守甚兵衛 段四郎

劇評にもあったが、幸四郎、福助がかなり大仰。段四郎の渋さが燻し銀のよう。

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