府中の森クラシックコレクション 上野通明チェロ・リサイタル～ピアニスト 北村朋幹と共に～

会場は初めて。中規模だが、パイプオルガンがあった。ホント、この国は箱もの好き。

若手実力派の2人の共演。ベートーヴェン、北村の静かなピアノにチェロが呼応して始まる、独特の世界観に引き込まれる。ショスタコは、エネルギーがぶつかりあう。

休憩を挟んでヤナーチェク。そして、最後にしっかりとブラームス。

重厚なプログラムを実力派の2人がしっかりと。

会場　ウィーンホール

出演者

チェロ：上野通明
ピアノ：北村朋幹

曲目

ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第1番 ヘ長調 Op.5−1
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 Op. 40
ヤナーチェク: おとぎ話 JW VII/5
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op. 99

統一教会

性・カネ・恨から実像に迫る　櫻井義秀著　中公新書　2023

統一教会問題を30年にわたって研究してきた学者による非常に解りやすく、まとまっている良書だと思う。裁判データ等を用いて、教義や集金システム等を紹介している。文鮮明、日本における学生布教、韓国での統一教会、今後の課題。30年前から民事や刑事で統一教会が敗訴しているケースが30件以上あるのに、存続してきた謎。その一方で同じような手口で解散命令を受けている宗教法人が複数ある。初めて知る驚愕の事実も多い。学者の手による書なので信頼度も高い。バイブル的な本だろう。

読響定期

新進女性指揮者、TARを思い出してしまった。結構細かく指示を出すタイプだと思う。プログラムもなかなか意欲的。パユのフルートで小品三曲、しっかり響く。彼も年とったなあと思ったら50を超えていた。。。

最後にバルトーク、力強く、美しく。

オーソドックスなプログラムで聴いてみたい。

出演

指揮：ギエドレ・シュレキーテ
フルート：エマニュエル・パユ
読売日本交響楽団

曲目

チャイコフスキー：幻想序曲「ロメオとジュリエット」
サン=サーンス：オデレット Op. 162
サン=サーンス：ロマンス 変ニ長調 Op. 37
シャミナード：フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ ニ長調 Op. 107
バルトーク：管弦楽のための協奏曲

田崎隆三・甫 二人の会

13時から休憩15分を挟んで17：20まで。能は二番だったが、昔の能の会はこんなだったと。

演目解説30分は長すぎ。パンフに寄稿してもらって読めばいい話だと思う。

木賊、二時間程度。子方は大変だなあと思って観ていた。宝生流では戦後5回目、20年ぶりの上演だという。三老婆をした後の曲という。

狂言は、万作先生はお元気。

仕舞は、宗家の船弁慶は以前も観たことがある。得意のレパートリーなのか。

葵上、これもしっかり1時間。

宝生能楽堂

特別講座「本日の演目について」

出演：三浦裕子

能「木賊（とくさ）」

出演

シテ：田崎隆三
ワキ：宝生常三

狂言「文荷（ふみにない）」

出演：野村万作、野村萬斎、石田幸雄

仕舞「巻絹（まきぎぬ）」キリ

出演：広島克栄

仕舞「船弁慶（ふなべんけい）」キリ

出演：宝生和英

能「葵上（あおいのうえ）」

出演

シテ：田崎甫
シテツレ：辰巳和磨
ワキ：殿田謙吉
アイ：野村裕基

成熟スイッチ

林真理子著　講談社現代新書2022

幼い頃いじめにあい、なかなか好かれなかった筆者が、ベストセラー作家になり、いろいろな先輩にかわいがられ、地位もカネも家庭も得て勝利したという正直な自画自賛の書。そして、日大理事長でクライマックスで本書は終わる。

その後に起きたことは、ご存知の通り。ここまで正直に書いているので、記者会見の不機嫌さも正直の現れであろう。晩節を汚すか、本気で日大改革に身を挺するかは今後数年の評価になる。