あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

ハチさん一大事

2013-06-24 22:55:51 | 日本ミツバチ
 ネタはあるのですが、更新をサボっていたらどんどん古くなっていきます。すこしがんばって更新しますね。

 先日、雨が降る前のと~っても暑い日が続いたときのこと

 夫が気まぐれに飼いだしたハチの様子がおかしいのです。



 巣箱にびっしり
 暑くて、総出で冷やしているのかしら。 ハチは暑くなると入り口付近で羽ばたいて、中に風を送ったりします。勤勉でかわいいの。それにしてもこの数は・・・・

 巣箱の置き場所が悪いのかもしれません。一応木陰にはなっているけれど、結構日が当たっています。

 夜になったら涼しい場所に引っ越してやりましょうと思ったけれど、夜になっても動きません。これでは巣箱を持つこともできないのであきらめて、明日は上に寒冷紗でもかけてやろうかと思ったのですが、

 巣箱の所に行ってみてびっくり

 巣箱の下が、黄金色の蜂蜜の海

 わたしは急いで弟に電話しました。 弟もハチを飼っていて、なかなか詳しいのです。弟の返事は・・・・

 箱の中で巣が壊れている可能性がある
 
 そっと箱を持ち上げて覗いて見よとの指令が

 私、生まれて初めてハチの巣箱を覗きます。こ、こわい・・・・



 ああ! 言ったとおり、巣が箱の天井から落ちてつぶれていました。おそらく出口をふさがれて逃げ場を失ったのでしょう、おびただしい数のハチが蜜におぼれて死んでいました。
 あまりの無残さに声を失いました。 
 ごめんね、早く気がつけば良かった。すばらしく大きな群れになっていたのに・・・
 蜂の巣は蝋でできているので、あまり暑いと溶けて緩んでくるらしいのです。そうならないような巣箱を作らなければならないのだけれど、これは、ハチをいただいたときの旧式の巣箱で、落下防止のさんが入ってなかったようです。


 次の指令は、
 
 壊れた巣を撤去せよ

 そこでありったけのざるとボールと、大きい鍋とを持ってきて、壊れた巣を取り込みました。
 これが一つの巣の大きさ。直径30センチくらいありました。こんなのが多分6つか7つ、縦に層になっていたようです。わたしは、今までずっと、横に階段状になっているとばかり思っていました。



 うっかり素手でさわったら、まだ生きていた手を刺されました。厚手のゴム手袋をはめてもやっぱり刺されました。

 もう~ なんなのよ。飼い主は仕事にかこつけてわたしに丸投げ 

 とりあえずざるからしたたり落ちる蜂蜜を鍋やらボールやらで受けておいて、次は、巣箱からでてしまったハチを戻さなければなりません。これは、夜になってから弟がやってくれることになりました。

 懐中電灯で照らしながら女王蜂を探しました。女王さえ健在ならば、ハチはまた巣箱に帰るそうです。でも壊れた巣に押しつぶされていたら・・・王を失った群れはいなくなってしまうのだとか。

 女王の安否を確認できないまま、取り合えずかたまっていたハチを巣箱に入れ、様子を見ることにしました。

 翌日



 夕べ巣箱に入ったはずのハチが、分蜂の時のように柿の木に集まっていました。 もしかしたらこの中に女王がいるかもしれません。

 午前中人と会う約束があったので松山の方に出かけ、帰りに実家によってハチの捕獲グッズをかりてきました。そして捕まえる前にその辺の写真をー
 
 と、そのとき

 ブ~ン

 いきなり背後から羽音が聞こえました。

 え? ええ?

 振り返ったわたしの目に見えたのは



 ハチが一斉に飛び立った姿。
 あれよあれよという間に空高く舞い上がり、群れをなして飛んで行ってしまいました。 大量のお土産を残して。



  ハチは、大きな犠牲者を出したすみかを捨て、新天地へと旅だったのです。
さよなら、そしてありがとう。今度は涼しい、いい場所を見つけて、人間のためではなく自分たちのために生きるのよ。

 

 

  

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はちさんありがとう

2010-09-17 22:55:43 | 日本ミツバチ

   はちみついただきました。 実家のはちさんから。 いや、蜂蜜を採取した弟から。



 百花の蜂蜜です。 琥珀色に透き通ってきれいだこと。 ちょっと酸味があってさっぱりした味でした。 でも、こういうふうになるまで不純物を取り除くのに長い時間がかかるそうです。


 わたしが行ったとき、ちょうど蜂蜜を取り終えたところで(残念!)
 蜂が巣に帰ってくれないんだとかで、巣の外でこんなふうに団子になっていました。



 


  これは何をしているのかというとー

     


  ただ触っているだけ  犬をなでなでしている気分?

  ミツバチは敵意を見せなければなにもしないんですね。 わたしもミツバチに刺されたことはありません。


 壊れた巣がありました。 この造形のすばらしいこと。 中は幼虫はいなくて蜜がたっぷりはいっています。
上の方のこうした巣だけを取り出したそうです。 
 



 蜂蜜を採るのには、蜂の幼虫ごと遠心分離器にかけて幼虫を殺してしまうのかと思っていましたが、幼虫が成長して空になった巣(蜜の貯蔵庫になっているらしい)の蜜をとるのだそうです。 遠心分離器などありませんので、漉して蜜が落ちてくるのを気長に集めているらしいです。
 それを聞いて一安心。 はちさんの上前をはねていることには違いありませんが、殺してまで奪い取っているのではないので、気持ちは楽です。 もっとも、人間はもともと他の生き物の上前をはねたり殺したり略奪したりして生きている生物なのですから、こんなことで安心してもしようがないことではあります。
 


 弟の作った巣は一部ガラス張り。 中が覗けるようになっています。 生態が観察できてとてもおもしろいの。



 ガラス越しなので写りが悪いですが、 こんなにたくさんの巣ができていました。 このたくさんの6角形の部屋一つひとつに蜂蜜を貯蔵していくんですね。 ただ今ハチさんは全部外で固まっています。


 これを見ると、ミツバチの勤勉さを思わずにはいられません。 これだけの巣を作り、巣いっぱいの蜂蜜を蓄えるのに、はちたちはどれだけ働いたのでしょう。 
 果樹園や雑木の多いうちのほうならいざ知らず、田んぼの多い実家の方ではまとまって花の咲く樹木も少なく、どこでどのように蜜を集めてきたのでしょう。 わずかに咲く庭の花や雑草の蜜を探し回って集めたのではないかと考えるとミツバチが健気で愛しいものに思えてきます。 本当に蜂蜜を採るのではなく「頂く」という気持ちになります。 


 はちさん、ありがとう。 それから食べられる蜂蜜にしてくれた弟も、ありがとう。


応援ありがとうございます 日記@BlogRanking

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ハチさんがやってきた

2009-05-11 20:50:54 | 日本ミツバチ

 ついにハチ ゲットです。
 といっても、女王様ご一行がどこからかやってきたのではなくて・・・・・・



  いつまでたっても来る気配のないハチにしびれをきらしたぶじおくんは、どこからかミツバチを手に入れてきました。


 まずは巣のそばに蜂蜜をおいて、自分の家の場所を覚えさせます。


 あ~~~ おぼれとる!!



 あま~い蜜の池でおぼれるハチ。 いそいで指の先で引き上げました。 するとー


 おお~、なんと感動的な。



 仲間のハチが一生懸命体をなめて乾かしているではありませんか。 いや、単に甘いからなめているだけだったりして。


 あとは口周りを自分でなめるだけ。 なんか、無事に回復したようですよ。



 わたしが見てる間に6匹もおぼれたんですよ。 こりゃあ蜂蜜が多すぎるんではないの。
 そこでトレイの中に料理用のガーゼを洗って入れてやりました。 そしてもう一つ、浅いお皿に入れた蜂蜜を置いてやりました。



 きれいに並んだしましまのおしりがかわいいですねえ。


 こんなに小さなハチがなめているだけなのに、蜂蜜はみるみる減って、
 ハチが団子になってきました。



 こうして1日が過ぎて翌朝、


 ハチさんたちは無事自分の家を覚えたようです。 



 次々と巣から飛び立ってはまた巣へ入っていきます。 どうやら花の蜜のある場所も見つけたみたいですね。 「働き蜂」とはよく言ったもので、本当に休みなく飛び立っていきます。 
 ハチの足の所にオレンジ色の丸いものが見えますか? 花粉を丸めて足につけて来たのです。 クリーム色のもあるところを見ると、何種類かの花を見つけているようです。


 こうやってしみじみとハチをながめているわたしの周りをハチたちがブン ブン ブン。 
 大丈夫です。 日本ミツバチは大変おとなしく、危害を加えない人にはおそってきません。 あわてて振り払ったりすると刺されるんですよね。 スズメバチはどう猛らしいですが、アシナガバチなどもいたずらしたりしなければ刺されることはないと思います。


 ハチの行動はおもしろく、見とれているとあっという間に2,30分がすぎてしまいます。 次はこの巣から女王様ご一行が旅立つかどうかなのです。 うまく巣分かれしてくれればそれをつかまえて別の巣箱に入れて・・・・どんどんハチが増えていくという計算なのですが、さて、どうでしょう。


 う~ん、楽しみですねえー。


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