あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

無王の群れ

2013-11-02 00:33:23 | 日本ミツバチ
 わがやのミツバチの巣箱が二つになってしまいました。巣別れを繰り返して、一時は四箱もあったのですけれど。
 たった二つの巣箱のうちの一つが、9月になって様子がおかしいと思いだしました。 どうも出入りする蜂の数が少ない。 夏の間はもっとたくさんいたと思うのです。巣箱を覗いてみると



 巣の中がなんだか空っぽのような気がする・・・・もう一つ別の巣箱の方は、蜂の数も多く、蜜をしっかりとため込んでいるのが見えるのですが。
 もしかしてスムシにやられたかしら。 蜂の群がってない巣にはスムシが侵入しやすいと言うことです。ひどいときにはミツバチが全滅することもあるんだとか。 

 巣箱の中を覗いてみるとー



 うわあ、いるいる。



 これはさなぎですね。さなぎのうちに退治してしまえば大丈夫・・・・と思ったのですが、 

 やっかいな虫です。 一,二週間に一度くらい巣箱を掃除するのですが、そのたびにスムシが見つかります。

 さて、様子のおかしい巣箱の巣を思い切って切り取ってみることにしました。巣の周りに蜂がほとんど群がっていませんので、内部にスムシがいるかもしれません。

 ええ~、またまた初めての経験です。お盆に弟に教えてもらったとおり、平らに切り取って・・・・

 しかし、スムシにやられてはいなかったのです。でも、思った通り、巣の中にはほとんど蜜がなく軽い軽い。
 ということは?女王のいない無王群になってしまったのか? 女王ではなく働き蜂の産んだ蜂は、黒っぽい雄バチになるそうです。



 けっこう黒い蜂が多くない? やっぱり女王がいないのか。 女王がいないと新しい働き蜂は生まれず、やがて群れは消滅してしまいます。 女王はどうした? わずかな家来を連れて逃げちゃったかな? まさか。 もしかしたら、巣の周りに張り巡らされたクモの巣にひっかかったりして。 クモも賢いものです。蜂がまっしぐらに巣に帰ってくるその道にあみをはっているのですから。

 さて、切り取った巣は周囲はほとんど蜜はなく、中心部に少しためてありました。



 全く蜜のない空の巣。 



 ぽつぽつとふたのしてあるところがありますが、ここには多分さなぎが入っていると思います。そのふたの中央にぽつっと出っ張ったところがあったら雄バチなんだそうです。
 
 うう~ん
 どうもあやしい。 雄バチらしい雰囲気のふたがたくさんありました。 雄バチは蜜を集めることはせず、ただ働き蜂が集めた蜜を消費するだけなんですって。 そして群れは滅びるのね。 もうこれは消滅するのを見守るしかありません。

 次の日から、蜂はますます少なくなったように思いました。 花粉を運んでくる蜂が見当たらないところを見ると、残された巣の中に子がいないのかもしれません。 
 それから一週間ほどして、台風がやってきた翌日、巣箱を見に行ったら・・・・

 いない? 箱の中はし~んとして蜂の気配がしません。
 ふたを開けて見てみました。 なんとまあ
 蜜の一滴も残さないで、蜂はいなくなっていたのです。



 後に残されたのは、大きな、でも軽い軽い巣が4個。 先日切り取った残りです。 
 この様子だと、蜂は逃亡したのか。 ならばあれは無王群ではなく、女王がいたことになります。というのは、蜂は逃げるとき、巣の中の蜜を腹一杯吸い込んで一滴残らず持って逃げるそうなのです。 わたしが巣を半分切ってしまったから気に入らなかったのでしょうか。
 それとも、蜜を食い尽くして死んでしまったのか。真相はわかりません。

 といいうことで、我が家の蜂は一群れだけになってしまいました。

 
コメント (6)
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