あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

弱肉強食

2015-09-20 00:44:45 | 生き物
 久しぶりの更新です。なんだかやたらと忙しく、体力がもちません。ひたすら寝る生活が続いていますが、やっとパソコンを立ち上げて国勢調査に回答しました。

 ネタがないわけではないんですが・・・・イモムシネタが多いです。苦手な方、ごめんなさい。

 夜どこからか飛び込んできたこの蛾。メンガタスズメです。



 初めて見たときはびっくりしましたが、今ではこれを見るとうれしくなってしまいます。とにかく大きいから。そして頭にどくろをつけているから。さらに、一夏に1匹くらいしか見られないから。幼虫はたくさん見かけるのですが、多分夜行性のため見つかりにくいのでしょうね。

 その幼虫もさなぎになる頃にはわたしの中指くらいになって大迫力です。



 食欲もすさまじくて、これが2,3匹いると、木が丸裸になります。これはうちの皇帝ダリアにいたもの。なんと、5匹もいたんですよ。ぶじこのお友達とそのおじょうちゃんのYちゃんがやってきて「かわいい、もらってもいい?」(Yちゃん、すてき。こんな女の子大好き。)そして2匹連れて帰りました。(娘の行動を受容するお母さんもすごいと思いません?)
 残った3匹ですが、これが寄生バチにやられたそうです。ぶじこが決定的瞬間を見つけて動画に撮っておりましたが、飛び回るハチに頭を振って抵抗するしかないイモムシに勝ち目はありません。自然の摂理とは言え、イモムシが哀れでした。
 刺された直後は元気そうでしたが、結局羽化することはできなかったのです。

 Yちゃんにもらわれていったイモムシは無事にメンガタスズメになったそうです。無事故のイモムシ仲間、また増えました。

 別の生き物ですが、
 ジャングルのようなわたしの畑で



 小さな鳥を見かけるようになりました。
 これです。



 ホオジロかしら。

 それが1羽ではなくつがいだとわかったのは、すぐ近くでそろって鳴いていたからなのです。



 このジャングルのどこかに巣があるにちがいない。と、とても楽しみにしていたのですが、ある日、鳴き声が全く聞こえなくなったことに気づきました。2羽ともぱたっと姿を見せなくなったのです。
 もう、雛が巣立ちしてどこかへ行ったのかな? それにしては雛の姿を見かけたことがない・・・・

 そんなとき、トラオとぶじこが、
「この間ブルーベリーの木にへびがおったんよ。」「にゅうっとでてびっくりしたねえ。」
 わたしは即座に合点しました。巣がヘビに襲われたのです。そして卵だったか雛だったかわかりませんが、巣の中にいたものはへびに食べられてしまったのです。なぜか低い場所にとまってチリチリと鳴いていたあの日かもしれません。

 そしてしばらくして、ジャングルだった畑の雑草を抜いたとき、発見しました。



 ブルーベリーのすぐ近く、あの鳥たちが鳴いていた場所の下の方にあるキンシバイの枝にお椀のようなかわいらしい巣があるのを。

 

 おそらく、雛の寝床にするはずだったのでしょう。枯れ葉がしいてありました。



 でも、糞とか産毛とか、雛のいた形跡はありませんでした。卵のうちに飲まれてしまったのでしょうか。
 へびは、納屋で育っているツバメの雛もおそうのです。毎年、必ず一組の夫婦がヘビに襲われます。なすすべもなく鳴き続けるしかなかった弱い生き物のことを考えると、へびがにくらしくなります。
 でも、他の命を奪って生きているのは人間も同じ。むしろ、自然界の生き物は自分が生きるためにしか殺さないのに、人間は必要もないのに殺します。自分と同じ人間すらも、自分が贅沢をしたり、快楽を求めたり、憎んだり恨んだりといった身勝手な理由で。
 そして、大量殺戮である戦争さえも辞さない、絶対強者の傲慢さ。ハチやヘビを責めることはできませんね。
 
コメント (4)
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