急に思い立ってバスツアーに参加しました。今回は一人旅です。行き先は島根県。
島根県と言えば、出雲大社と、世界遺産の石見銀山。初日は石見銀山に向かいます。ここは前から行ってみたかったところ。
朝7時ころ家を出て、着いたのは12時過ぎ。長い間バスに揺られました。昼食もバスの中でお弁当を食べました。予定では着いてから食べるのだったけれど、時間がもったいないという旅慣れた参加者のご意見で。そしてそれは大正解でした。
バスはまず石見銀山公園につきました。ここから約2,3キロ山に向かって歩けば龍源寺間歩という銀山の坑道へ。反対側に行くと約1キロの古い町並みが続きます。龍源寺間歩へは往復約2時間。ガイドさんが案内してくれます。
ここでわたしは痛恨のミスをしました。滞在時間が2時間と思い込んでいたのです。間歩へ行けばそれだけで終わってしまう。迷ったあげくわたしは町歩きを選びました。
まずは公園近くの五百羅漢へ。たった1キロほどの街を2時間かけて歩くのですからゆっくりと見ていきましょう。

ここには山をくりぬいた洞窟に仏の弟子五百体が祀られていました。

これは出口付近です。
中に入っているのはわたし一人。表情豊かで興味深い羅漢さんではありましたが、よく見ると修行中故かがりがりに痩せて骸骨のような人あり、苦痛の表情を浮かべている人あり、ちょっと怖かったです。
そして少し歩いて行くと
まあ!

暑い日で、ここにはわずかに日陰がありましたからねえ。
で、これが何の看板かというと、レンタサイクルなのでした。つまり歩くと45分(龍源寺間歩ですね)でも自転車なら15分。 おお! これなら町並みも坑道も両方見られる。
でもこの日自転車は出払っていて30分近く待たなければなりませんでした。ロス30分+行く時間15分=45分=歩くのと同じ時間。しかも、間歩までの道は緩やかな上り坂。少しこいだだけで息切れがし出し、少し急な坂は息も絶え絶えで歩くしかありませんでした。すでに足が筋肉痛を起こしかけていました。
橋家。自転車はここにおいて、更に歩かねばなりません。
自動販売機があったのはとても助かりました。

周りの自然に溶け込んでいます。
このあたりにはボランティアのガイドさんが何人もいて、小グループごとに案内してくれていました。わたしもその中に入れてもらい、道々話を聞きながら行きました。
山道がとてもすてきなんです。

ミョウガが自生しています。
ヘビむしろと言ったかな? 金属のある土地に生えるシダだそうです。

坑道の入り口近く

やっと坑道の入り口につきました。

中はこんな感じ

頭すれすれです。ここから左右上下無数の坑道が広がっているそうなのですが、
これは横へ掘っていった穴

人の座高くらいの高さしかありません。こんな狭い場所で、
ガイドさんが手に持つ小さな明かりを頼りに

人力で掘っていったんだそうです。一日にわずか30センチくらいしか掘れなかったんだとか。しかも粉塵とランプのすすとで肺を痛め、抗夫たちはみんな早死にだったそうです。
立つこともできない穴蔵で座ったままの姿勢を強いられ・・・これだけでも拷問に等しいのに、暗闇の中でひたすらのみと鎚を振るう人々。いかに過酷な労働だったか。ガイドさんに聞かなければ何となく通り過ぎるだけで、想像もしなかったでしょう。しまった、はじめからガイドさんと一緒に歩いてくればよかった。実は、滞在時間2時間というのはわたしの勘違いで、3時間あったのでした。
もっとゆっくりすればよかったのですが、時間が気になります。足早に坑道を抜けて元来た道を帰ります。帰りは下り道だからね・・・・
と、思ったのは大間違い。スピードがでるわでるわ。自転車を貸してもらうとき、下りはペダルを踏まないように、と言われたことを守って一度も自転車を漕がなかったにもかかわらず、猛スピードで山を下りました。怖かった。やっぱりはじめから歩いてくるんだった。
自転車を返して街をぶらぶらしながら集合場所に向かいます。町並みはこんな感じ。

愛媛で言えば内子の町並み。
こんなすてきなたたずまいもあるのですが・・・

渡部家ー武家屋敷だそうです。

古い建物を利用したお店。奥がカフェになっているみたいです。

なかなかすてき。ちょっと休憩したい。
橋になぜか屋根がついています。

おもしろい。
これは銀山とは関係ないけれど

玄関までのアプローチが、トマトのアーチでおもしろかったので。
大森代官所跡。ここは石見銀山資料館となっています。

五百羅漢とレンタサイクルで時間をとりすぎました。時間切れでどれも中を見ずじまいだったのです。
それとー これが土曜日の午後の世界遺産の街。ちょっとさびしくない?一時はすごい人だったと聞いたのですが、世界遺産≠観光地 ということでしょうか。じっくりと歩き学びたい場所ではありましたが。
つづく
島根県と言えば、出雲大社と、世界遺産の石見銀山。初日は石見銀山に向かいます。ここは前から行ってみたかったところ。
朝7時ころ家を出て、着いたのは12時過ぎ。長い間バスに揺られました。昼食もバスの中でお弁当を食べました。予定では着いてから食べるのだったけれど、時間がもったいないという旅慣れた参加者のご意見で。そしてそれは大正解でした。
バスはまず石見銀山公園につきました。ここから約2,3キロ山に向かって歩けば龍源寺間歩という銀山の坑道へ。反対側に行くと約1キロの古い町並みが続きます。龍源寺間歩へは往復約2時間。ガイドさんが案内してくれます。
ここでわたしは痛恨のミスをしました。滞在時間が2時間と思い込んでいたのです。間歩へ行けばそれだけで終わってしまう。迷ったあげくわたしは町歩きを選びました。
まずは公園近くの五百羅漢へ。たった1キロほどの街を2時間かけて歩くのですからゆっくりと見ていきましょう。

ここには山をくりぬいた洞窟に仏の弟子五百体が祀られていました。

これは出口付近です。
中に入っているのはわたし一人。表情豊かで興味深い羅漢さんではありましたが、よく見ると修行中故かがりがりに痩せて骸骨のような人あり、苦痛の表情を浮かべている人あり、ちょっと怖かったです。
そして少し歩いて行くと
まあ!

暑い日で、ここにはわずかに日陰がありましたからねえ。
で、これが何の看板かというと、レンタサイクルなのでした。つまり歩くと45分(龍源寺間歩ですね)でも自転車なら15分。 おお! これなら町並みも坑道も両方見られる。
でもこの日自転車は出払っていて30分近く待たなければなりませんでした。ロス30分+行く時間15分=45分=歩くのと同じ時間。しかも、間歩までの道は緩やかな上り坂。少しこいだだけで息切れがし出し、少し急な坂は息も絶え絶えで歩くしかありませんでした。すでに足が筋肉痛を起こしかけていました。
橋家。自転車はここにおいて、更に歩かねばなりません。

自動販売機があったのはとても助かりました。

周りの自然に溶け込んでいます。
このあたりにはボランティアのガイドさんが何人もいて、小グループごとに案内してくれていました。わたしもその中に入れてもらい、道々話を聞きながら行きました。
山道がとてもすてきなんです。

ミョウガが自生しています。
ヘビむしろと言ったかな? 金属のある土地に生えるシダだそうです。

坑道の入り口近く

やっと坑道の入り口につきました。

中はこんな感じ

頭すれすれです。ここから左右上下無数の坑道が広がっているそうなのですが、
これは横へ掘っていった穴

人の座高くらいの高さしかありません。こんな狭い場所で、
ガイドさんが手に持つ小さな明かりを頼りに

人力で掘っていったんだそうです。一日にわずか30センチくらいしか掘れなかったんだとか。しかも粉塵とランプのすすとで肺を痛め、抗夫たちはみんな早死にだったそうです。
立つこともできない穴蔵で座ったままの姿勢を強いられ・・・これだけでも拷問に等しいのに、暗闇の中でひたすらのみと鎚を振るう人々。いかに過酷な労働だったか。ガイドさんに聞かなければ何となく通り過ぎるだけで、想像もしなかったでしょう。しまった、はじめからガイドさんと一緒に歩いてくればよかった。実は、滞在時間2時間というのはわたしの勘違いで、3時間あったのでした。
もっとゆっくりすればよかったのですが、時間が気になります。足早に坑道を抜けて元来た道を帰ります。帰りは下り道だからね・・・・
と、思ったのは大間違い。スピードがでるわでるわ。自転車を貸してもらうとき、下りはペダルを踏まないように、と言われたことを守って一度も自転車を漕がなかったにもかかわらず、猛スピードで山を下りました。怖かった。やっぱりはじめから歩いてくるんだった。
自転車を返して街をぶらぶらしながら集合場所に向かいます。町並みはこんな感じ。

愛媛で言えば内子の町並み。
こんなすてきなたたずまいもあるのですが・・・

渡部家ー武家屋敷だそうです。

古い建物を利用したお店。奥がカフェになっているみたいです。

なかなかすてき。ちょっと休憩したい。
橋になぜか屋根がついています。

おもしろい。
これは銀山とは関係ないけれど

玄関までのアプローチが、トマトのアーチでおもしろかったので。
大森代官所跡。ここは石見銀山資料館となっています。

五百羅漢とレンタサイクルで時間をとりすぎました。時間切れでどれも中を見ずじまいだったのです。
それとー これが土曜日の午後の世界遺産の街。ちょっとさびしくない?一時はすごい人だったと聞いたのですが、世界遺産≠観光地 ということでしょうか。じっくりと歩き学びたい場所ではありましたが。
つづく