あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

革のリメイク

2016-07-28 01:03:07 | レザークラフト
 ひさびさのレザークラフトネタ。

 昔、もう20年以上前に母につくってあげたバッグです。



 母はバッグ好き?だったのかな。安いバッグをたくさん持っていて、とっかえひっかえ持ち歩いていましたが、状態のよいのは形見にと伯母たちにもらってもらいました。これは、中がかびだらけ。
 


 昔は革の裏にこんな合皮の裏地を貼って、
 こんなふうに革レースでとじ合わせたものが多かったですね。



それより以前は、裏用の豚革を貼っておりました。でも、全体を革で作ると重たくて固くてあまり使い心地はよくなかったです。
 その点合皮は布のように薄いので、軽いししなやかだし、その当時はとてもよいと思っていたのです。
 でも使っているうちに合皮は、とても湿気に弱くすぐかびたりぼろぼろはがれ出したり、お財布に使っていると中で合皮どうしがくっついたりしてあまりよくないことがわかりました。 なので今は布で内袋を縫って表革に縫い付けています。バッグも手縫いがほとんどで、こんなふうにダブルステッチをすることはなくなりました。

 もしかびてなくてももうこんな形のバッグを持つことはないだろうなあ。


 表の細工した部分はかびもなくきれいなので、ほどいて何かにつくりかえてみよう。

 思案しながら数ヶ月放置していましたが、
 お友達がゴミ箱を作るというので、ふと思いつきました。
 表革を切り取って、色革に貼り付けてみたらどうかと。
 ニトリの木製のゴミ箱を買ってきて、型を取り、手持ちのグリーンの革を裁って中央に縫い付けました。
 上下をグリーンの牛革レースでダブルステッチ。あまりにも久々でステッチの仕方を忘れるところでしたわ。



 ダブルステッチは手間はかかりますが、仕上がりはきれいですね。バッグには重くてやぼったいけれど、インテリアに使うと重厚感が出るのかな。

 同じ模様が前後で2つありましたので、もう一つできました。もうグリーンはないので(けっこうたくさん革がいるのです)焦げ茶かえんじでもと思いましたが、大きい革がなかったので、モスグリーンで。
 
 こちらはステッチ



 というのも、モスグリーンの既製のレースは売ってなくて、牛レースをわざわざ染めて作るのも面倒だし、同じ革を細く切ってレースを作るのはもっと面倒・・・だったんですよね。
思えば昔は、思うような色がないときは全部自分で染めていました。仕事もしていて時間もなかったのに面倒をいとわず丁寧な仕事をしていたなあ。
 バッグを持っていた母の姿より、作っていた自分の姿を思い出してしまいました。

 二つ出来上がり。


 やっぱりダブルステッチした方がよかったか。そうだ、別に染めなくても、ベージュのレースでもよかったのに・・・と後で気がつくなんとかでした。

 二つのゴミ箱、濃いグリーンのは弟の家に、モスグリーンのはわたしの家に残して、これが兄弟二人の母の形見になりました。
コメント (2)
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