あた子の柿畑日記

田舎での日々の生活と趣味のレザークラフトについて

三度目の正直1 蜂の巣取り

2016-08-04 23:35:29 | 日本ミツバチ
 先日、用事できた弟に、蜂の巣を採ってもらいました。去年は自力でしたのですが、採った蜂の巣には蜜がほとんどありませんでした。
 3年前は弟に採ってもらいました。うまくいったと思ったのに、蜂の巣が一部壊れて、幼虫やさなぎが犠牲になりました。
 一度暑さで巣が壊れたのを除けば、今年は3回目の蜂蜜とり。さあて

 「採るのはええが、ここのハチは刺すんでのう。この前は13箇所も刺された。」
あらあらそんなに。たしかに、アナフィラキシーショックになったらいけないのでほどほどにして、とお願いした覚えがありますが、これ以上刺されたら危ないんではないの?
 「じゃあ、わたしがしようか。」
 そんな会話をしながらも、手は巣箱の上でとんとん、とんとん、とたたいています。中のハチをなるべく下に追いやるんだそうです。



 はちがほぼいなくなったのを確かめてから、さっさと天井にくっついていた巣を切り取り


 おお~



 次に一番上の箱の底を切り取り、箱ごととりだしました。


 周囲に包丁を入れて、巣を取り出します。

「こりゃあ、2段目も採れるぞよ。」
と、2段目の箱の底も切り取ってボールに入れました。
見事な巣です。箱にぎっしりです。ボールからはみでそう。




わたしはあわてて餅を入れる「もろぶた」を取りに行きました。昔の木製とはちがってプラスチック製なので、蜜がこぼれ落ちる心配はありません。
 蜂の巣ってねえ、部屋に蜜がいっぱいになるとふたをするんですって。わたしはこの蓋をした部屋はさなぎがいるとばかり思っていたのです。それで去年も、ふたをしている間蜂蜜を取らず、ふたがあた頃を見計らって巣箱から取り出したのです。大きな間違いでした。

 いかが?切り口からこぼれ落ちんばかりのこの蜜。おいしそうだこと。



 その場で少しずつ切り取ってみんなで味わいました。トラオは丸いつぶつぶの集団が苦手、なので食べようとしませんでしたが、みんなに「おいしいから」と勧められてようやく口にしました。でもお替わりをしなかったところを見るとやっぱり苦手だったらしいです。
 ぶじこは昔、テレビで見てハチの巣ごと蜂蜜を食べるのにあこがれていたんだそうです。海外旅行に行って初めて食べたそうですが、予想に反してもさもさしてがっかりしたそうな。そりゃあそうです。巣の部分は蝋でできているんですから。

 弟の手際はそうとう素早いものだったと思います。手がべとべとになってはいけないとゴム手袋を用意していたのですが、素手で、しかもほとんど手を汚さずに作業を終えてしまいました。この、「手を汚さずやる」というのが自慢だったみたい。

 その間、ハチがパニックになったのは前回と同じです。狭くなった巣箱から、行き場のなくなったハチがわんさか出てきました。



そのハチの群れに手を突っ込むようにして、箱を留めていく作業をしています。



 
 おっと!

 

 ハチを狙うカマキリ。いつから狙ってたのかしら。油断も隙もありません。いつのまにかいなくなりましたがまた現れるんだろうなあ。

 先ほど巣を切り取った箱を最下段に差し込んで上の箱と留めれば作業は終了です。取った巣をひとはこ分(巣は7~8個)ずつもろぶたにいれて台所まで運びましたが、その重たかったこと。腰痛持ちの身にはこたえました。
 ところで、前回何匹ものハチに刺され、しまいには車に乗るところまで追いかけられた弟ですが、今回刺したハチは0。どういうことなのかしら。
 ハチは匂いに敏感で、ほかのハチの匂いがついていると攻撃するのだそうです。ところが今年弟のうちのハチは原因がわからないまま全滅(12箱もあったそうですが)して、今は1匹もいません。もしかしたら、弟からハチの匂いが消えてしまってたのかもしれません。だとしたらミツバチってほんとにすごい。ライバルでないとわかったらちゃんと受け入れてくれるんですから。

 さあ!これから蜂蜜とりの作業が待っています。

 
コメント (2)
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