先日染めた革を乾かしていたら、
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ウマオが見つけて
「ぼく、ぜんいつの財布がほしい。」と言い出しました。
「お正月に炭治郎の財布あげただろ?炭治郎より善逸の方がいいん?」
「うん」
それじゃ作ろうかねえ。
孫には甘いばあちゃんです。
模様が粗くて大きかったので、小さい三角をたくさん描き足しました。
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その上から前回よりも濃い色の黄色や橙を塗りました。
できあがって仕立てたのがこれです。三角は、白と黄色の2色になりました。全体のグラデーションの効果はやや薄れていますが。
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でも、ウマオは喜んですぐにお小遣いを入れ直し、お正月にあげた炭治郎の財布を返してくれました。
で、その作業をするとき、せっかく染料を出して蝋を溶かしたのだからと、切れ端に違う色を足してみました。違う色といってもベースが黄色ですから、重ねる色は限られています。
先ず青
何も考えずに描き足した線が気に入らないので、これ以上染めるのはやめました。青を濃くしていって紺色までグラデーションをつけたらなかなかきれいな色になるとは思うけど。
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青でぬったあと、朱色を重ねました。
モスグリーンに
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これもいたずら書きなのでボツ。
次は丸を描き足して桃色を重ねました。もう少しぼかしながら塗るとよかった。右の方の黄色が強い部分が、サーモンピンクでいい感じです。
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これが赤だと、単純にオレンジ色になります。
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せっかくだから少しはマシなものに染めてみるかなあ。
そこで蝋で刷毛のように筋を描きました。
次に溶けた蝋を散らしました。すると水しぶきが散ったような水玉模様ができます。これはちゃんとした、ろうけつ染めの技法の一つです。
そして上から、朱色、焦げ茶色、ボルドー(赤葡萄酒色)等を薄めながら何回も塗っていきました。
渋いオレンジー日本の色名で言うと錆朱かな。名前もきれいけど落ち着いた美しい色で、わたしは好きです。
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蝋を落とすとこんな感じ
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錆朱に染めたのは、何回も染料を重ねたために蝋にひびが入りました。線が途切れているところが、蝋の隙間から染料が入り込んだところです。
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ろうけつ染めではよくあることで、これが偶然のおもしろい効果を生んだりするのです。蝋のひび割れやすい性質を利用して、わざと蝋にひびを入れ、別の染料を塗り込む「亀裂」という技法もあります。
とても小さな切れ端なのですが、何かに使ってみたいなあ。
赤とピンクを足した2枚は、切ってヘアゴムに。
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なかなかかわいいねえ。これはヨウコ行き。女の子にはどうしてもいろいろ作ってプレゼントしたくなってしまいます。そのうち好みがはっきりして、もらってくれなくなると思うので、せいぜい今のうちに作っておきましょう。
本当はこんなことはしておられないのだけど。
先日、春の県展の募集要項が届きました。だけど小さくて手っ取り早いものばかり作ってると、大きな作品に取りかかる気力がねえ・・・・
めんどうくさっ
めんどうくさっ