さて、先日「口コミ限定のお茶屋さんで仲食会」で取り上げました
片平あかねについて、ちょっと詳しくご紹介します。
このイベントの1週間前、調達するために
片平あかねの農家さんであるOさんのところに訪問させて頂きました。
片平あかねは、奈良県認定の伝統野菜「大和野菜」の1つ。
奈良県山添村片平地区の野菜です。
車で5分ほど南に走ると三重県名張市。
東向きの斜面に位置する集落です。
カブの一種で、日野菜の系統。
少なくとも戦前から集落の皆さんで種をとり、
栽培し続けてきました。
栽培戸数はわずか20戸ほど。
地元では冬の旬の野菜として親しまれてきました。
種まきはお盆~秋の彼岸頃。
そして師走に収穫されます。
主に甘酢漬けが中心ですが、
サラダにも花を添えてくれますし、
独特の色をすぐに楽しみたい場合は酢の物でもいけます。
この「片平あかね」。
集落のコミュニティの結晶といえる伝統野菜ともいえるでしょう。
なぜなら「片平あかね」という品種名を名づけたのが、片平地区の自治会。
自治会の皆さんで品種を決めた例は殆どないそうです。
大体は種苗会社や農業に関する組合などですものね。
で、毎年11月23日には、「片平あかね祭り」が開催。
その中で片平あかねの品評会が行われ、
最も評価の高かった農家さんの片平あかねから、
自家採種が行われるそうです。
それから、この片平あかね。
つい先日、商標登録されたばかりです。
(平成24年11月)
この商標権者(つまり登録した団体)も、「片平自治会」。
自治会が申請というのも、これまた珍しい事例です。
・・・と、前置きが長くなりましたが、畑の様子をご紹介します。
こんな感じで育っています。
実際はもっと紅いです。
葉っぱは11月までは青いのですが、
だんだん寒さが増してくると、赤くなります。
つまり、寒さでアントシアニンが増してくるのですね。
家庭菜園で、真冬に栽培しているキャベツの外葉やブロッコリーが、
紫がかっていることがあります。
これもアントシアニン。
つまり、自分で自分を守ろうとすることから、アントシアニンが
出てくるのですね。
片平あかねも同じなのです。
赤い色がなんともいえません。
畑に居てて、パワーを感じました。
で、引き抜いた直後。
引き抜くとき、ちょっとずつ力を入れると抜き取れます。
実はひげ根がすごいあります。
農家さんは冷たい中、冷たい水でこれを手作業で丁寧に洗うのです。
大変なんですよ。
でも、このひげ根こそ僕は片平あかねのパワーカラーの源泉ではと感じます。
自然に近い栽培をした人参やゴボウは、
慣行栽培と比較して、結構ひげ根が多く出ます。
これは、わずかな栄養分でも吸収しようとしている証拠です。
つまり、自分で自分のエサを探しに行くために、
地中深くに根を伸ばしているのです。
このひげ根があるからこそ、片平あかね独特の紅い色が出るといえるでしょう。
収穫したての写真をもう1枚。
で、イベント当日に参加者に召し上がって頂いた、お新香(甘酢漬け)2種類。
ご好意で事前に味見させてくださいました。
こちらは1ヶ月経ったもの。
カブの風味がしますが、食べてみると意外と食べやすく、
どくとくの歯ごたえがなんともいえませんでした。
ご飯がほしくなりました。
こちらは3日くらい経ったもの。
調達してから5日後にイベントでしたので、
参加者には1週間くらい経ったものを召し上がって下さいましたが、
写真よりもさらに紅く鮮やかになっていました。
酢の物みたいだけれども、まろやかな甘酸っぱさを感じます。
甘酸っぱいものがお好きな方は、こちらの方が向いているかもしれません。
この2種類のお香が、当日、こんな形で提供させていただきました。
おかげさまで、参加者の大半が印象に残ったとおっしゃって下さいました。
片平あかね生産者のOさん、
この度はいろいろとありがとうございました。
ここで改めて感謝申し上げます。
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片平あかねについて、ちょっと詳しくご紹介します。
このイベントの1週間前、調達するために
片平あかねの農家さんであるOさんのところに訪問させて頂きました。
片平あかねは、奈良県認定の伝統野菜「大和野菜」の1つ。
奈良県山添村片平地区の野菜です。
車で5分ほど南に走ると三重県名張市。
東向きの斜面に位置する集落です。
カブの一種で、日野菜の系統。
少なくとも戦前から集落の皆さんで種をとり、
栽培し続けてきました。
栽培戸数はわずか20戸ほど。
地元では冬の旬の野菜として親しまれてきました。
種まきはお盆~秋の彼岸頃。
そして師走に収穫されます。
主に甘酢漬けが中心ですが、
サラダにも花を添えてくれますし、
独特の色をすぐに楽しみたい場合は酢の物でもいけます。
この「片平あかね」。
集落のコミュニティの結晶といえる伝統野菜ともいえるでしょう。
なぜなら「片平あかね」という品種名を名づけたのが、片平地区の自治会。
自治会の皆さんで品種を決めた例は殆どないそうです。
大体は種苗会社や農業に関する組合などですものね。
で、毎年11月23日には、「片平あかね祭り」が開催。
その中で片平あかねの品評会が行われ、
最も評価の高かった農家さんの片平あかねから、
自家採種が行われるそうです。
それから、この片平あかね。
つい先日、商標登録されたばかりです。
(平成24年11月)
この商標権者(つまり登録した団体)も、「片平自治会」。
自治会が申請というのも、これまた珍しい事例です。
・・・と、前置きが長くなりましたが、畑の様子をご紹介します。
こんな感じで育っています。
実際はもっと紅いです。
葉っぱは11月までは青いのですが、
だんだん寒さが増してくると、赤くなります。
つまり、寒さでアントシアニンが増してくるのですね。
家庭菜園で、真冬に栽培しているキャベツの外葉やブロッコリーが、
紫がかっていることがあります。
これもアントシアニン。
つまり、自分で自分を守ろうとすることから、アントシアニンが
出てくるのですね。
片平あかねも同じなのです。
赤い色がなんともいえません。
畑に居てて、パワーを感じました。
で、引き抜いた直後。
引き抜くとき、ちょっとずつ力を入れると抜き取れます。
実はひげ根がすごいあります。
農家さんは冷たい中、冷たい水でこれを手作業で丁寧に洗うのです。
大変なんですよ。
でも、このひげ根こそ僕は片平あかねのパワーカラーの源泉ではと感じます。
自然に近い栽培をした人参やゴボウは、
慣行栽培と比較して、結構ひげ根が多く出ます。
これは、わずかな栄養分でも吸収しようとしている証拠です。
つまり、自分で自分のエサを探しに行くために、
地中深くに根を伸ばしているのです。
このひげ根があるからこそ、片平あかね独特の紅い色が出るといえるでしょう。
収穫したての写真をもう1枚。
で、イベント当日に参加者に召し上がって頂いた、お新香(甘酢漬け)2種類。
ご好意で事前に味見させてくださいました。
こちらは1ヶ月経ったもの。
カブの風味がしますが、食べてみると意外と食べやすく、
どくとくの歯ごたえがなんともいえませんでした。
ご飯がほしくなりました。
こちらは3日くらい経ったもの。
調達してから5日後にイベントでしたので、
参加者には1週間くらい経ったものを召し上がって下さいましたが、
写真よりもさらに紅く鮮やかになっていました。
酢の物みたいだけれども、まろやかな甘酸っぱさを感じます。
甘酸っぱいものがお好きな方は、こちらの方が向いているかもしれません。
この2種類のお香が、当日、こんな形で提供させていただきました。
おかげさまで、参加者の大半が印象に残ったとおっしゃって下さいました。
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この度はいろいろとありがとうございました。
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