野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

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映画「よみがえりのレシピ」を見て。

2013年05月10日 20時37分54秒 | 野菜&果物

さて、GWの1日目、大阪南港にあるインテックス大阪「2013 食博覧会・大阪」に
行った後、大阪・十三にある「第7芸術劇場」へ、
映画「よみがえりのレシピ」を見に行ってきました。

この映画、
山形県が舞台の在来作物とタネを守り継ぐ人々の物語。

在来作物。
難しく言えば在来種。
簡単に言えば、ご当地野菜ですね。

ボクが今年させてもらっている、
野菜レクチャー&ランチorディナーイベントでも、
今後、奈良県内の知られざる在来作物にスポットを当てていこうと考えています。

そのため、だいぶ前からこの映画、見たかったんです。

在来作物。
それは、栽培者自身がタネを管理し守ってきた、
その土地にしかない作物。
しかし、品種改良された作物より収量が少なく、
病気にも弱いことから市場からは評価されず、多くは消失。

そんな時代に独自の料理法でこの在来作物の存在に光を当てた
山形の1人のシェフと、
在来作物の価値を見出し、地域再生を目指している山形大学の准教授。
そして、その在来作物のタネを守り続ける農家さんたちが主人公の
ドキュメンタリー映画です。

特に昨年から、絶滅危惧野菜のお話を度々耳にするようになり、
在来作物の普及と保全について何とかできないかと思ってました。

そして、かく言うボクも、
在来作物の種を守る野菜ソムリエの1人。
ですから、メジャーな野菜より栽培が難しいのは分かります。
自家採種も正直手間がかかる。

でも手間をかけた分だけ、味はそれを忘れるくらいのおいしさがあります。

この映画を見て感じた点。いっぱいありますが、いくつかあげるとすれば…

・多角的な視点が必要。
在来作物は痛みやすい、見た目が悪いなど、一見短所だらけです。
しかし、ここは発想の転換がないと、在来作物の価値は見つけられません。
発想の転換をすると、オンリーワンのものが見えてくると感じました。

・在来作物はアナログが不可欠!?
デジタルツールのブログでこんなことを書くのは恐縮ですが、
在来作物の魅力を感じるためには、デジタルだけでは伝わらないでしょう。

例えば、「瑞々しい」という言葉。
野菜の本にはよく出てくる言葉ですね。

でも、「瑞々しい」と一言に言っても、品種ごとに違ってたりするのです。
在来作物には、在来作物なりの瑞々しさがあると思います。

その魅力を感じてもらうためには…やっぱりアナログでないと伝わらないと感じました。

また、種の保全をするためにも、いろんな人々の支えあいが必要です。

例えば、種の選抜をするためにも、文字だけの説明では出来ません。
感性が必要です。

つまり、先発の基準も「伝承」されているのです。

また、在来作物の食べ方も、殆ど伝承。
つまり、本という形では残っていないものが多いのです。
在来作物を結構使われているのが、郷土料理。
ところがレシピは…
・おじいちゃん、おばあちゃんの頭の中にある。
・その地域の人々の経験とカンだけが頼り。
など、紙媒体ではないってことも少なくありません。

つまり、そういった人々から直接教えてもらい続けているものが
多いのです。

もっとここで書きたいことがあるのですが、
これから映画を見たい方へのネタばらしになったらあきませんので、
このあたりで失礼します。

映画を見させていただき、
今、自分自身が頭の中で考えている理想形が、
そのまま形になっている映画でした。

自分自身が考えていることに、確信が持てた映画でした。

この映画から学んだことを生かし、
在来作物の魅力を伝え、守る仕組みを作って行きたいですね。

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