野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

吉野から発信!?天田みかん

2024年12月25日 20時37分30秒 | 野菜&果物
さて、吉野町にある多目的スペース「吉野ゲートウェイ」で、
今、ひそかに流行っているのが「天田みかん」。

私も先日購入しました。

味わいは、甘味と酸味のバランスがめちゃバツグン。
甘みも酸味も濃厚ですが、甘味がまろやかで、酸味がキリっとしています。


で、写真に注目してください。

表面がツヤツヤで、ハリのある見た目。




そして、果肉もふっくらしています。

「天田みかん」は、和歌山県御坊市の天田地区で作られている、知る人ぞ知るみかん。

私が、インターネットで調べた情報では、
今や、たった数件しか作られていない、
幻のミカンだそうです。

そして、このみかん。
ただ美味しいだけではありません。

とある「物語」があるのです。

その「物語」。
SNSのお友達から教わりました。
以下にご紹介します。

ちょっと長くなります。

天田地区は、山の土質、昼夜の気温差、斜面の向き、日照時間。
更には海からの適度な潮風が吹く、
おいしいみかん栽培には非常に適している地域だそうです。

更に、
おいしいみかんが採れるように、
この地域ならではの栽培方法として、
木と1本1本対話しながらお世話し、
コンパクトでカッチリした木に仕立てることで、
木を鍛えさせているそうです。

ところが天田地区も例外なく高齢化で、
しかも生産者は、たった数件。

天田みかんが、自然消滅するかもしれない…。

危機感を持った吉野ゲートウェイのオーナーさんが、放置されているみかん山を整備して、今年の2月から、みかん栽培に挑戦することに。


毎週、天田地区に足を運び、みかん栽培がスタート。

ところが待っていたのは、


巨大化したウルシ、つつじ、ツタなどの雑木。


しかも、みかんの木は太陽が大の好物。

日が当たらないと枯れてしまいます。

とにかく、みかんの木を覆っている雑木を伐採し、
太陽が当たらず枯れた枝を切り取り、元気な枝だけを残して、
肥料を与えて、消毒して、草刈りなどの世話の日々。

みかん畑の周りも笹や雑木が伸び放題。

そのまま放っておくと、病気や害虫の発生源になるため、こちらも整備。

更に、イノシシが出没。

枝を折ったり、実を食べたり、畑を掘ったり・・・。

予想以上の、数えきれないほどの困難。

今年は実はならないかと思われたそうですが、

みかん農家さんに助けてもらいながら、お世話をした結果、実がなったそうです。

そんな物語の天田みかん。
吉野に上陸。
コタツで温まる吉野の皆さんの口を満たしています。

プロの農家さんのみかんの方が、もっと味が濃厚でおいしかったとのことですが、私が味わった限り、まったく遜色ない味です。

やがて、天田みかんの味を知った方々から、
なんとか残したいという動きが始まろうとしているそうです。

私自身、天田みかんの産地には足を運んだことがないですが、
吉野ゲートウェイのオーナーさんは、来年も世話をし、
一人でも多くの方に味を知ってもらい、
守っていきたいとおっしゃってます。

私自身も、
天田みかんの
濃厚な味わい、
まろやかな甘味、
キリっとした酸味から、
色々考えさせられましたし、
何らかの形で天田みかんの保全につながってくれたらと
思い、不躾かもしれないですが、駄文をつづりました。

一度、天田みかんの産地に足を運びたいですね。

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