野菜ソムリエPro. AndyのBlog

「奈良・吉野」の玄関口を中心に活動する、吉野郡唯一の野菜ソムリエPro.&果物ソムリエのベジフルライフをつづっています。

「月の方へ、天高く!」 〜おおよど遺産認定「大岩のトンド」

2022年01月18日 20時55分00秒 | おおいわ結の里



1月14日(金)19時。
大淀町大岩地区の2ヶ所のお寺から叩かれる太鼓の音を合図に、恵方(北北西)から点火。





数日前からの雪も上がり、
冷たい風もピタッと止みました。
そして、夜空には月と星が輝いてました。





しばらくすると勢いよく燃え出して、
大きな火柱に。





トンドに集まった人々が、片手に紙を持ってらっしゃいます。

習字を練習した半紙です。
これから、「テンピッタン」を行う為です。  






「テンピッタン」とは、
習字を練習した半紙を竹の先に付け、トンドの火で燃え上がらせること。
トンドの中央から上に上げるように燃やします。







その半紙が上に高く燃え上がると、習字が上手になると言われています。





無病息災を願って(コロナにまけないために)、トンドの残り火で斜めに切った竹でお神酒(笹酒)を暖め、餅も焼いて、楽しみました。





トンドの火で暖めたお神酒を飲むと、一年間無病息災でいられるといわれてます。





また、トンドで焼いた餅を食べると歯が丈夫になる(風邪をひかない)といわれています。





また、大岩地区の皆さんは、ロウソクにトンドの火を移し、ちょうちんで自宅まで持ち帰ります。
持ち帰った火は、神棚や仏壇のロウソクに使われ、一年間の家内安全や無病息災を祈ったり、その火で小豆を炊き、小正月である翌日の朝に小豆粥を食べます。

因みに昔、カマドのあった時代は、トンドの火をカマドに移して小豆を炊き、翌朝に小豆粥を作ったそうです。








トンドの火が上の方に、しかも月の方に向かって勢いよく燃え上がる様子は、壮観でした。



地元、大淀町大岩地区の皆さんはもちろん、おおよどチャレンジ体験農業塾の塾生をはじめ地区外からもご参加下さり、賑わったトンドとなりました。

ご参加の皆様、ありがとうございました。
お疲れ様でした。


****************************************
◆◆ブログランキングに参加中◆◆
~クリックして下さればありがたいです↓~


にほんブログ村 料理ブログ 野菜ソムリエへ
にほんブログ村 野菜ソムリエ

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 半農生活へ
にほんブログ村 半農生活
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« おおよど遺産「大岩のトンド... | トップ | キルトピンクのジャム。 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

おおいわ結の里」カテゴリの最新記事