ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

京都市美術館

2006-07-08 17:05:41 | これでいいのか京都(京都市美術館)
京都国立近代美術館に「藤田嗣治展」を見に行った時に、初めて4階に上り、ロビーからの眺めに驚きました。
目の前に平安神宮の大鳥居が聳えていて、その向うに京都市美術館が。


京都市美術館は1933(昭和8)年建築で、中央に千鳥破風がある帝冠様式といわれるもの。(ちょっと鳥居が邪魔か)
建設に当たっては、伊東忠太、武田伍一らの委員会が設けられ、建設場所の選定を行うとともに,設計案を公募し、東京の前田健二郎案が1等に入賞、これを部分的に修正して建てられました。

片岡仁左衛門の「日本に京都があってよかった」ポスターはこの建物の南側らせん階段で撮影されたものです。

平安神宮大鳥居は最近塗り替えられたので、金の部分もピカピカです。高さは24.4m、1929(昭和4)に建てられました。

いつも下から見上げるだけだったけれど、上から見下ろしてみると、また変わった見方ができます。

そしてここからは、東山連峰が金戒光明寺から都ホテルの辺りまで、一望のもとに見渡せる絶景スポットです。
7月2日、どんよりした曇り空だったのが、惜しいです。
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

天理図書館

2006-07-08 04:03:54 | 建物(奈良県)
奈良県天理市にある天理大学附属図書館である天理図書館に行ってきました。



天理図書館は天理大学の前身、天理外国語学校の創設と共に、1925(大正14)年に開設され、1930(昭和5)年に現在の建物が完成しました。設計は坂静雄京都帝国大学教授。
戦後の蔵書の急増に対処するため、再び坂博士に設計を委嘱して、1963(昭和38)年に東館が建てられています。

天理教を海外に布教するための外国語力をもった人材を養成することを目指して創設された学校でしたが、語学力だけでなく布教先の国の文化も理解することが必要と考えられて、世界各国の文化的背景を語る資料の収集が始められ、戦後は伊藤仁斎の古義堂文庫を始めとして、日本の古美術・古典籍の収集に力が入れられました。
多くの国宝・重要文化財を含む膨大なコレクションが有名で、今年は特に教祖120年祭の年にあたるということで、毎月月替わりで、特別展示がされています。
天理図書館2階の展示室で、毎日午前9時~午後3時30分、無料で公開されています。6月の展示「連歌と俳諧」を見て来ましたが、7月は22~30日「ものがたり」、8月は24~30日「奈良絵本」です。同時に一般展示「近世名家の自筆本」もあります。
よくこんなに収集できたものだとため息が出るような貴重なコレクションの数々です。少し遠いですが、興味のある方は足を伸ばしてみられてはいかがでしょうか。


天理図書館



そして、建物も重厚で落ち着いた雰囲気が醸し出されていました。二階会議室では、古典籍研究会も開かれていて、じっくりと資料に向きあって読み込むのにぴったりという感じの建物でした。


玄関。




二階から吹き抜けを見たところ。シャンデリアがあり、この下は貸出カウンターになっています。




二階の廊下。




図書館西側に建っている1号棟(旧天理外国語学校本館。1925(大正14)年築)もいい感じの建物でした。

キャンパス内には、この他に創設者記念館(若江の家)、黎明館等の近代建築があるらしいけれど、今回は見落としてしまいました。
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする