ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

人間失格

2010-02-21 12:45:32 | 建物(京大以外の京都府の)
映画「人間失格」を見てきました。


別に生田斗真君のファンというわけでもなく、太宰治の原作も読んだことがないのに見に行ったわけは、

映画の中で京都の大正・昭和の香りのする所があちこち写されているということだったからです。


ありました、ありました!
先ず、京都府庁の正面玄関が主人公の幼い頃の実家の玄関ということで、何と、府庁の車寄せに馬車で乗り付けるんです。そして、玄関の中に入ると階段のあたりに五月人形の段飾りがあって(汗)。
いくら地方の資産家だったと言っても、府庁の玄関ではちょっと豪華すぎるという気がしましたが。

次に、これも実家の門らしきところとして、龍谷大学大宮学舎のようなところがちらっと出て。


主人公が東京で下宿するボロアパートは京大吉田寮の手前にある学生集会所(学生サークルの部室になっている)の蔦のからまる古い建物↑。


そして、最後は京大人文科学研究所の北白川の建物がアルコールと薬物中毒になった主人公が入院させられる「武蔵野病院」になっていて、車で門を入るところ、ホールで伊勢谷友介さんと話すところ、中庭で患者達が体操するところ等いっぱい映像になって出てきました。
病院らしく白衣を着たお医者さんや患者さんが大勢いて、人文研の中をうろうろ歩いているのも珍しい風景です。
京大もここまでカメラを入れることを許可するようになったかと驚きです。やはり法人化された後は外部収入の道は魅力なのでしょうか。

あと、主人公と女給役の寺島しのぶさんが心中(未遂)する鎌倉の海は丹後で撮ったそうですね。水が透明ですごくきれいな場所です。

この映画、内容としてはあんまり共感するものではなかったですが、大正・昭和初期の雰囲気を十分に堪能することができました。
コメント (4)
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