即成院で二十五菩薩にお会いできたのは、御寺(みてら)泉涌寺にお参りする途中。

こちらで開かれていた「観○光(かんひかり)展 (KANHIKARI ART EXPO2011)」を見に来たのでした。10月15日~24日 二条城、清水寺、泉涌寺を会場に若手アーティスト30人の作品が展示されていました。
泉涌寺が「みてら」と言われるのは、1242年に四条天皇が葬られてから歴代天皇の山陵が営まれるようになり、皇室の菩提所となっているからです。

このお寺に来たことはあったけれど、御座所の中に入ったのは今回が初めて。
1882(明治15)年に京都御所内の里御殿(1818年造営)を移したもので、侍従の間、勅使の間、玉座の間、女官の間、門跡の間、皇族の間と御所の建築がそのままに残されています。建物内は撮影禁止でしたが、前に広がる御座所庭園がきれいでした。泉涌寺型雪見灯籠がありました。
紅葉にはまだ早く青紅葉でしたが、もう少ししたらきっと見事な眺めになることでしょう。

本坊の裏手には昭和の作庭家、重森三玲さんの作ったお庭もありました。こんなところに重森さんのお庭があったとは知りませんでした。
白い丸いボールが点々と置かれているのは、今回のアート展の作品です。

本坊の裏側にある小さな滝の前にあるお供えの設えもアート作品。
お寺のお庭や廊下、あるいは室内に、絵画、彫刻、生け花、陶芸、木工芸などの作品が置かれていて、その場になじんでいるものやら、浮き出ているものやら、ちょっと変わった作品展でした。