ビバさんのさんぽ道

みやこの建物、お庭、お花、あれもこれも見てみたいと欲張りビバさんがでかけます

七条大橋たもとの松明殿稲荷神社

2015-11-02 01:08:12 | ぶらり都めぐり


鴨川にかかる七条大橋。




いつ見ても連なるアーチが立派な近代土木遺産です。




その橋の西のたもと、七条通りの南に面して松明殿稲荷(たいまつでんいなり)神社があります。伏見稲荷大社の境外末社で、田中社ともいう小さな境内の神社です。平安時代の948(天暦2)年に創始され、初め黒門通り塩小路辺りにありましたが、七条東洞院などを経て、1711(宝永8)年現在の地に移ったとされています。
伏見稲荷大社の春の稲荷祭のとき、この神社の氏子が松明をともしてその神輿を迎えていたことから「松明殿」の名で呼ばれたと言われています。




境内に入ってすぐの西側に、江戸時代中期の僧・木食正禅(もくじきしょうぜん)養阿が寄進した手洗石と井戸があります。井戸には宝暦2年夏と刻まれています。
木食とは米穀を絶ち、木の実を食べて修行することで、高野山でこの苦行を修めた後、諸国を行脚、京に帰って東海道の難所と言われた日ノ岡峠の急坂を削り、人馬・牛車の往来を助けたり、渇水に備えて井戸を掘るなど様々な事業を行いました。
七条大宮の平安高校正門北にも「木食上人供養碑」があるそうです。
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堺筋倶楽部

2015-11-02 00:35:13 | 建物(大阪府)
2015年11月1日の大阪建物散策の最後は、「堺筋倶楽部」です。この日は10時から17時までの間、館内を自由に見学することができました。

元は関東の川崎財閥が経営した川崎貯蓄銀行の大阪支店として、1931(昭和6)年に建てられました。設計者は川崎貯蓄銀行建築課で、東京川崎財閥系の建築物を多く手がけた矢部又吉の設計と推定されています。矢部が建築設計を学んだプロイセンのバロック・新古典主義の歴史的な建築様式が採用されており、日本の近代建築としては珍しいそうです。 



大阪市中央区南船場1-15-12。地下鉄堺筋線長堀橋駅から北へ三筋、堺筋に面して建っています。2001年からはレストランとして活用され、1階の元営業室はイタリアン、2階3階の元役員室や金庫室、電話交換室などはフレンチ、4階の元集会室はパーティスペースとなっています。









先ず、レトロな階段を上がって、上の階から見学しました。この建物にはエレベーターがありません。



フレンチレストランの個室。



パーティスペース。結婚式場としても使われます。







洗面所も優雅です。



1階は銀行営業室の面影が残っています。



その天井は3階まで吹き抜けになっています。


元の金庫はワインセラーとして使われています。時計は11時55分で止まっています。



この日はミニコンサートが行われていたようです。



床のタイルが素敵!



ランチとまではできませんでしたが、優雅にお茶をいただいて帰りました。

大大阪時代の堺筋の繁栄をそのままに、今も優雅に、堂々と、建物の内外ともあまり変えることなく上手に活かされ使われています。
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大阪農林会館

2015-11-02 00:34:13 | 建物(大阪府)
原田産業株式会社本社ビルのすぐ近く、三休橋筋と 安堂寺橋通りの交差点に大阪農林会館があります。


大阪市中央区南船場3-2-6。1930(昭和5)年築。三菱合資会社地所部設計。
元は三菱商事大阪支店として建てられ、戦後、農林省関係のビルとなり、1972(昭和47)年に株式会社大阪農林会館として貸しビル業となりました。 







三休橋筋側の入口。


中には地階から5階まで、たくさんのショップが入って営業しています。


1階ホール。大理石の壁、床はタイル、大きな古時計、天井にはシャンデリアがあります。


ホールから二階に続く階段。


階段の床は長年の使用で擦り減っています。


上の階の「郵便差入口」から郵便物を投入し、1階からまとめて発送する箱の名残りがありました。


今は使われていなくて、エアコンの配管が通されていました。


郵便物の収集時刻が書いてあります。

レトロな建物を活かして、おしゃれなお店がそれぞれに営業しておられます。

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原田産業株式会社大阪本社ビル

2015-11-02 00:32:32 | 建物(大阪府)
新井ビルのある北浜地域から地下鉄堺筋線で二駅南下して、長堀橋駅で降りて少し歩き、三休橋筋近くにある原田産業株式会社大阪本社ビルに行きました。


大阪市中央区南船場2-10-14。1928(昭和3)年築。小笠原建築事務所小笠原祥光の設計。
1923年に創業した貿易商社の本社として、1928年に建てられ、現在まで続けて使われています。
2階建ての小ぶりな洋館、左右対称をわざと崩したデザインや重厚なエントランス、バルコニーを持つ大きなガラスの開口部が特徴的です。





内部も、吹抜のホールと優雅な階段の曲線など、見所いっぱいらしいのですが、ガイドツアーの時間に行けなかったので、内部の写真はこちらからご覧ください。




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新井ビル

2015-11-02 00:31:17 | 建物(大阪府)
大阪証券取引所ビルから堺筋を南に下がってすぐの所にある新井ビルに行きました。


元は報徳銀行大阪支店。大阪市中央区今橋2丁目、境筋通りに面しています。
1922(大正11)年の建築。設計は皇居二重橋や奈良ホテル等を設計した河合浩蔵 。国登録有形文化財。

現在は洋菓子屋さん「五感・北浜本館」 がテナントとして入っているので、お店や喫茶室の様子は前に行った時の記事に書いてあります。

 

今回は「生きた建築ミュージアム・フェスティバル大阪2015」 の特別公開なので、上の方の階や屋上まで見せていただきました。



1・2階は洋菓子の「五感」が入っていますが、他に地下にはヘアーサロン、3・4階には設計事務所等のテナントがたくさん入って利用されています。


屋上。まわりにより高いビルが建ってきているので、見晴らしはあまりよくありませんが、元のままに保たれていたのはよかったです。

船場に残る近代建築のオーナーが中心となり、大阪の文化遺産である近代建築の魅力を様々な方法で発信しているグループ「船場近代建築ネットワーク」に当ビルも参加しています。
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大阪証券取引所ビル

2015-11-02 00:29:52 | 建物(大阪府)
2015年10月31日に続いて、11月1日にも、「生きた建築ミュージアム・フェスティバル大阪2015」に出かけました。

この日は先ず、企画の案内所にもなっている「大阪証券取引所ビル」から。

京阪電車北浜駅を降りてすぐ、半円形の特徴ある建物の前に若き五代友厚の銅像が立っています。
前面部分は1935(昭和10)年に長谷部竹腰建築事務所の設計で建てられた5階建て、全面御影石貼りの旧市場館の外観を保存、その後ろ側に2004年11月に地上24階、地下2階、塔屋1階の新しい建物が付け加えられました。
後ろの建物があまり目立たず、大阪株式取引所時代の町の繁栄を偲ばせる旧市場館の外観を保存できたことは、よかったのだろうと言えます。


前面ドーム部分は楕円形で、吹き抜けになっています。



窓のステンドグラス。


エレベーターに乗り、4階に上がると、大阪証券取引所の歴史や、株式やデリバティブについて学べるOSEギャラリーがあり、月曜日~金曜日、9時~16時30分に自由に見学することができます。

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