山陰海岸ジオパーク館からJR浜坂駅までは近かったので、歩いて移動。JR浜坂駅で16:30再び「たじまわる5号」に乗り、湯村温泉に着いたのは16:50でした。
冬の夕方なので、辺りはすでに暗くてよく見えませんでしたが、

湯けむりがもうもうとたちのぼり、

有名人の手形が並んでいる通りもありました。

泊まった宿は水産会社直営の料理宿だったので、夕食は新鮮な日本海の魚とカニ。

そして、但馬牛のしゃぶしゃぶを堪能しました。

宿の内湯ももちろん温泉でしたが、翌朝近くの共同浴場、湯村温泉観光交流センター「薬師湯」に入りに行きました。新しく建て替えられ、露天風呂やサウナもある清潔な施設で、入浴料は400円ですが、新温泉町の住民は150円、「湯」地区の住民は無料になっています。
湯村温泉の総源泉数は60、総湧出量は毎分2,300Lと豊富なため、旅館だけでなく「湯」地区の各家庭にも配湯され、さらに余ったお湯は川に流れこんで行っています。
泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉。神経痛、筋肉痛、冷え症、五十肩などに効果があり、848(嘉祥元)年に慈覚大師によって発見されたと伝えられている古い温泉です。

湯村温泉がある兵庫県新温泉町は、2005年10月に浜坂町と温泉町が合併して発足した町です。
薬師湯がある地は、元は旧温泉町の役場があった跡です。

春来川の両側に旅館が集まっています。二つの川の合流点あたりの河原が源泉の一つになっていて、「荒湯」という所です。荒湯は源泉温度が98℃で日本一の高温です。

横の祠に慈覚大師円仁の像が祀られています。

その像の下深くの洞穴から高温のお湯を汲み上げて飲むことができます。フーフーさまして飲みましたが、味はあまり感じられませんでした。

慈覚大師像の前に卵や野菜などを茹でることができる湯つぼがありました。

近くのお店で卵(3個150円)を買って、この中に吊り下げます。

10分程してあげて食べると、ほかほかであいしかったです。

川岸に74人が同時に入れるとされる公衆足湯「湯村大根物語ふれ愛の湯」もありましたが、ちょうど清掃の時で、足をつけることができませんでした。
湯村温泉は、山あいの静かで鄙びた温泉街で、ほっこりと心癒される場所でした。
2015年青春18冬の旅(4)に続く。