奈良公園の中にホテルが次々と建てられようとしているというので、2017年6月18日にウォッチングに行きました。その時の様子はこちらですが、その後どうなっているのか気になって、今回、もう一度その辺りを歩いてみました。
奈良ホテルから東に向かって少し歩くと、
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浮見堂がある鷺池の南側、奈良市高畑町の約1.3ヘクタールの地は、元は興福寺の子院・松林院があった土地で、かつて志賀直哉ら文人が集まった実業家の邸宅がありましたが、1951年に国有地になり、裁判官官舎が建っていましたが、2005年に県有地になり、やがて建物がなくなり、大正期の庭園だけが自然のままに残っていました。鹿が入っていないので、ムササビや野鳥など多くの動植物が生息していると思われ、学者による環境影響評価が行われる必要があると言われていました。
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これは2017年6月に見た時の庭の様子です。
しかし、今回行ってみると、すでに木々は切り倒され、ホテルの建物がほぼ完成、3月30日には竣工式、内覧会が行われたようでした。
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入口側。
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茶の湯コンセプトの高級ホテルだということです。
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周りの住宅には「ホテル建設反対」の横断幕が掲げられていました。
着工前の住民説明会では「木は残す」と言っていたのに、鬱蒼と生えていた木々はすっかり無くなっていました。
奈良公園内での高級ホテル建設の中止を求める要望書提出や署名を集めたり、裁判が起こされていましたが、奈良公園内の自然と文化遺産を破壊する動きは止められていないようでした。