明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて、昨年のことですが、地元の白幡池と菊名池を見て回っていたら、菊名池でリスを発見しました(2023年12月24日)。
白幡池。
いつも釣り人がいます。
ここはカルガモが多くいます。20羽近くいましたが、他の種類の鳥はいません。
こちらは菊名池。いつもいるカルガモが3羽くらいと、北からやって来たキンクロハジロが20羽くらい見られます。
これは、12月10日に撮った写真ですが、キンクロハジロはオスしかいません。
それが、12月24日には、オスだけでなく、メスも来ています。わき腹が白いのがオス、灰色のがメスです。オスが先、メスが後にやってくるというのは、前年にも観察しています。チャールズ・ダーウィンは「人間の由来」の中で、渡り鳥が繁殖地にやってくる春には、オスが先に来ていて、後からメスが来て、繁殖の相手を選り好みするのだということを書いています。これは、性淘汰の行動の一つと考えられます。しかし、冬、越冬地にやってくるのも、オスが先、メスが後というのはどういう理由なのでしょうか。オスのほうがメスより飛ぶのが速いから?メスは生まれた年の若鳥の渡りをサポートするために時間がかかるのか?
ハシビロガモも、2羽くらいいました。
いつもいるハトは、白い羽色の仲間と(上写真)、灰色の仲間(下写真)がある程度わかれて、付かず離れずのように行動しているように見えます。これは、血縁度の距離(遺伝的な近さ、遠さ)を反映した行動なのでしょうか?
そして、池のほとりの木の枝にリスがいるのを発見しました。ここでリスを見たのは初めてです。おそらくクリハラリスです。よくタイワンリスとよびますが、タイワンリスはクリハラリスの台湾固有亜種のことです。
クリハラリスは以前から、鎌倉でよく見られますが、とうとう、ここ横浜市神奈川区まで生息域を広げたのでしょうか?愛らしい小動物のクリハラリスですが、外来種であり、食害や地域の固有種を減らしてしまうなどの外敵扱いされています。しかし、ほんとうにそうなのか疑ってみる必要がありそうです。外来種は全て悪者という考え方は、心情的にはよくわかりますが、ほんとうのところ全てそうなのか?
身近にいる動物たちの不思議に、思いをはせてみました。