横浜港ベイブリッジをくぐれない大型客船用にベイブリッジの外側のふ頭に客船用岸壁を整備する構想が挙がっています。ようやく市は動き始めるようです。
以下、YOMIURI ONLINEより引用します。
困ったベイブリッジ、低くてくぐれない客船続出
横浜港のシンボル「横浜ベイブリッジ」を通過できない大型外国客船が近年、続々と登場していることに、同港を管理する横浜市が頭を悩ませている。ベイブリッジの海面からの高さは約55メートルで、くぐれなければ、国際客船ターミナル「大さん橋」を活用できず、客船の誘致合戦で後れをとるためだ。外国船寄港数は九州地方の港を下回っており、市は打開策として新たな客船用岸壁の建設も検討している。
◇悩みの種
「2014年3月に横浜港に入港したいが可能か」。今年5月中旬、米国の船会社から市港湾局に豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万900トン)の入港の可否を尋ねる打診があった。国内初寄港となる同船の入港先の一つに横浜港が選ばれれば国際港としてアピールする絶好の機会になるため、市は歓迎している。
ベイブリッジを通過できる客船の大きさは船体のデザインや潮位に左右されるものの、10万トン級が限度とされる。船会社などは大きさが限度に近い同船のベイブリッジ通過時には、潮位や海流の状況などに万全の注意を払うことになる。
市の担当者は「近年は客船の大型化で、船がベイブリッジを通れるかどうかが常に懸念材料になっている」と打ち明ける。
実際、ベイブリッジの「低さ」が原因で、他港に客船を奪われる事例も出ている。同月下旬には、アジア最大級の客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(13万7000トン)の入港打診があった。市は、同船がベイブリッジを通過するのは不可能なため、貨物用岸壁「大黒ふ頭」に入港する案を提示した。
しかし、先月、同船の寄港先に決まったのは、競合する東京港。貨物用岸壁は貨物船との日程調整が難しく、市の担当者は誘致に失敗した理由を「入港スケジュールの選択肢が東京港より少なかったためではないか」と分析している。
◇珍しくない10万トン超
元々、ベイブリッジは1989年の開通当時、世界最大級だった「クイーン・エリザベス2」(7万327トン)が通過できる高さに設定されたとされる。
ただ、近年は乗客を増やして乗船価格を抑えるため客船の大型化が進み、10万トン超の船も珍しくなくなっている。
船体の大型化に比例し、高さも上がるため、市は寄港を打診された客船のうち9万~12万トン級について、ベイブリッジを通過して大さん橋への寄港が可能かどうか、事前に調べることにしている。ベイブリッジを通過した客船でこれまでで最大の客船は、「サファイア・プリンセス」(11万6000トン)だ。
◇経済効果は絶大
タグボート料金や乗客の観光など、外国客船が入港した際の経済効果は5万トン級(乗客800人前後)で約2億1600万円に上り、大型船の地元経済への貢献は絶大だ。
横浜港の外国客船寄港数は08~11年は国内順位5~8位と、中国を発着点とする東アジア航路の盛況で伸びが目立つ那覇港や長崎港など九州地方の港に後れをとっている。
こうした事態を受け、市はベイブリッジの外側にある大黒ふ頭や本牧ふ頭などに客船用の岸壁を整備する構想を、来年度に改定される港湾計画に盛り込む方針だ。乗船客は船内や岸壁で入国手続きを済ませ、水上バスなどで中心街へ向かう方法が想定されているという。
市港湾局は「国際クルーズの魅力的な寄港地であり続けるため、大型化の現状に何とか対応したい」と話している。(藤亮平)
(2012年10月10日07時49分 読売新聞)
大黒ふ頭と本牧ふ頭が客船用岸壁の候補になっています。
以前、私は本牧ふ頭のほうが横浜の街から近くていいので客船ターミナルを作るのに向いていると書きました。
どちらのふ頭でもいいですが、今回の構想が確実に実行されることを切に望んでいます。
以下、YOMIURI ONLINEより引用します。
困ったベイブリッジ、低くてくぐれない客船続出
横浜港のシンボル「横浜ベイブリッジ」を通過できない大型外国客船が近年、続々と登場していることに、同港を管理する横浜市が頭を悩ませている。ベイブリッジの海面からの高さは約55メートルで、くぐれなければ、国際客船ターミナル「大さん橋」を活用できず、客船の誘致合戦で後れをとるためだ。外国船寄港数は九州地方の港を下回っており、市は打開策として新たな客船用岸壁の建設も検討している。
◇悩みの種
「2014年3月に横浜港に入港したいが可能か」。今年5月中旬、米国の船会社から市港湾局に豪華客船「クイーン・エリザベス」(9万900トン)の入港の可否を尋ねる打診があった。国内初寄港となる同船の入港先の一つに横浜港が選ばれれば国際港としてアピールする絶好の機会になるため、市は歓迎している。
ベイブリッジを通過できる客船の大きさは船体のデザインや潮位に左右されるものの、10万トン級が限度とされる。船会社などは大きさが限度に近い同船のベイブリッジ通過時には、潮位や海流の状況などに万全の注意を払うことになる。
市の担当者は「近年は客船の大型化で、船がベイブリッジを通れるかどうかが常に懸念材料になっている」と打ち明ける。
実際、ベイブリッジの「低さ」が原因で、他港に客船を奪われる事例も出ている。同月下旬には、アジア最大級の客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(13万7000トン)の入港打診があった。市は、同船がベイブリッジを通過するのは不可能なため、貨物用岸壁「大黒ふ頭」に入港する案を提示した。
しかし、先月、同船の寄港先に決まったのは、競合する東京港。貨物用岸壁は貨物船との日程調整が難しく、市の担当者は誘致に失敗した理由を「入港スケジュールの選択肢が東京港より少なかったためではないか」と分析している。
◇珍しくない10万トン超
元々、ベイブリッジは1989年の開通当時、世界最大級だった「クイーン・エリザベス2」(7万327トン)が通過できる高さに設定されたとされる。
ただ、近年は乗客を増やして乗船価格を抑えるため客船の大型化が進み、10万トン超の船も珍しくなくなっている。
船体の大型化に比例し、高さも上がるため、市は寄港を打診された客船のうち9万~12万トン級について、ベイブリッジを通過して大さん橋への寄港が可能かどうか、事前に調べることにしている。ベイブリッジを通過した客船でこれまでで最大の客船は、「サファイア・プリンセス」(11万6000トン)だ。
◇経済効果は絶大
タグボート料金や乗客の観光など、外国客船が入港した際の経済効果は5万トン級(乗客800人前後)で約2億1600万円に上り、大型船の地元経済への貢献は絶大だ。
横浜港の外国客船寄港数は08~11年は国内順位5~8位と、中国を発着点とする東アジア航路の盛況で伸びが目立つ那覇港や長崎港など九州地方の港に後れをとっている。
こうした事態を受け、市はベイブリッジの外側にある大黒ふ頭や本牧ふ頭などに客船用の岸壁を整備する構想を、来年度に改定される港湾計画に盛り込む方針だ。乗船客は船内や岸壁で入国手続きを済ませ、水上バスなどで中心街へ向かう方法が想定されているという。
市港湾局は「国際クルーズの魅力的な寄港地であり続けるため、大型化の現状に何とか対応したい」と話している。(藤亮平)
(2012年10月10日07時49分 読売新聞)
大黒ふ頭と本牧ふ頭が客船用岸壁の候補になっています。
以前、私は本牧ふ頭のほうが横浜の街から近くていいので客船ターミナルを作るのに向いていると書きました。
どちらのふ頭でもいいですが、今回の構想が確実に実行されることを切に望んでいます。
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