◇ ずいぶん前から予定していたのですが、つまり子供みたいに指折り数えるようにして待ち侘びていたのですが、6月9日から11日間の日程でイタリアに旅行して来ました。
ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、そしてローマを巡る旅、ローマは今よりちょっとだけ若い(!?)20年前に訪れたのですが、それ以外は長い間憧れていたところばかりです。
好天気に恵まれて抜けるような青空の下、気温も30度前後まで上がり(ローマは35度!)、それはそれは暑くて、仕舞にはへなへなになってしまいそうな日もありました。
まず最初に、当初のスケジュールにはなかったのですが、ローマ近郊のジェンツァーノ(Genzano)の花祭り「インフィオラータ」(Infiorata)の様子をご覧になって下さい。
2013年6月16日(日)
□ インフィオラータ(Infiorata)は、道路に花びらを敷きつめて絵を描くお祭りだそうです。
日本では歴史は浅いですが、神戸市のものが最近有名になっています。
※ ご説明には、イタリア政府観光局のHPから引用した部分があります。
□ お祭りの行われるジェンツァーノ市(Genzano)は、ローマから南東へアッピア街道を車で50分程度。
◇ インフィオラータは、イタリアで6月に行われるキリスト聖体祭(コルプス ドミニ Corpusu Domini)というキリスト教の年間行事の一つで、
聖体の行列を迎えるために教会への参道を花の絨毯で覆うものとのことです。
イタリア各地で行われるこのお祭りの中でも、ジェンツァーノのインフィオラータは1778年から230年余り続いており、最も有名なものとなっています。
伝統的に土曜日の午後に下絵が描かれ、日曜日朝から花びらが下絵に置かれ、数時間でインフィオラータが完成します。
私たちが訪れた6月16日(日)の午前中は、まさに花の絨毯が敷き詰められつつあるときでしたが、いたる所で美しい花の絵を堪能することができました。
□ 無数の花びらが敷き詰められていますが、何の花でしょう。
おそらく、カーネーションの花びらもあったように見えましたが…。
□ 気温30度の炎天下、ジェンツァーノ市民の老若男女が奮闘中です。
□ 緑は、柘植の葉っぱらしく見えましたが、定かではありません。
□ 「神聖なる葡萄園」とでも訳すのでしょうか。
すべてこうした原画による解説がありました。
□ 今年の葡萄の豊作を願っているのでしょう、イタリアはワインの一大生産地ですよね。
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□ よくもこんなに美しく描けるものと感心しました。
□ こうして、様々な色の花びらがどっさり用意されています。
□ 人の大きさと比較して、絵の大きさが類推できると思います。
□ 必ず聖母子の絵も描かれているようです。
□ いずれも優しい色調で、暑さを忘れてしばしうっとりしてしまいました。
□ 見物客も時間とともに増えて行きました。
□ 今年は、作曲家のヴェルディ(Giuseppe Verdi 1813-1901)生誕200年に当たります。
□ ローマ法王がベネディクト16世から第266代のフランツェスコに交代したのは、記憶に新しいところです。
□ なだらかな上り坂をずいぶん登って来ました。
□ 途中の道脇で見かけました。
□ ワインレッドの色がとても印象に残っています。
□ 若い女性が一心に描いていました。
□ 素晴らしい花の絵が完成間近のようでした。
□ だんだんと身動きが取りづらくなってきた頃でした。
□ 教会の真下まであとわずかの距離です。
□ ここから下の参道を見晴らすことになります。
□ 距離にして200mか、もう少しくらいでしょうか。
すごいね! 仕舞いにはその言葉の連発でした。
次の日のフィナーレでは、ジェンツァーノの子供たちが、
この花びらを蹴散らして走り下るのが慣例だとか。
□ 丘の上の教会の向こう側には、こうした狭めの道が続きます。
□ 湖が一望できる、しゃれたトラットーリアでランチをいただきました。
□ メニューはすでに憶えていませんが…。
□ 湖の向こうには、おそらく別荘が立ち並んでいるみたいです。
□ 食事を終えて少し歩いていたら…
□ オールド・ローズでしょう、大好きな花の色に巡り合えました。 イタリアはバラの季節。