折節の移り変わるこそ

季節の移ろいの中に、感じたままを一日一日。

野ばらを思い起こす花

2015年07月01日 23時01分08秒 | 夏至

◇ 梅雨の大雨があったり、梅雨の晴れ間が見えたり、日替わりでも若干雨の日の方がお天気の綱引きに勝っているような今年の雨の季節です。

  そんな中でも今年の6月は、バラの二番花がこの時季らしくしっとりと、それにどのバラもほんの気持ち濃いめの花を咲かせてくれている感じがします。

  ベーサルシュートの出現もいつになく多くて、気に入っている真っ白な半八重のバラも、本体に隠れるような感じでたくさんの花を咲かせてくれています。

  このバラを見ているとときどき世界中で愛されている、あの「野ばら」の歌を思い出しますが、先日放映された名曲アルバムでは、いっしょにハモってしまいました。

 

                                                    2015年6月30日

□ 一番花も二番花もあまり関係ないくらい、5月中旬から咲き継いでいるバラです。

これで地上1m50cmあたりだと思いますが、淡いピンクが入って繊細な趣もあります。

 

                                                              6月28日

□ これがベーサルシュートの花、地上40cmあたりにわーっと咲き始めました。

 

□ ドミニク・ロワゾー

(Dominique Loiseau S 2003 Delbard France)

こう感じる人はあまりいないでしょうが、何となく野バラのイメージがあります。

 

 

 

□ 野ばら Heidenröslein ヴェルナーの作曲でした。

中高生の頃でしたか、海外文通(懐かしい響き!)をしていました。

ドイツのブレーメンの女の子の名前が、Heiderose でした。

だからこの歌には、他のどの曲にもない懐かしさを覚えるのでしょう。

 

                  (una poesia di oggi)

                                         Heidenröslein            

                                                             Johann Wolfgang von Goethe, 1749-1832

                                 Sah ein Knab’ein Roslein steh’n, 
                                 Roslein auf der Heiden, 
                                 war so jung und morgen schon,
                                 lief er schnell, es nah zu seh’n, 
                                 sah's mit vielen Freuden.
                                 Roslein, Roslein, Roslein rot,
                                 Roslein auf der Heiden.
   
                                 Knabe sprach: ich breche dich,
                                 Roslein auf der Heiden!
                                 Roslein sprach: ich steche dich,
                                 das du ewig denkst an mich,
                                 und ich will's nicht leiden.
                                 Roslein, Roslein, Roslein rot,
                                 Roslein auf der Heiden.
   
                                 Und der wilde Knabe brach 
                                 's Roslein auf der Heiden. 
                                 Roslein wehrte sich und stach,
                                 half ihn doch kein Weh und Ach, 
                                 must' es eben leiden. 
                                 Roslein, Roslein, Roslein rot,
                                 Roslein auf der Heiden.

 

                                           野ばら

                                    童は見たり 野中の ばら 
                                    清らに咲ける その色 愛でつ
                                    飽かず ながむ 
                                    紅におう  野中の ばら 
 
                                    手折りて行かん 野中の ばら
                                    手折らば手折れ 思い出ぐさに
                                    君を刺さん 
                                    紅におう  野中の ばら
   
                                    童は折りぬ 野中の ばら
                                    手折りてあわれ 清らの色香
                                    永久にあせぬ
                                    紅におう 野中の ばら

 

                                                     6月30日

□ クレア・オースチン

(Claire Austin S 2007 D.Austin England)

挿し木苗ですが、淡い色の二番花も咲き始めました。

 

□ ジ・オルブライトン・ランブラー

(The Albrighton Rambler S 2013 D.Austin England)

一番花のあと、シュートがずいぶん伸びて来ました。

その先につけた二番花が咲き始めています。

 

7月1日

□ そして日没の時刻、西の空は燃えるような夕焼けでした。

 

コメント (2)
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