Music Mania

No Music No Life

2013年、アイドルしか売れない時代

2013年12月01日 | 音楽
2013年の邦楽年間シングルチャートが出てたのでチェックしてみたのだが、その異常さに驚いた。


1位  さよならクロール   AKB48
2位  恋するフォーチュンクッキー   AKB48
3位  ハート・エレキ   AKB48
4位  So long!   AKB48
5位  EXILE PRIDE~こんな世界を愛するために   EXILE
6位  Calling/Breathless   嵐
7位  チョコの奴隷   SKE48
8位  美しい稲妻   SKE48
9位  僕らのユリイカ   NMB48
10位 Endless Game   嵐
11位 カモネギックス   NMB48
12位 ガールズルール   乃木坂46
13位 Joy!!    SMAP
14位 My Resistance-タシカナモノ-/運命Girl    Kis-My-Ft2
15位 ピースとハイライト   サザンオールスターズ
16位 へそ曲がり/ここにしかない景色   関ジャニ∞
17位 キミとのキセキ    Kis-My-Ft2
18位 制服のマネキン    乃木坂46
19位 君の名は希望    乃木坂46
20位 メロンジュース    HKT48

なんと、ほとんど秋元系とジャニーズなのだ。
僕は売れているものに対して否定的な思考ではないし、彼女、彼らは毎日売れるための努力をし、頑張った結果なのだと思う。
しかし、いくらなんでもこれはバランスが悪すぎる。
15位にサザンが入っているのがせめてもの救いか。

こういう結果になった理由としては、ジャニーズは音楽配信をやっていないため、曲を聴きたいと思えばCDを買うしかないこと、それと秋元系の場合はオタクが一人で何枚も買うからだと言われる。
以前、どこかで「不景気時はアイドルが売れる」という説を読んだことがあったが、このチャート結果は現在の景気を表しているのだろうか。

では、景気の良かったバブルど真ん中1990年のランクを見てみよう。

1位  おどるポンポコリン    B.B.クイーンズ
2位  浪漫飛行/ジェットストリーム浪漫飛行    米米CLUB
3位  今すぐKiss Me    LINDBERG
4位  さよなら人類    たま
5位  OH YEAH!    プリンセス・プリンセス
6位  Dear Friend    中森明菜
7位  情熱の薔薇    THE BLUE HEARTS
8位  くちびるから媚薬     工藤静香
9位  真夏の果実      サザンオールスターズ
10位 If we hold on together     ダイアナ・ロス
11位 JEALOUSYを眠らせて     氷室京介
12位 P.S.I LOVE YOU       PINK SAPPHIRE
13位 クリスマス・イブ      山下達郎
14位 笑顔の行方       ドリームズ・カム・トゥルー
15位 麦畑       オヨネーズ
16位 勇気のしるし      牛若丸三郎太
17位 浪漫飛行/そら行け!浪漫飛行    米米CLUB
18位 夢を信じて    徳永英明
19位 あにきてI・need・you!     GO-BANG’S
20位 恋唄綴り      堀内孝雄

素晴らしい。
アニメ、ポップス、ロック、アイドル、演歌、洋楽、実にバランスよく、良いものがきちんと評価され、売れた時代だ。
前年にプリンセス・プリンセスが大ブレイクし、ガールズバンドブームが到来した頃で、それがチャートにも現れている。
永遠の名曲、山下達郎の「クリスマス・イブ」も入っているし、ちびまるこちゃんブームの影響もみられる。
米米CLUBが同じ曲で2つ入ってるのも凄い。

ついでに30年前、1983年の年間シングルチャートも見てみよう。

1位  さざんかの宿     大川栄作
2位  矢切の渡し     細川たかし
3位  めだかの兄弟      わらべ
4位  探偵物語      薬師丸ひろ子
5位  氷雨      佳山明生
6位  キャッツ・アイ     杏里
7位  ガラスの林檎     松田聖子
8位  セカンド・ラブ     中森明菜
9位  フラッシュ・ダンス     アイリーン・キャラ
10位 め組のひと      ラッツ&スター
11位 時をかける少女      原田知世
12位 3年目の浮気       ヒロシ&キーボー
13位 1/2の神話      中森明菜
14位 初恋       村下孝蔵
15位 氷雨       日野美歌
16位 天国のキッス      松田聖子
17位 禁句       中森明菜
18位 浪速恋しぐれ      都はるみ・岡千秋
19位 トワイライト     中森明菜
20位 思い出がいっぱい     H2O

演歌強し。
まだ若者でも演歌を聞く人が多かった時代だ。
そして80年代型アイドル、松田聖子と中森明菜の人気が高い。
当時はロックはまだアンダーグラウンド的な存在で、主流は演歌、ポップス、フォークなのがこの頃らしい。

これらを見ると、2013年の邦楽チャートの異常さがよくわかる。
音楽配信を含めたチャートだとまた違うんだろうけど。
コメント (11)