先日の高倉健さんの訃報に続き、菅原文太さんも亡くなられた。
一般的には「仁義なき戦い」か「トラック野郎」から入った人が多いと思うが、僕は大河ドラマ「獅子の時代」からだった。
NHK大河としては非常に珍しく、主人公は架空の人物で、時代は幕末から明治。
僕が初めて通しで見た大河ドラマだったので印象深く、いまだに戦国より幕末派なのはこれの影響が強いと思う。
ちなみに仁義なき戦いシリーズとトラック野郎シリーズは、昨年の正月休みと今年の盆休みでほとんど見た。
演技の幅でいくと、高倉健さんより文太さんのほうが広いと思う。
ところで、健さん文太さんという超大物の死に隠れてしまったが、ジョニー大倉さんも亡くなっている。
ジョニー大倉といえばキャロル。
日本のロック史に大きな影響を与えたバンドだ。
実はもう2年ほど前から、矢沢永吉と日本のロックについての考察を書こうと思っている。
そのため、矢沢をちょくちょく聴いているのだが、先月彼の著書「成り上がり」を読んだ。
ここには矢沢の少年時代からキャロル結成、解散までが語られている。
これを読んでいるとキャロルが聴きたくなり、「ゴールデン・ヒッツ」というアルバムを買って聴いていたのだが、そこへジョニーの訃報を目にしてかなり驚いた。
そうか、ジョニーは亡くなったのか・・・。
ジョニーの功績でもっとも大きいのは作詞だ。
これは、キャロルの詩は素敵だね、というレベルのものではなく、今に続くJ-POP、J-ROCKにとてつもない大きな影響を及ぼしている。
それは日本語と英語のミックス詩だ。
今では当たり前のことだが、これを最初にやったのはジョニーだといわれている。
昭和40年代、ロックに日本語は合わないから英語で歌うべきだ、いやいや、日本人は日本語でなきゃ、という論争があったらしい。
そんな論争に終止符を打ったのが、ジョニーによる日本語英語ミックス詩で、当時はかなりセンセーショナルなことだったと思われる。
だって、日常でそんな日本語と英語を混ぜて喋ってる人はいないから。
キャロルのほとんどの曲は、ジョニー作詞、矢沢作曲というコンビで出来ている。
ジョニーの詩は、ワルなイメージとは裏腹に、傷つきやすくセンチメンタルで、男の弱さがみえる。
甘い声質で、ナイーブな歌詞を歌うジョニーは、タフな矢沢とは違う魅力がある。
逆にこれを矢沢が歌うと、ちょっとイメージが違うな、と感じる。
本人はガンを克服して、まだまだ音楽を続けるつもりだったようだが、病魔には勝てず、死去。
享年62歳、ご冥福をお祈りします。
キャロル/やりきれない気持ち
一般的には「仁義なき戦い」か「トラック野郎」から入った人が多いと思うが、僕は大河ドラマ「獅子の時代」からだった。
NHK大河としては非常に珍しく、主人公は架空の人物で、時代は幕末から明治。
僕が初めて通しで見た大河ドラマだったので印象深く、いまだに戦国より幕末派なのはこれの影響が強いと思う。
ちなみに仁義なき戦いシリーズとトラック野郎シリーズは、昨年の正月休みと今年の盆休みでほとんど見た。
演技の幅でいくと、高倉健さんより文太さんのほうが広いと思う。
ところで、健さん文太さんという超大物の死に隠れてしまったが、ジョニー大倉さんも亡くなっている。
ジョニー大倉といえばキャロル。
日本のロック史に大きな影響を与えたバンドだ。
実はもう2年ほど前から、矢沢永吉と日本のロックについての考察を書こうと思っている。
そのため、矢沢をちょくちょく聴いているのだが、先月彼の著書「成り上がり」を読んだ。
ここには矢沢の少年時代からキャロル結成、解散までが語られている。
これを読んでいるとキャロルが聴きたくなり、「ゴールデン・ヒッツ」というアルバムを買って聴いていたのだが、そこへジョニーの訃報を目にしてかなり驚いた。
そうか、ジョニーは亡くなったのか・・・。
ジョニーの功績でもっとも大きいのは作詞だ。
これは、キャロルの詩は素敵だね、というレベルのものではなく、今に続くJ-POP、J-ROCKにとてつもない大きな影響を及ぼしている。
それは日本語と英語のミックス詩だ。
今では当たり前のことだが、これを最初にやったのはジョニーだといわれている。
昭和40年代、ロックに日本語は合わないから英語で歌うべきだ、いやいや、日本人は日本語でなきゃ、という論争があったらしい。
そんな論争に終止符を打ったのが、ジョニーによる日本語英語ミックス詩で、当時はかなりセンセーショナルなことだったと思われる。
だって、日常でそんな日本語と英語を混ぜて喋ってる人はいないから。
キャロルのほとんどの曲は、ジョニー作詞、矢沢作曲というコンビで出来ている。
ジョニーの詩は、ワルなイメージとは裏腹に、傷つきやすくセンチメンタルで、男の弱さがみえる。
甘い声質で、ナイーブな歌詞を歌うジョニーは、タフな矢沢とは違う魅力がある。
逆にこれを矢沢が歌うと、ちょっとイメージが違うな、と感じる。
本人はガンを克服して、まだまだ音楽を続けるつもりだったようだが、病魔には勝てず、死去。
享年62歳、ご冥福をお祈りします。
キャロル/やりきれない気持ち