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日本人は時間にルーズ

2016年12月03日 | 日常
よく外国と比較して日本人は時間に正確だとか厳しいとか言われることがあるけど、反面「日本人は時間にルーズ」という意見も多い。
それは、スタート時間については世界一厳しいけれど、終わる時間については世界一ルーズ、ということだ。

正確にいうと、趣味など個人のことについてはわりと終了時間も守られるけど、こと仕事に関してはどこまでもルーズだ。

例えば、バンド練習のためにスタジオを12時から15時まで予約を取ってあるとする。
この場合、12時までにバンドメンバーは全員集まり、12時からスタジオに入ることが出来る場合がほとんどだ。
そして、終了の15時の10分前には練習を終了し、後片付けに入る。
そして終了時間までにスタジオを退出するのがマナー、というより常識だろう。
この理屈からいくと、会社が9時から17時だった場合、9時前に会社前に集まり、9時になったら会社に入ってPCをつけたり準備をしたりする。
そして、17時までに帰る準備を済ませて、時間までに退社しなければならない。
しかし、実際にはそんな会社はほとんどないと思われる。

いや、スタジオは予約時間まで先客がいるし、終了後は次の客が待っている。しかし会社はそんなことはない、だから比較はおかしいという意見もあるだろう。
実際、スタジオでも、先客がいない場合、少し早めに入って準備をしていても咎められることがない場合もある(場所によります)。
じゃあ、スタート時間は少々フェイントしてもよいとしよう。
では終了時間は?
終了時間をオーバーすると、次の客の時間を奪うことになり、迷惑をかける。
会社の場合、誰にも迷惑をかけないではないか?
いやいやいや、迷惑をかけてるでしょう。
個の時間、私の時間を奪ってるじゃないか。
時間にルーズなことによって、家族のだんらんであったり、趣味の時間であったり、夕飯の買い物の時間が減るじゃないか。

日本の会社は、終了時間にルーズであればあるほど、評価される。
スタート時間は1分でも遅れたら遅刻として叱咤されるけど、終了時間は正確であるより、ルーズであればあるほどよい。
ただし、私要素の強い休憩時間は、きっちり終了が守られる。
公より私を優先することは悪で、公のために私を犠牲にするのが美徳とされる。
それはもはや日本の文化なので、なかなか変えることは困難だろう。
しかし、いいかげん、「日本人は時間に正確」という認識は改めたほうがいいと思う。

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