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ジェフ・ベック5枚組

2016年12月18日 | 音楽
またまた格安ボックスセットを買ってしまった。
今度のはジェフ・ベックの5枚組だ。



内容は第2期ジェフ・ベック・グループからスタジオ作2枚、ソロになってからスタジオ作2枚とライブ1枚の計5枚だ。
例によってちょっと微妙な選択である。
これからジェフ・ベックを聴こうとするなら、第1期ジェフ・ベック・グループから2枚、第2期から2枚、それとベック・ボガード&アピス1枚の5枚のほうが順番通りでいいと思うけど。
個人的には第1期の2枚と、ベック・ボガード&アピスは持っているので、この5枚はちょうどいいんだけどね。

まず第2期ジェフ・ベック・グループから「ラフ・アンド・レディ」と「ザ・ジェフ・ベック・グループ(通称オレンジ)」から。



第1期がロッド・スチュアートをフューチャーしたブルースロックだったのに対し、こちらはファンク、ソウル色が濃い。
この2枚はバンド作品ということで、ジェフは5人の中の1人という位置づけであり、それはアルバムジャケットにも表れている。
ドラムはのちにヘビメタドラマーとして名をはせるコージー・パウエルだけど、録音バランスが低く、存在感が薄い。
だけど、当時の動画をみると、まるで一人だけハードロックをやってるような演奏で、パワフルさが全面に出てるのがスゴイ。
どちらの作品も歌ものロックとして秀逸な出来であり、どちらかがいいかは意見が分かれるところだ。
個人的には「ラフ・アンド・レディ」のほうが好き。



続いてソロからスタジオ作2枚、「ブロウ・バイ・ブロウ」と「ワイヤード」。



この2枚はロックギタリストを目指す人間にとって、絶対に聴いてなければならないとされるアルバムである。
僕は「ブロウ・バイ・ブロウ」はLPレコードで持っていて、「ワイヤード」はLPから録音したカセットを持っていた。
ここからジェフはボーカルなしのアルバムを続けて発表していくことになる。
ボーカルがない分、ジェフのギターが思いっきり楽しめる内容で、変幻自在なプレイを聴くことが出来る。
「ブロウ・バイ・ブロウ」のほうはファンク、ソウルの味があり、ジェフのプレイもジャズを意識したようなところがあるのに対し、「ワイヤード」のほうがストレートでロックなプレイをしている。
僕は長年「ワイヤード」は1曲目の「レッド・ブーツ」しかいい曲がないと思ってたけど、今回見直すことになった。
よく聴くとなかなか味のある作品だと思う。
「ブロウ・バイ・ブロウ」は元々好きなアルバムで、中でも「スキャッター・ブレイン」のスリリングなプレイは何度聴いても鳥肌がたつ。



最後にライブアルバム。



このアルバムだけなぜかiTunesでジャズと分類されるんだけど、名目が「ジェフ・ベック・ウィズ・ヤン・ハマー・グループ」という形式だからかな。
油の乗ったプレイが聴けるアルバムで、ここでの「スキャッター・ブレイン」は恐ろしくテンポが速い。
これはこれでいいんだけど、僕は元のテンポのスタジオ版のほうが好きだな。



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