Music Mania

No Music No Life

ディスカバービートルズ その39

2021年03月20日 | ビートルズ


3月14日放送のディスカバービートルズは、引き続きビートルズレコーディングカレンダーで、今回はゲットバックセッションの手前までだった。
ホワイトアルバムのレコーディングあたりかたらメンバー間がギクシャクし始めるわけだが、まだ致命的なほど人間関係は壊れていない。
オンエアされた曲のなかには、未発表曲も含まれていて面白かった。

今回のゲストは財津和夫氏。
大のビートルズマニアで知られる方で、チューリップは日本を代表するビートルズフォロワーバンドである。
そんな彼が選ぶ「わたしにとって大事なビートルズナンバー」は「ゼアズ・ア・プレイス」だった。
自他共に認める大のビートルズマニアの人って、ほとんどの人が有名曲を選ぶんだけど、これは意外だ。
マニアの人って、有名曲から非有名曲、メンバーのソロ、そして未発表曲やライブ音源やデモ音源も漁り、一周回って有名曲に帰ってくる人が多いんだけど、財津和夫氏はそれをも超えた段階かもしれない。
ちなみに「ゼアズ・ア・プレイス」は、僕がビートルズを聴き始めた頃大好きだった曲で、思い入れは強い。
シンプルで短い曲だけどレノン=マッカートニーのオリジナル曲で、いちおうメインボーカルはジョンである。
いちおうと書いたのは、ほとんどポールとのハモリで、中間部分だけジョンのソロボーカルがある。
サビの主旋律はポールでジョンは下でハモってるんだけど、部分的にジョンが主旋律となりポールが上でハモる。
基本的にジョン下ポール上なのに、主旋律がコロコロ変わるという手法は、それまでのバンドやコーラスグループにはなかったやり方ではないだろうか?
おそらくジョンの声域では出せない高音メロディのところをポールに歌ってもらってるだけなんだろうけど、自由な発想なのがビートルズらしい。
ハーモニカのイントロが終わって「ゼエエエエ」という変なコーラスワークから入るのもインパクトがあっていい。
このように細かいところまで凝っている初期の隠れた名曲だ。
ライブバージョンはBBCライブで聴くことが出来、ここではイントロのハーモニカはなく、ジョージのギターメロだけなので、ちょっと変わった感じに聴こえる。

There's A Place (Remastered 2009)