Music Mania

No Music No Life

アレサ・フランクリンの凄さについて

2020年06月13日 | 音楽


アメリカの音楽雑誌ローリングストーン誌が選ぶ「歴史上最も偉大なシンガー100人」で堂々の1位はアレサ・フランクリンである。
以下は次の通り
2位 レイ・チャールズ
3位 エルヴィス・プレスリー
4位 サム・クック
5位 ジョン・レノン
6位 マーヴィン・ゲイ
7位 ボブ・ディラン
8位 オーティス・レディング
9位 スティービー・ワンダー
10位 ジェームス・ブラウン

こうしてみるとブラック勢の強さがよくわかる。
アメリカでは未だに黒人差別がなくならず今も大騒ぎになってるけれど、音楽の世界は完全に別だ。
音楽の良し悪しに、肌の色とか人種とか国籍とか一切関係ない。
マイケル・ジャクソン(25位)やプリンス(30位)が意外に低い気もするけど、それだけ奥が深いのだろう。

さて、1位となったアレサ・フランクリンだけど、実は僕はほとんど知らない。
アレサ・フランクリンだけでなく、レイ・チャールズもサム・クックもマーヴィン・ゲイもオーティス・レディングもほとんど知らない。
つまりまだまだブラックミュージックについては無知なのだ。
知らないなら聴こう。
というわけで、とりあえずはアレサ・フランクリンのベストアルバムから入ることにした。

で、じっくりと聴いてみた。
60年代のブラックミュージックってこんな感じだよね、というサウンドメイキングはアトランティックレーベルらしい。
曲はゴスペルっぽさが残ってる。
アレサ・フランクリンのボーカルはうまい。
声域が広く低音から高音まで伸びがある。
そしてリズミカルである。
しかし「歴史上最も偉大なシンガー」の1位に相応しいのか?という疑問には答えられない。
おそらくそれは僕がアメリカ人ではないから、というのはあると思う。
例えば、日本で最も偉大シンガーを選べと言われたら、たぶん美空ひばりが上位になると思う。
1位かもしれない。
でもそれを日本人以外の人に説明するのは難しいだろう。
美空ひばりよりも歌唱力のある人はたくさんいると思う。
それでもボーカリストのレジェンドとして誰もが認める存在というところでは、なかなか美空ひばりほどの人はいないのではないだろうか。
アレサ・フランクリンもそんな感じで、アメリカ人からすると「やっぱアレサだよな」みたいなところかあるのではないだろうか。

次の動画というか音源は、ビートルズの「エリナーリグビー」をアレサがカバーしたもの。
ビートルズ版とは全く違うアレンジで、完全に自分スタイルにしてしまってる。
歌詞以外、メロディーもコード進行も違っていて、限りなく別の曲でおる。
そして完成度が高い。
ビートルズ版よりこっちが好きって人も多いだろう。
元のクラシカルなカラーが完全にブラックに塗りつぶされて、R&Bに生まれ変わっている。
これを聴くとアレサってすごいんだな、とちょっとだけわかった気になってしまうのだった。
Eleanor Rigby by Aretha Franklin
この記事についてブログを書く
« ギターリペアに出しました | トップ | ディスカバービートルズ »
最新の画像もっと見る