雨に沈む欅平

2010-11-05 01:12:48 | その他旅行き
帰りの列車は二時間後に予約していたので、それまで駅周辺を散策しました。
晴れていればいろいろ見て廻って、すぐ時間は経つのでしょうけど、雨は降り続いており、そんなに間が持つかなと心配。
だったのですが、写真を撮っていたらあっという間に時は過ぎ、ちょうど良い滞在時間でした。

駅舎を出て雨の下坂道を下ると、碧い流れに橋が渡され、霧を抱き墨色に色彩を落とした渓谷沿いに遊歩道が設置されていました。
二方向に道があり、まずは近くの人喰岩と名のついた場所へ。
大きくえぐれた岩の下に歩道が繋がっていて、なるほど口の中に入って行くよう。
雨もしっかり遮ってくれる深さです。
転落防止のコンクリートの低い壁が不粋で写欲は湧かず。

道を引き返し、今度は猿飛峡の方へ歩きます。
こちらはなかなか歩きでがありました。
遊歩道は蛇行する川に沿って奥へ奥へと伸び、深く切り立った渓谷が角度を変えて次々と現れます。
流れる水が美しい。
大した深さは無いのに、碧く見えるのはなぜでしょう。
しぶく浅瀬の白さが際立ちます。
晴れたらどんな風に表情を変えるのでしょうか。

遊歩道は落石の危険回避の為か、時折トンネル状の通路を通したりして、終着点に到着。
川原の大きな平べったい岩の上に東屋があり、猿飛峡を眺めつつしばし休息。
帰る時間が来てしまった。
雨の弱くなった中、欅平駅へと来た道を引き返しました。


<霧登る>


<深みの碧>


<雨も好き>


<峡谷を覗く>