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フロンティア

2025-04-13 18:31:42 | お酒
思い返せばこのところ、洋物の蒸留酒は甘いモノを主に買ってきた。
ウイスキーはバーボンに偏っていたし、ラム酒も好んで買った。
それでなのかどうなのか、昔よく飲んだ辛口の?スコッチウイスキーに浮気してみたくなった。
それで目についたのがニッカの新製品「フロンティア」。
少し前に発売されて気になっていたものだ。
スコッチではないがポスターのコピーのひとつに、余市蒸溜所のスモーキーな原酒をキーモルトにしてる、ようなことが書かれていた。
スモーキーなのもしばらく飲んで無い。
いいんでない?と買ってみた。



飲んでみて、その第一印象は「甘い」だった。
最近飲んでいたのと遜色ない甘味を感じた。
うーむ、狙ったのとまったく相違する味わいにビックリ。
もちろん不味い訳でなく、これまで甘い奴を好んで飲んでいた訳だから、とても自分好みではあるのだが・・。



肝心の楽しみにしていたスモーキーさはあまり感じられず。
これだけ予想を裏切られた味わいは過去にないな。
あ、驚いたと言う意味では少し前に記事にしたキャプテン・モルガンのバニラ味もあるか。
ここのところ面白い酒に出会えていると言う意味では運がいいのかも。
がっつりスモーキーなウイスキーは再度探すとして、ボトルを空けるまでこの濃厚な甘さを甘受して、平安なひとときを手にしよう。




春と飲むビール

2025-04-03 06:22:41 | お酒
オリオンのホワイトビールを買ってみた。
普段飲んでるお安いホワイトビールとどう違うのだろう。
テニスから帰ってきてシャワーを浴び、さあ飲もうと思ったら、連れが和菓子を買ってきてあると言う。
さくら餅だった。
さくら餅食べたい。
でもお茶でなくビールが飲みたい。
合わないだろうなと思いつつ、さくら餅を食べてホワイトビールを飲んでみた。
うーむ、微妙。
考えもしなかった意外なマリアージュとはいかず。



それはそれとして、オリオンのホワイトビールはまるい味わいだった。
尖ったところがないやさしい口当たり。
それでいて物足りなさは感じない。
少しお高いだけあって良い原材料をふんだんに使っているのだろう。
冬は濃いビールをちびちびと飲む季節だったのにそのことをすっかり忘れて、節約してあまりクラフトビールを買わなかった。
失敗。
もうすぐビールはぐびぐび飲む季節がやってくる。




お菓子なお酒

2025-03-30 17:50:42 | お酒
ずっと気になっていたラム酒がある。
キャプテン・モルガンという奴だ。
酒屋のPOPにスパイシーな香りにバニラの味わいと書いてあった。
スパイシーはいいとして、バニラってなんなんだ?
時々購入するバカルディの横に大抵置いてあって気になる気になる。
変な味だったら困るなあと二の足を踏んでいたがとうとう買ってしまった。



飲んでみてビックリ。
本当にバニラの味がするのだ。
サトウキビからどうやってこんな味を出すことが出来るのか不思議で調べてみた。
なるほど、熟成させる時に香り付けにバニラを一緒に漬け込んでいたのだ。
それでもそれだけでこんなにバニラにできるものなのか。
不思議だ。
なんとなく分かる気がしていたスパイシーな香りはあまりよく分からない。
前に記事にしたスッキリした感じがスパイシーと言うなら、確かにモッタリした甘さではなく爽やかだ。
モノ珍しくて気に入った。



瓶のラベルには海賊の船長の絵が描いてあって、ラム酒だから船乗りを絡めるのは分かるが、バニラとは海賊らしからぬ味わいだ。
こんな風な、一般の商品とは一線を画す特殊な味わいの酒で思い出すのにズブロッカがある。
大昔に一度買ったことがある。
なかなかクセが強くてボトルを空けるまで結構な期間がかかった。
よく売れている銘柄の場合、スタンダードな製品にフレバーを加えた変わり種がラインナップされてる事がある。
当たり外れがあることを覚悟して買ってみるのも面白いかもと考えだした。




物理的相違点

2025-02-18 06:20:52 | お酒
白雪蔵まつりではお目当てのお楽しみ袋が売り切れていたので、お土産は別のものに。
前回買ってとても美味しかった、すぐ隣にある老松酒造の「うすにごり」にした。
なんかとても記憶に残っている。
どちらかと言えば辛口のうっすらとにごった酒で、微発泡した口当たりが味わいに影響を与えるのだと知ったお酒。
生酒なので冷蔵庫に保管し、2日後封を開けた。

にごり方を確かめようと黒い酒器に入れてみた。
盃も黒い奴にした。
盃に注いで違いに気付く。
前回はお酒の表面に細かな気泡が浮いていたのたが今回はそれがない。
口に含んで確信した。
今回のは発泡していない。
普通に日本酒だ。

うーむ、これはどういうことかと考えてみた。
どちらがこの酒の本当の姿なのだろう。
前回の微発泡しているのが正しくて、今回は醸造過程の何かが相違して発泡しなかったのか。
それとも今回の状態が正しくて、前回は何かの拍子に炭酸ガスが発生してしまったのか。
毎年の出来具合を比べてみないと分からないが、多分どちらもこの酒の姿なのだろうと思い直した。

ウイスキーのような蒸留酒で、複数の樽から出来具合の違う原酒をバッティングし、味を整える酒ではなく、日本酒は醸造した酒をそのまま瓶に詰めるから、その年の米の出来方から仕込みの時の気温など、環境因子の違いが大きな影響を与えるのだろう。
同じ造り方をしても全く差のない酒ができるとは思えない。
こうした味の傾向の酒と思って飲むのが正しいのだろう。
ワインなんてブドウの収穫年で当たり年と外れの年があるらしいからな。

「うすにごり」の味わいに話を戻す。
今回の個体は発泡はしていないものの、厚みのある味わいで一拍置いて立ち上がる複雑な酸味がとても自分好みだった。
発泡の有無は物理的な差で明らかだが、味わいの差は個人の体調や気分で感じ方が変わるから、前回味わったものの感想とさらに変わっているだろう。
その時々の味わいを楽しむことにしよう。




獏の夢を飲む

2025-01-29 06:27:50 | お酒
しばらくクラフトビールを飲んでいないなと思い、酒屋のビール売り場を覗いてみた。
するとヤッホーさんの新作が売りに出ていたのを見つけた。
昨年末から発売されていたのか、キンキラキンで新年を寿ぐパッケージ。
期間限定品かもしれない。
買ってみた。



ゆずと花椒を使っているとある。
副原料が多く入っているからか、表記は発泡酒である。
グラスに入れて香ってみると、なにやら雅な匂いが。
花椒って何なのか調べてみたら、山椒より強い辛みとしびれがあるという。
飲んでみた。



ふむ、別に辛くはなくさっぱりした味わい。
爽やかな香りがあるそうなので、そちらを前面に出した感じだ。
ゆずの香りと合わさるとあの雅なモノになるのだろう。
後口に少し甘みが感ぜられる。
冷やして飲むのがやはり美味しいのだろう。
チビチビ飲みたかったがスイスイいってしまった。




ホットウイスキーの季節

2024-12-28 08:17:36 | お酒
毎日寒いなあ。
早くもこの冬は夕食に鍋を二回もしてもらった。
鍋は温まるからいいなあ。
週末飲むお酒の飲み方も変わってきた。
寒いと濃い系のお酒に傾いていく。
炭酸水を冷蔵庫で冷やす必要は無くなった。
ビールは一缶開けるにしても、あとは燗酒にお湯割りだ。
お湯で割るのはウイスキー。
1ジガー1.5オンス位を小さな耐熱グラスに入れて、同量から倍量くらいその時の気分でお湯を注ぐ。
温かいからブワッと香りが立って、口に含めば実際のアルコール度数より濃く感じられ、お得な感じ。
夏は買わなかった焼酎も、お湯で割るのにいいから、これから手が伸びそうだ。
梅干しを買ってもらわねば。




〇ト

2024-09-11 06:20:19 | お酒
信州土産に日本酒を買ってきた。
松本を歩いている時に見つけた地酒屋さんで購入したものだ。
四合瓶で手頃な値段の、でも普段飲みのよりは贅沢なモノを探した。



帰ってきて箱を開けると、豪華な包装だ。
白い包みを剥がして裏ラベルを見ると、味わい傾向図があり、濃くて辛い位置に印がある。
期待が持てそうだ。



人肌に温まったひやを飲んだ。
ガッツリ濃厚なのか、と期待して口に含んだが、意外にあっさり。
それでも淡麗というわけでなく「生もと」な風味が複雑さを与えている。
穏やかな酸味が美味しい。



信州の酒はなんとなくあっさりしたイメージがある。
そんなにいくつも飲んだ訳でなく、はっきりとした記憶がある訳でもないのだが。
そのイメージを補強する味わいだった。




梅酒の利用法

2024-08-04 17:14:31 | お酒
ある筋から市販の梅酒を手に入れた。
箱入りである。
なかなか高級そうで、ロックで飲むのがお勧めとある。
これまで梅酒なんて自家製のモノしか飲んだことはなく、親戚が作ったモノをいただいて飲むくらいだった。
市販の梅酒を手元に置くのはたぶん初めてだ。
梅酒って焼酎に梅を漬けて作るものと思っている。
しかし原材料の記載を見ると、梅の次に果糖ぶどう糖液糖の記載があった。
その次に醸造アルコール、そして砂糖である。
甘いのか。



飲んでみたら自家製の梅酒よりはるかに甘かった。
食後の酒のツマミはお菓子だから、これはあまり量を飲むと糖分過多となりよろしくない。
注意しないといけないなと思っていたが、その危険は杞憂であることが分かった。
ロックで2杯も飲むと血糖値が上がり、脳が満足感を訴えてきてそれ以上飲み食いする気が失せてしまったのだ。
これは締めの一杯にちょうどいいかもと思った。
ウイスキーとかを飲んでいると腹がいっぱいになるかクラクラに酔っ払うまで飲み続けてしまうが、梅酒を飲めば胃に隙間があっても、血中アルコール濃度に余裕があっても、脳がもう何も口にしたくないと言ってくれるのだ。
もう飲むのやめた方がいいなと思ったら、梅酒を飲めばスパッと終えられる。
今度試してみよう。




冬の酒を夏に飲む

2024-07-27 20:40:08 | お酒
梅雨が明けて暑い夜がやってきた。
風呂上がりは汗が引くまで上半身ハダカで過ごす日々が始まったわけだ。
そうなると飲む酒は喉の通りの良いモノに傾いていく。
猛暑の始まる前は多少暑くても冷やした白ワインを飲んだが、それすらもそそられなくなった。
ワインは栓を開けると早めに飲み切る必要があり、冬場ほど量を飲みたいと思えないのも一因か。



対して日本酒に気付きがあった。
これまで夏に日本酒を飲むならやはり冷酒と、冷やして飲むのに良さげなあっさり系の口当たりのモノを選んでいた。
冷やす手間がある上に飲みごたえがない為か、あまり選択されることなく飲む頻度はとても少なかった。
それが今年の夏の「濃い」酒は日本酒になりそうだ。



きっかけは梅雨時に買ったガッツリと飲みごたえのある奴を、暑くなって飲む気が失せる前に飲んでしまわねばと和食を作ってもらい飲んだこと。
その純米酒のオススメの飲み方は「ひや」か「ぬる燗」。
倉庫代わりの部屋に置いてあるので、今の季節室温は体温並に上るから、そのまま飲めば人肌のぬる燗だ。
飲んでみるとコックリとした飲み口が、ビールやハイボールのあっさりした口当たりと対照的で、やたら旨く感じた。



少量づつ飲めるし冷やして保管しなくても(モノによるが)いいから狭い冷蔵庫のスペースも取らない。
汗をかいてるうちは冷たいビール、エアコンで身体が冷えたらほの温かい日本酒を、口が辛くなったらまたビール、と口を変えながら飲む飲み方を覚えてしまった。
飲む気が失せるどころかぬる燗で美味しい冬の酒を新しく購入せねばと思い直した。
この夏は和食を多く作ってもらい、この飲み方で熱帯夜を乗り切っていくことになりそうだ。




甘さの違い

2024-02-13 06:24:15 | お酒
学生時代は結構飲んだと思うのだが、社会人になってちょっと良い酒が飲めるようになると、バーボンを飲むということがあまりなくなった。
日本のウイスキーやスコッチを好んで選択していた。
なんで飲まなくなったのかな?
モルトに対して理由のハッキリしない信奉を持っていたように思う。
ハードリカーとしてウイスキー以外にもジンやラムを頻繁に飲み出して、原料や作り方の違いで異なる味わいの差が面白くなり、またバーボンにも目が向くようになった。



ジャックダニエル(テネシーウイスキーらしいが)を飲んでその甘さに驚いた記憶がまだ新しい。
美味しかったのでサブタイトルの付いたものも含め、何度か買った。
他のバーボンはどんななんだろうと思いつつ時が経ち、先日ようやくワイルドターキーを手に入れた。
8年ものが少し安くなっていたので奮発。
飲んでみるとこれもガッツリ甘かった。
野生的な甘さと言えばいいのか、名前どおりワイルドな口当たり。



最初はハイボールで飲んでいたが、なかなか寒い日にハイボールをグビグビとは飲めない。
昔のようにストレートやトワイスアップで味わうようになった。
もう若い頃のように量は飲めないので、血中のアルコール濃度が高くなりすぎて倒れてしまわないようチェイサーをがぶ飲みして、胃の中ではハイボールと同じかそれより薄くなるよう注意して・・。
しかし舌の上にある時は濃いーい状態なので、ブワッと口腔鼻腔を刺激してくれる。



ワイルドターキーを買う前にハイボールで飲んでいた残り少ないアイリッシュウイスキーと比較してみた。
ハイボールで飲んでたから気づかなかったが、こちらは繊細で控えめな甘みが隠れていた。
甘さにも色々あるのだなあと面白く思った。
酒を醸した土地の特徴が出てる気がする。