梅酒の利用法

2024-08-04 17:14:31 | お酒
ある筋から市販の梅酒を手に入れた。
箱入りである。
なかなか高級そうで、ロックで飲むのがお勧めとある。
これまで梅酒なんて自家製のモノしか飲んだことはなく、親戚が作ったモノをいただいて飲むくらいだった。
市販の梅酒を手元に置くのはたぶん初めてだ。
梅酒って焼酎に梅を漬けて作るものと思っている。
しかし原材料の記載を見ると、梅の次に果糖ぶどう糖液糖の記載があった。
その次に醸造アルコール、そして砂糖である。
甘いのか。



飲んでみたら自家製の梅酒よりはるかに甘かった。
食後の酒のツマミはお菓子だから、これはあまり量を飲むと糖分過多となりよろしくない。
注意しないといけないなと思っていたが、その危険は杞憂であることが分かった。
ロックで2杯も飲むと血糖値が上がり、脳が満足感を訴えてきてそれ以上飲み食いする気が失せてしまったのだ。
これは締めの一杯にちょうどいいかもと思った。
ウイスキーとかを飲んでいると腹がいっぱいになるかクラクラに酔っ払うまで飲み続けてしまうが、梅酒を飲めば胃に隙間があっても、血中アルコール濃度に余裕があっても、脳がもう何も口にしたくないと言ってくれるのだ。
もう飲むのやめた方がいいなと思ったら、梅酒を飲めばスパッと終えられる。
今度試してみよう。




冬の酒を夏に飲む

2024-07-27 20:40:08 | お酒
梅雨が明けて暑い夜がやってきた。
風呂上がりは汗が引くまで上半身ハダカで過ごす日々が始まったわけだ。
そうなると飲む酒は喉の通りの良いモノに傾いていく。
猛暑の始まる前は多少暑くても冷やした白ワインを飲んだが、それすらもそそられなくなった。
ワインは栓を開けると早めに飲み切る必要があり、冬場ほど量を飲みたいと思えないのも一因か。



対して日本酒に気付きがあった。
これまで夏に日本酒を飲むならやはり冷酒と、冷やして飲むのに良さげなあっさり系の口当たりのモノを選んでいた。
冷やす手間がある上に飲みごたえがない為か、あまり選択されることなく飲む頻度はとても少なかった。
それが今年の夏の「濃い」酒は日本酒になりそうだ。



きっかけは梅雨時に買ったガッツリと飲みごたえのある奴を、暑くなって飲む気が失せる前に飲んでしまわねばと和食を作ってもらい飲んだこと。
その純米酒のオススメの飲み方は「ひや」か「ぬる燗」。
倉庫代わりの部屋に置いてあるので、今の季節室温は体温並に上るから、そのまま飲めば人肌のぬる燗だ。
飲んでみるとコックリとした飲み口が、ビールやハイボールのあっさりした口当たりと対照的で、やたら旨く感じた。



少量づつ飲めるし冷やして保管しなくても(モノによるが)いいから狭い冷蔵庫のスペースも取らない。
汗をかいてるうちは冷たいビール、エアコンで身体が冷えたらほの温かい日本酒を、口が辛くなったらまたビール、と口を変えながら飲む飲み方を覚えてしまった。
飲む気が失せるどころかぬる燗で美味しい冬の酒を新しく購入せねばと思い直した。
この夏は和食を多く作ってもらい、この飲み方で熱帯夜を乗り切っていくことになりそうだ。




甘さの違い

2024-02-13 06:24:15 | お酒
学生時代は結構飲んだと思うのだが、社会人になってちょっと良い酒が飲めるようになると、バーボンを飲むということがあまりなくなった。
日本のウイスキーやスコッチを好んで選択していた。
なんで飲まなくなったのかな?
モルトに対して理由のハッキリしない信奉を持っていたように思う。
ハードリカーとしてウイスキー以外にもジンやラムを頻繁に飲み出して、原料や作り方の違いで異なる味わいの差が面白くなり、またバーボンにも目が向くようになった。



ジャックダニエル(テネシーウイスキーらしいが)を飲んでその甘さに驚いた記憶がまだ新しい。
美味しかったのでサブタイトルの付いたものも含め、何度か買った。
他のバーボンはどんななんだろうと思いつつ時が経ち、先日ようやくワイルドターキーを手に入れた。
8年ものが少し安くなっていたので奮発。
飲んでみるとこれもガッツリ甘かった。
野生的な甘さと言えばいいのか、名前どおりワイルドな口当たり。



最初はハイボールで飲んでいたが、なかなか寒い日にハイボールをグビグビとは飲めない。
昔のようにストレートやトワイスアップで味わうようになった。
もう若い頃のように量は飲めないので、血中のアルコール濃度が高くなりすぎて倒れてしまわないようチェイサーをがぶ飲みして、胃の中ではハイボールと同じかそれより薄くなるよう注意して・・。
しかし舌の上にある時は濃いーい状態なので、ブワッと口腔鼻腔を刺激してくれる。



ワイルドターキーを買う前にハイボールで飲んでいた残り少ないアイリッシュウイスキーと比較してみた。
ハイボールで飲んでたから気づかなかったが、こちらは繊細で控えめな甘みが隠れていた。
甘さにも色々あるのだなあと面白く思った。
酒を醸した土地の特徴が出てる気がする。




MS-06

2024-01-22 06:19:45 | お酒
三重に帰省して酒屋に入ると毎回ある気になる銘柄の日本酒に目が留まる。
「作」という酒で「ざく」と読む。
昔、妹が買ってきた奴を飲ませてもらったような気もするが、記憶に定かで無い。
伊勢神宮の参道に奉納酒の樽が並ぶところがあるのだが、そこにもあって気になる気になる。
鈴鹿の方の醸造所らしい。
この年末年始に帰省した時、その存在を思い出した。
なかなかいいお値段のするお酒だったがお正月でもあるし、購入。



買ったのは「穂乃智」という銘柄の純米酒。
冷やして飲めとある。
ライチのような香りと書いてあるが、ライチってほとんど匂いがしない果物のイメージ。
確かになにか爽やかなフルーツの香りがする。
飲んでみるとさっぱりとした口当たり。
なんと言うかうまく表現できないが、音で例えると高音部に変なアクセントがあって、自分の感覚からするとそれが全体の調和を乱している感じがする。



ところが料理と一緒に飲むとその印象は激変。
気になるアクセントはどこかへ消え去り、料理の味わいを変化させてくれたのだ。
自分の飲み方は普通、料理は料理、酒は酒で、両方一緒に口に含む食べ方はあまりしない。
口腔に残った最前の食べ物の味に酒を合わせ、相性をみるくらいの重ね方。
酒は一般的に自らの味を料理とは別に立ててくる。
過去に飲んだ全ての酒でそうだったかどうかは覚えていないがそんな感覚だ。
ところがこの酒は自らを主張するのでなく、料理の味に自分を溶け込ませてしまう。
そして料理の味を膨らませてくれるのだ。



それに気付いたのは白味噌を使った「ぬた」を食べていたとき。
あれ?酒の味が変わった、と思い、もしかしてと一緒に口に入れてみた。
ぬたのクッキリとした味わいが解けてふんわり柔らかくなった。
他にももずく酢も味がまろやかになったから、お酢を使った料理と合うのかもしれない。
チェイサーで口内クリアにして飲んでみると飲む度に印象が変わる。
低音部にのっしりと甘さを感じたり、中音部にほのかな酸味を捉えたり。
たぶんその前に食べた料理の味が完全には消し去れず影響を与えているのだろう。
面白いなあ。
もう残り半分しかないが、どんな食べ物と相性がいいのか飲んで調べる楽しみができたな。




栗焼酎

2024-01-18 06:21:06 | お酒
栗焼酎を買ってみた。
スーパーでしばらく前に見つけたが、普段買いする焼酎より少しお高いので買うのを躊躇していたものだ。
飲んでみたい誘惑に勝てず買ってしまった。
「ダバダ火振」という名で、聞き覚えがある。
高知の四万十川の方にある酒造メーカーによるもの。



栗だけで造られているのかと思ったが、栗は半分で残りは麦と米、米こうじと原材料名にあった。
紫蘇とか蕎麦とか、アルコールにする糖分の少ない材料であれば、麦や米が必要なのは分かる。
栗なら糖分たっぷりな気がする。
サツマイモと同じくホクホクと甘い実のイメージがあるが、栗だけで作れないのかな?
麹は必要なんだろうけど。



飲んでみた。
香りは普通に焼酎らしいが、ツンとしたところがないやさしい感じ。
口に含むととても柔らかい口当たり。
甘いのだがその甘さもとてもやさしい。
クセがまったくないのでスルスル飲んでしまう。
ダバダ火振りなんて名前だから、どんな尖った味だろうと思っていた。



また原材料の話に戻るが、栗だけだとこの味にはならないのかもしれないな。
製造者の求める味があり、麦や米とブレンドする事でイメージに近づけているのかもしれない。
きっと栗だけでも造っているはずで、好みかどうかは別として、普通でない酒に興味がある者としては、栗だけの焼酎の味も気になるのである。


赤い盃で味わう

2023-12-20 06:28:31 | お酒
旅から帰ってきてさっそく、自分へのお土産に買ってきた酒を、常滑で見つけた盃で飲んだ。
盃は赤茶色で粘土の風合いを残した模様が施され、糸底に近い部分に作者のサインが入っていてかっこいい。
少し小振りで酒をいっぱいに注ぐと一口半で空になる。
だから少し余裕を持たせて注ぐとちょうど一口で飲み切るサイズだった。



お酒は多治見の酒屋で買った多治見の酒。
廃線跡で見た時は「さんぜんもり」と読んでしまったのだが「みちさかり」と読むそう。
ひと文字も合ってなかった。
自分としてはただの純米酒で良かったのだが、そもそも造っていないのかその酒屋で扱っていないだけなのか、大吟醸しかなかった。



盃に注いで鼻を近づけるが吟醸香はほとんどしない。
「から口」とあるが甘い味の予感のする香り。
口に含むとふんわりと清々しい風味が口腔の上を抜け、その後甘味が降りてくる。
自分には辛口というより旨口な味わい。
酸味もほどよくありアルコールがクッと舌をつかみゆっくり解けてゆく。
そんなお酒だった。




人体実験の結果

2023-11-18 17:33:32 | お酒
今年の人間ドックの結果が郵送されてきた。
今回一番注目すべきは昨年の検査でB判定となった尿酸値である。
この一年、これまでメインで飲んでいたビールをハイボールやサワー、酎ハイに変更し、尿酸の排出を促すべく水分を多く摂ってきた。
結果や如何に。

数値は改善し、A判定に戻っていた。
しかも一昨年ギリギリA判定だった数値よりも低い値で、大幅に改善と言っていいだろう。
うーむ、良かった。
上記の対策以外は何も変更していない。
食事の内容は一緒だし、他に飲むお酒である日本酒やワインなどの醸造酒も量を減らしてはいない。
減らしたのはビールの量だけで、増やしたのは一日の摂取水分量。
やはりビールと尿酸値の関係は大きいものらしい。

こうして喜んだのも束の間。
肝機能の数値が大幅に悪化しており、C判定の内容が悪くなってる。
口当たりがいいからガブガブ飲んだハイボール。
今年の夏は暑くてますます杯が進んだから、一杯当りは薄いとはいえ、摂取した総アルコール量が多くなった影響なんだろうなあ。

B判定の尿酸値よりC判定の肝機能の方をなんとかすべきなのに、改善すべき対象を間違えてないか?
飲む酒は変えられても、飲む量は変えられないからなあ。
しかし休肝日はもう四日も取っている。
これ以上増やすのは無理だ。
週休四日ももらってるんだから、多少の残業は頑張ってやって欲しいなあ、我が肝臓よ。


変り種ビールを見つけた

2023-10-31 06:22:29 | お酒
酒屋に箕面ビールの限定商品が売っていたので購入した。
名を「桃ヴァイツェン《清水白桃Ver.》」という。



裏面のラベルを読むと、和歌山 八旗農園の「あら川の桃」を贅沢に使った桃のヴァイツェン、とある。
アルコール分は5%、IBUは12。



グラスに注ぐと、色は白く濁った黄色。
なので桃の果肉の色そのものに見える。



香りほんのり。
桃の匂いってこんなだったかな。



フルーティな甘みもほんのり。
ホップの苦味もほんのり。
ヴァイツェンですなあ。



原材料に桃を使ってるから、発泡酒扱いになっているが、しっかりビールである。
たまにはこんなのも飲んで舌の肥やしにしないとね。


おいしく思えるビールが変わってきた

2023-10-09 11:46:19 | お酒
ビールをあまり飲まないようにしてそろそろ一年。
日頃飲んでる酒が変わると、舌もそれに馴染んでいくようだ。
ビールが苦く感じるようになった。
昔は濃いタイプのビールが好みだったが、普通のビールでも充分苦くて旨い。
ビールフェスタなんかではIPAばかり飲んでいた。
これならバイツェンやピルスナーも美味しく飲めそうだ。
飲みたいと思うビールの範囲が広がるのは大歓迎。
これまで気付けなかった薄い?ビールの味わいの違いに注目するかな。




夏の思い出ビール

2023-10-01 18:41:08 | お酒
お休みの日、昼食にサンドイッチを作ってくれたので、飲み物はビールを合わせることにした。
外で食べる休日ランチみたいだ。
せっかくなのでビールはこの夏、信州は御代田で買ったヤッホーさんのクラフトビールにした。
三本組で買って冷蔵庫に大事にしまっていた最後の一本、「クラフト ザウルス Brut IPA」。
缶に書いてあるコピーは、
「ビールからシャンパンへの挑戦状。
 Brut(辛口)でドライな口当たりにホップアロマの閃光がほとばしる。
 誰も知らなかった軽井沢の時間がはじまる。」
飲んでみた。
なるほど、苦味というより辛口であることを味わう感じだ。
サンドイッチの具である玉子とベーコンの甘みと呼応して、美味しかった。



ああ、飲んじゃった。
これで私の今年の夏は完結である。