五条坂京焼登り窯

2020-09-27 23:04:23 | その他旅行き
KYOTOGRAPHIE 2020 1-3

五条坂京焼登り窯は平時は一般公開されていないそう。
今は「KYOTOGRAPHIE 2020」と併せて開催している「KG+2020」の展示場所として使用され、内部公開されている。
こういう普段入れない施設に入ることができるのも「KYOTOGRAPHIE」の魅力のひとつ。
展示作品はこれら3つ。



登り窯は大きな建物で覆われていて、その内部の壁や備品に作品は飾られていた。



歴史的遺産としての保存、研究の為にあるからか、内部は使用されなくなった当時のまま残されている。



確かにこれは観光用に一般公開できる状態ではない。



作りかけや作り終わって出荷待ち?の状態で製品が放置されている。



放置されっぱなしなので、各所に塵が厚く積もっている。



天井まで届く傾いた棚に置かれた陶器は、地震が来たら全て落ちてしまいそうだ。



そういうところだが、私にはこの方が面白い。



登り窯はいくつもある部屋が覗けるのかと期待していたが、補強用?の柱が窯の間近に立っていて、全体を観察するにはとても邪魔である。



窯の中には使用されなかった陶器が山積みされ、中の様子は窺い知れなかった。



裏手の廊下状の部屋は凹凸のある作業台があったりして。



何というのか、泥をこねて形を造り色付けした作業場所だったのだろう。



当時の備品が残されていて、まんまこれらを使って作業していたんだなあと思いを巡らす跡だった。



つい最近作られたような素焼きの作品が番号メモ付きで置いてあった。



まだ新しい電気窯があったから、今も作陶している人がいるのかもしれない。



この登り窯、元は藤平陶芸という会社のものだったそうだ。




清水五条まで

2020-09-26 08:40:52 | その他旅行き
KYOTOGRAPHIE 2020 1-2

京都駅から清水五条の方へ歩いて向かう。



適当に道を選び、地図の右上へ右上へと向かう。



京都の街の面白いのは通りが格子状に交わっていて、大きな通りにはビルが立ち並ぶのだが、一歩裏手に入ると民家がひしめき合っている。



ビル街の間に住宅地が収まっている。



住宅地にはさらに細い小路があり、それぞれに名前が付いていたりする。



新興住宅地のような今風の家でなく、町家とまではいかなくても、昭和色の家が多いので、私にはとてもフォトジェニック。



地下鉄やバスを使って時間短縮を狙うのもいいが、目的地間の街角で被写体を見つけられるのが京都の街歩きのいいところ。



疲れるけどね。



鴨川を渡り、たぶん清水寺へ行き来する人達とすれ違い、太い五条通りを東へ歩く。



ゆるゆるとした坂道。



周りに陶器店が多くなり、この辺りは京焼の中心地であったよう。



そう、次の目的地は五条坂京焼登窯である。




賑わいが戻ってきた

2020-09-24 06:36:14 | その他旅行き
四連休。
いつもの週末と違い、車の出が多かった気がする。
いや、ラジオの交通情報でも高速道路で20kmやら30kmの渋滞が報じられていたから、実際に人出は多かったのだろう。
コロナの感染者数も無くなりはしないが増えもせず。
みんな新しい生活様式下での日常を取り戻そうとし始めたようだ。
1~2週間後にまた感染者増加しないことを願うばかり。
私はまだ長距離移動には躊躇があり、10月に予定していた長期休暇は分割取得することにした。
近隣府県で地味に遊ぼうと思う。



さて、そのお遊び第一弾は京都で始まった「KYOTOGRAPHIE 2020」の写真展鑑賞。
会期は9/19~10/18。
1ヶ月間もやってるから、今回一回だけでなく、複数回行けるといいな。
鑑賞ついでの撮影結果を記事にしよう。



京都行きの電車はさほど混んではいなかったが、京都の駅や街には人が沢山いて、だいぶ賑わいが戻ってきた感じだ。
一つ目に訪れたのは京都駅ビルの空中径路。
展示されていたのはこれ。



京都の駅ビルは大階段を何度か登ったことはあるが、空中径路を通ったのは初めてのはず。
巨大な駅ビルの西の端から東の端まで細い通路がドーンと通っていた。
そこにモノクロで老若女女の写真がずらりと並ぶ。
長年に渡り撮影してきたもののようで、確かに古い時代そうな写真も。



空中径路は駅ビルの10Fにあって、高い建物のない京都にあっては、その高さで市内を見渡すのに充分。
近くには京都タワーや東本願寺、遠くには京都市を囲む山々がよく見えた。



KYOTOGRAPHIE 2020 1-1


百合の香

2020-09-22 21:24:53 | Weblog


先日から家に百合の花があって、部屋に匂いが漂っている。



これの主張が結構強い。



外出帰り、玄関を開けるともう匂う。



窓を閉め切っているからなんだろう。



昔、百合の花の匂いが苦手という人がいた。



さもありなんと思う甘く酸味のある香りだ。



香りと同様、見た目もインパクトがある。



でっかい花なので花びらやなんかの表情が豊かで、艶かしい。



久しぶりにマクロ撮影した。




変化の季節

2020-09-17 06:22:28 | Weblog
停滞していた季節が動き出した。
隣家の庭のセミは、梅雨明け以降ずっと早朝から鳴き交わして、目覚まし代わりだった。
それが8月の終わり頃ぱったりと静かになり、休日昼間にツクツクボウシが孤独に鳴くのを聞くくらいになった。
代わりに秋の虫の声が聞こえてくるように。

寝床でふと目を覚ますのは足の冷たさだ。
熱帯夜の日々が過ぎ去り、窓を開けて寝ていると、夜半から冷気が侵入してきて、半パンの脚を冷やす。
寒いとまで感じないのは上半身は熱を持っているからか。
それでもこの一週間で気温は急に下がって、布団をかぶらなければいられなくなった。

セミに起こされ明るい窓外にもう起きる時間かと時計を見たらまだ1時間も眠れる。
そんな夏の日々に慣れて、窓外が暗いから起床時間はまだ先さと寝ていると、窓外が明るくなってすぐに目覚ましが鳴る。
朝日に炙られて歩いた通勤路も、日に日に影が長くなり、今は汗をかくことなく清々しく歩くことができる。

そんな季節の進みに気が行く今日この頃。
太陽からくる熱量が減衰して嬉しいが、今くらいが一番いいのかな。
半袖で寒さを覚えるようになると風邪を引く危険が増すから、油断できない季節になる。




妙見の森 ふれあい広場

2020-09-13 18:24:49 | その他旅行き
山上駅からの坂道は木々の下で、ほぼ日陰。
標高は460mほどあり、ようやく涼しさを感じられる場所に来た。
ツクツクボウシの声に夏の終わりを思う。
そういえば今年はヒグラシの声を聞いてないな。
もっと涼しくなってからだったっけ。



坂道が緩やかになると妙見の森のふれあい広場に到着。
結構な広さの広場で、真ん中には何もなく、周辺に大小様々な遊具や施設が点在している。
また日差しの下に出て暑い。
広場の奥のベンチが木陰にあって、そこに逃げ込む。
おお、これは涼しい。
風が心地よいことこの上なし。
日向で元気に遊ぶ子供たちを眺めて、汗で濡れたTシャツが冷たくなるまで座っていた。



ベンチの横にはシグナス森林鉄道の駅があった。
ベガ駅とある。
とても小さな機関車がとても小さな客車を引っ張って運ぶ。
へえ、こんなのがあったんだ。
なかなかの人気で、満員で出発した後に次の列車を待つ待ち行列が出来ていた。
乗ってみたくもあったが、大人一人で並んで乗る勇気は、残念ながら持ち合わせていなかった。



広場からさらに上に向かう妙見の森リフトの乗り場がある。
初めはリフトに乗って能勢妙見山へお詣りするつもりだったが、ふと時刻を確認するともう帰ってもいい時刻だった。
昼過ぎに出たからなあ。
お詣りできないことはなかったが、遅くなってしまいそう。
山上で充分涼むことができたから、今回はこれで帰るとするか。
この先はまた来た時にしよう。



広場から出ている遊歩道の向こうにアート作品があるらしいので、それだけ見ておくことにした。
それは北極星入口駅といって、小さな駅舎と空に向かって伸びる線路でできた作品だった。
ふーん、おもしろいな。
でもなんか既視感があるのだが、昔写真を見たことがあったろうか。



妙見の森にはバーベキュー場もあって、斜面の下の方から賑やかな声が上ってくる。
少し離れているようなので、見に行く気力は湧かず、広場へと戻る。
見晴らしはなかなか良くて、遠い灰色の雲の下が煙って見えた。
あそこは夕立に襲われてるな。
雨に合わずに帰れるよう願って、妙見の森をあとにした。




妙見の森ケーブル

2020-09-10 06:35:39 | その他旅行き
交差点で国道を曲がると山麓駅である黒川駅の駅舎が見える。
建物から木の生えていないラインが真っ直ぐ山の斜面に伸びているので、ケーブルの駅だと分かる。



やってきたケーブルカーは遊園地の乗り物のようだった。
うーむ。
車長は短く、車体にログハウス的なデコレーションがしてあって、鉄道車両として見た場合、西信貴ケーブルの方が私には魅力的だ。
往復乗車券を買って改札を入った。



一番前のかぶりつきに立って撮影に臨む。
運転席と客席の間には透明なビニールシートが垂らされ、前方の視界は少し歪む。
車内は冷房されておらず、出発までの待ち時間がつらい。
窓は開いていて換気は充分なのだが、風が通らないのだ。
座席は家族連れでほぼ満席。



運行は20分に一本。
多客期は増便すると改札に書いてあった。
立ち席のお客さんを出す混雑具合で出発。
経路は直線でずっと先から下りの車両が降りてくるのが見える。



傾斜は上に向かうほど急になるようだ。
真ん中で、列車交換し、ゴトゴトと進む。
程なくケーブル山上駅に到着。



改札を出るとその先も結構な傾斜の遊歩道が直線で続く。
昔はこの山上駅は中間駅で、乗り換えてここからさらに上へと向かうケーブルがあったそうだ。
この真っ直ぐな坂道は上部ケーブルの跡なのだろう。




花折街道

2020-09-06 18:00:40 | その他旅行き
妙見の森ケーブルまでのアプローチその2。
今回は能勢電鉄の妙見口駅から、ケーブルの黒川駅まで。



残暑と日差しの下、歩いた。
駅前の看板には25分かかるとあった。



あろうことか帽子を忘れるという失態を犯し、幸にして持ってきていたタオルを頭と後頭部首筋に垂らし、直射日光を防いだ。
それでも汗は吹き出し、綿のTシャツはぐしょ濡れ。



今回は山登りはしないから、登山用の汗の乾きがいい化繊のシャツはいらないだろうと判断したが間違っていた。
登山道ではないただの道を歩くだけだったのに、日陰の無い道は運動量に関係無く体温を上昇させた。



暑くはあったが、山里の道は変化に富んで面白かった。
この辺りは昔からある集落のようで、家と家の間隔が広い。
中にはもう人の住んでいなさそうな家や、荒地も現れる。



ところどころに「花折街道」という道しるべがあった。
妙見への参詣道の名で、その一部を歩いている。
山里ではあるが谷は急峻ではなく、実りつつある田圃が伸びやかに広がっていた。



広い道路にぶつかって左に曲がる。
能勢の山に登る登山口だろうか、石造りの鳥居があった。
鳥居の向こうの様子を伺いたい誘惑に駆られたが、したたる汗がその気を失くさせた。



もうしばらく歩くとケーブル駅の標識が見えた。
右に曲がるとようやく到着。



駅前には駐車場があり、満車。
数十台は止めれそうだが、満車ってことは結構な人気ということか。



初め電車でなく車で来ようかとも考えていたが、電車にして正解だった。
ここまで途中であったハイカーは5組くらいかな。
登山した人ばかりかどうかは不明だが、ケーブルに乗る人はほとんどが車で来ているということだろう。



山上からの下りケーブルが到着すると数台出て行くので、駐車待ちしていても入れ替わりで次のケーブルに乗れるようだ。
お客さんは家族連れが多い。
西信貴ケーブルと違って、山上に遊ぶところがあるから人気なのだなきっと。



以下次回。


能勢電鉄

2020-09-01 21:48:35 | その他旅行き
西信貴ケーブルで味をしめて、今度は昔から存在を知っている妙見山にあるケーブルに乗って、山の上に行ってみることにした。
近過ぎて訪れる気にならなかったところだ。
正しくは妙見の森ケーブルという。
能勢電鉄が運営している。
今回はケーブルまでのアプローチその1として、のせでんの妙見口駅までのお話。

<帰りに撮った妙見口駅ホーム>


のせでんへは阪急宝塚線の川西能勢口駅で乗り換え。
阪急とホームを共用していて、乗り換え至便。
ホームで待っていた電車は阪急電車と同じ塗装で、車体横にあるのせでんマークがなければ私には見分けがつかない。
私の乗った車両は車内の壁やシートの色も阪急色だった。

<7枚目写真の窓、ブラインドデザインがよろし>


休みの日は普通電車だけのよう。
妙見口駅まで結構な駅数があり、時間がかかる。
昼食を食べた後だったから眠くなり、途中うとうとしてしまった。
日生線の分岐する山下駅までは街中を走り、山下駅から山の中に入るようだ。
山下駅で日生線の電車が止まっていて、これは青色とクリーム色のツートンカラーだった。

<山下駅>


日生線の終着駅は日生中央駅。
川西能勢口駅から出る電車は日生中央行きと妙見口行きが交互に出るようで、山下駅で行かない方への電車と接続させる運用のよう。
妙見口からの帰りの電車は山下行きで、山下駅で日生中央から来た川西能勢口行きの電車に乗り換えた。

<トンネル間の駅>


山下駅からは山間を縫って走る。
ここに来てようやくお出かけした感が出てくる。
山中の駅なのだが、光風台とかときわ台とか言う名の駅がある。
山間を開いたニュータウンがあるのだろう。
車窓に今風な家が見えるところがあった。
谷間が少し開けると妙見口駅に到着。

<バラスト運搬車だろうか>


電車は到着して乗客を入れ替えるとすぐに出発していった。
おお、駅の側線には黄色い工事用車両が止められている。
うわあ、サビサビである。
線路脇には雑草が茂り、車体の下からも緑の葉を覗かせている。
だいぶ動かしていないようだ。
もしかしたら現役かもと思ったが、やはり引退車両かな。

<いい>


写真を夢中で撮っていたら、次の電車がやってきた。
これはマルーンに窓の部分がクリーム色のツートンだった。
山下駅を往復する電車だろう。
この電車もすぐに出て行った。

<素敵な配色>


こうして撮影を堪能し、自動改札を出た。
終着駅なのに無人駅。
駅前には食堂や仏具屋が数件あり、駐車場も満車で賑やか。
猪肉料理が名物のよう。
猪肉ソーセージ(だったと思う)と生ビールセットが880円(だったと思う)。
おお、そそられる。

<妙見口駅>