みんな同じ方向を見ていると怖い

2011-10-29 23:01:13 | Weblog
先日大阪の街を歩いていたら、二十数名の集団が道を隔て、あるビルに向かい合っているのを目撃しました。
うわ、なんだろう。

男女入り交じり、歳の頃は40~50代くらいでしょうか。
総じて軽装ですが、黄緑色だったか蛍光色のジャケットを着た人が2、3名いて、ハンドマイクを持っている人もいます。
みんな手に持つ紙片に目を落としたり、建物に目を向けたり。

なんだろうこの集団は。
抗議行動でもしようとしているのだろうか?
私は彼らの前を通り抜けねばならず、シュプレヒコールを挙げ始めたら嫌だなあと思っていたら、黄緑ジャケットの人がハンドマイクを持ち上げました。


「えー、この旧○○法律事務所ビルは19××年に…」
マイクは空に向け、音は極小、集団全員にだけ聞こえればいいという大きさ。
ははーん。
どうも建物の歴史を説明しているよう。
皆が注視する建物を見ると、レンガ造りのビルで古めかしい。
そのまま歩き去ったので真偽は定かでありませんが、ガイドが案内する建物を巡り、現地で説明してもらう歴史的建造物探訪ツアーみたいなのがあって、その説明の場にぶつかったようです。

へえ、面白そうだな。
最近古い建物に対する興味が出て来たので、見るだけでなくその建物の逸話を聞けたら、別の発見を趣味に活かせるかもしれない。
こそっと集団に混じり、一緒に巡ってやろうか、と考えましたが、用事があったのでそうもいかず。
見つかったら怒られますかね。



分割取得夏休み最終話

2011-10-28 01:21:53 |  分割取得夏休み
赤ソバ畑は箕輪町だけでなく、他の畑でも見学できる所があるようです。
宿のパンフに載っていました。
パンフレットを無くしちゃって場所紹介できないんですけど…。
10月初めに近くへお寄りの際は、是非行ってみてください。

さて、見学後は帰るだけ。
もうおしまいか…。
旅の終わりはいつもさみしい。
お花畑の余韻に浸りながら、いつもの広域農道を南下しました。
松川ICから中央道に入ります。
おっと、その前にちょっと寄り道。
今が旬のリンゴを買って帰りましょう。

秋に伊那谷を訪れたら、必ず寄って行く農園へ。
今年も道路沿いの販売所が開かれて、リンゴと梨が沢山並べられていました。
試食させてくれるおかあさんも変わらず元気そうです。
4種くらい味見して、今回はシナノスイートを選択。
少し薄味ですが、果汁たっぷりで果肉も歯ごたえあり、シャリ感が涼やかです。
その時並んでいたのは少し小粒で、8コくらい入った袋一つ1000円。
それに商品にならない奴をプラス3コ、おまけに付けてくれました。

春にふんわりとした花を咲かせていたリンゴの木も、秋はたわわに実を付けて重たそう。
高速道路の入口まで道沿いの果樹園を眺め、そんな信州の景色ともしばらくお別れです。
また来れますよう。





今回の拾いもの

2011-10-27 01:46:48 |  分割取得夏休み
持ってる信州のガイドブックはずいぶんと昔のもので、各種情報も古くなっているだろうからと、旅行前に最新版を手に入れました。
多いのか少ないのか分かりませんが、信州のだけ複数冊持ってて、3冊目です。
そいつで行った事のない(あるいは行った事の少ない)場所を探すのですが、こういったガイドブックは紹介の仕方が変わるだけで、新しい施設でもできなければ訪問先を増やしてくれる訳ではありません。

主役を張る観光地は一番最初に行っちゃってるので、そういったページは流し読み。
注目するのは準主役や脇役です。
脇役は毎号変わっているようなので、小さな記事や地図上のマークをチェックします。
過去この脇役を訪れ、気に入ってしまい、以後度々訪れている場所がいくつもあります。
あなどれませんぜ、お客さん。

ところが今回は主役級の扱いで、伊那谷に私の知らない見所が紹介されていました。
「赤そばの里」と言う、赤いソバの花が咲く所。
花咲く季節限定の観光地らしい。
旅した10月初旬はうまくその期間に入ってました。
ラッキ。

旅は3日目。
午後の早い時間に帰る予定にしてましたから、お昼まで見学すれば、時間的にぴったり。
最後の目的地としました。
場所は中央道の伊北ICから南に少し下り、西の山の麓に入った辺り、箕輪町(というか村だと思うけど… )にあります。
近づくと道脇に案内の看板やのぼりが次々と現れ、迷う事なく行き着けました。

最後の曲がり角には案内係の方がいて、指差す方へ進むと、臨時の無料駐車場へ到着。
駐車場にも係の人がいて、空きスペースへ導いてくれます。
「狭くてごめんね。」と笑顔で気を使ってくれました。
開けた高原地帯を走って来ましたが、そこからは木立の中へ歩いて入って行きます。
林の中にはテントが張られていて、地元の人がお店を出してました。
ソバ屋と、地元の物産品を並べたお店。
来るまでの道路の看板や、駐車場の設営など、町を挙げて赤ソバ畑を観光資源に活用しようとしているよう。

前夜の宿に置いてあった伊那谷のお祭り日程紹介パンフに、前週の土日で赤そば祭りを開催とあったので、見頃の時期だけの対応なのでしょう。
テントを後に歩いて行くと、狭い谷間に赤いソバ畑が現れました。
おー、これかあ。
赤いお花畑だ。

<高嶺ルビーという品種らしい>


写真を撮っていると、他のお客さんがさらに奥の道から帰って来ます。
この向こうにもあるよう。
林の道をさらに歩いて行くと、上方の視界が開けました。
チョロっと赤い畑が覗けます。



ドキッ
こんな見え方をするという事は…。
この先にはどんな世界が広がっているのか、想像するとドキドキ、期待が膨らみます。
そば畑全体が見渡せる場所から見たその景色は、…想像以上。
思わず喚声を上げてしまいました。
奥行、横幅とも広々とした開墾地一面が赤い花で埋め尽くされていました。

後からやって来たお客さんもそこで一様に驚きの声を上げ、足取りも軽く遊歩道を歩いて行きます。
花単体は地味ですが、これだけ束になると壮観です。
なるほどこれは観光資源足り得ますね。



私も畑の畦道を巻いて、写真を撮りつつ奥へと進みます。
うーんそれにしても広い。
いろいろと撮影していたら帰る予定時刻を過ぎてしまった。
旅の最後に良いものを見せてもらい、ガイドブック購入の甲斐があったというものです。




味わうのは一回きりで

2011-10-26 01:10:12 |  分割取得夏休み
また前回の続き
お昼は古い家屋をそのまま使った蕎麦屋で食べました。
冷たいワサビソバを注文。
ワサビを溶かしピリリとさせたツユを、蕎麦に絡めて食べるのだろうと思ってました。
が、馬鹿ですねぇ。
そんな訳ないのはご想像通り。
冷たい汁ソバに山菜っぽい葉っぱを乗せて、そいつは出てきました。
むむ。
この葉っぱはワサビの葉という事か?
箸で挟み上げ、ちょっと齧ってみると、ワサビの辛味が舌を刺しました。
ワサビって地下茎だけでなく、全身辛味成分が行き渡っているんでしょうか。
ドキドキしながら蕎麦と一緒に啜り味わうと…。
のほほー、舌を刺すどころでない辛さが、口いっぱいに広がり鼻に突き抜けます。
くわー、効っくー。
全部食べきれるかしらん。
心配になってきました。
と、麺の上に気になるものを発見。
また、箸でつまみ上げて観察すると、緑色した細いゴボウのスライスみたい…。
ゴボウなわけは無く、これは当然ワサビそのものの輪切りだよな。
またしても齧ってみると、果たして予想通り、葉っぱより強烈な刺激が口腔鼻腔を襲います。
たははは。
よく見るとそのスライスワサビ、麺つゆの中にたくさん浮かんでいます。
ひょえー。
よーし、…覚悟を決めて蕎麦と一緒にほおばり、噛む噛む噛む。
クワー。
噛む噛む噛む。
クワー。
こんなにワサビを味わって食べたのは初めてです。
上顎を中心に頭蓋の中がおかしくなってしまいました。
唐辛子と違いワサビが熱く作用するのは、局所的なんですね。
首から上だけで汗をかきました。
ふう。
知ってたらできない得難い経験です。
蕎麦は美味しかったですよ。



お店いろいろ

2011-10-25 00:10:16 |  分割取得夏休み
今年の10月は気温の変動が少ないですね。
毎年こうだったでしょうか?
多少振れはするものの、長く安定していて、極端な温度差に体調を崩される事もありません。
一枚余分に着る事に慣れれば、快適な気候でうれしい毎日です。

 

さて、今日は引き続き前回の奈良井宿のお話しを…。

奈良井宿の家並みは公私混合。
ただの民家もあれば、観光客を相手にした民芸品店、小物屋、喫茶店などの他に、雑貨屋やスーパーなど地元の方向けのお店も通りに並んでいます。
名産品は漆器のようで、漆塗りのいろいろを売るお店を一番よく見かけました。



宿場なんですから、旅館もあります。
さすがに雰囲気ありますね。
こんな所の宿には泊まった事がないので、少し興味があります。
夜の宿場はどんなでしょう。
シンと静まり寂しそう。
年を取ったら来てみよかな。



一番気になったお店は酒屋さんです。
小売の店でなく、造り酒屋。
大きな杉玉が飾られてました。



私の好きな日本酒は米と米麹だけで作られた純米酒。
お米のコクが感じられるのがいいです。
冷やで飲めるし、燗もおいしい、当然冷たくしてもいけます。
吟醸もいいですが、あれはちょっと別の飲み物ですね。
高いし…。

そこの酒屋さんは残念ながらお目当てのただの純米酒はなく、吟醸系純米酒と醸造用アルコール入りのリーズナブルなお酒で商品展開してました。
それでも味見したいので、ワンカップを購入。
帰ってからいただきましたが、ほんのり甘くてさっぱりした飲み口。
後味もふんわりと溶けて消えていく感じで美味しゅうございました。
蔵元さん、ただの純米酒もよろしくどうぞ。



奈良井宿

2011-10-22 00:33:06 |  分割取得夏休み
再び分割取得夏休み、三連休の初日のお話しを…。

長野へはいつものように中央道で中津川ICまで走り、国道19号に降り北上。
今年三度目の木曽路を走りました。
木曽の見所の一つに、木曽11宿があります。
かつての中山道の宿場町跡ですね。
私は過去に馬籠宿と妻籠宿を訪れた事があります。

宿場町全体が観光地化された所はその二つだけだと思っていたのですが、奈良井宿にもたくさん古い建物が残っていると知りました。
なんでも、残っている宿場の中で最長の、1kmに渡り町並みが続く所らしい。
移動後の半日を過ごすのに良さそうと、訪問先に決定しました。

近くの道の駅の駐車場に車を止め、通りへと向かいます。
町並みへと入ると、おーなるほど、年を経て黒くなった板壁や格子を持つ、良く似た外観の二階建ての家々が連なっています。
観光客もたくさん歩いていて結構な賑わい。
江戸時代も、歩く人の目的は違えどこんな風に賑わっていたのでしょう。



建物を観察すると、みんな二階が通りの方へ出っ張った造り。
旅籠の二階から助さんか格さんが風呂上がりの手拭いを手すりに広げ、通りを眺めていそうです。
そんな通りになにやら違和感を感じ、訳にすぐ思い至りました。
通りの幅が広い。
一部お江戸の町みたいな広さの所があり、意外。

山中の街道はもっと狭い印象だったので、なんだかイメージが違います。
道が未舗装だったらまだしっくりくるのかもしれませんが、今の日本、さすがにそんな環境の悪さはありえないですし。
…石畳の道だと違うのかな。

なんて分析をしながら端から端まで散策。
しかしホントに長い、歩いても歩いても続きます。
こんなにたくさんよく残してこれたなあ。
補修しつつ、皆さん大事に住まわれてきたのですね。

<この辺は狭くて私好み



続く



練習コート

2011-10-21 01:12:38 | テニス


今週、靫テニスセンターにおいては大阪市長杯世界スーパージュニアテニスが開催中。
分割取得夏休みのお話は一回お休みして、こちらのお話をしたいと思います。

以前記載しましたが、今年は人間ドックをスーパージュニア開催週に受診するよう調整。
半日で終わるドック後の時間を有効活用できるようにしました。
当日検診後、お昼過ぎには靫入り。
先週に引き続き平日のテニス観戦。
ああ、贅沢だこと。

HPオープンと違い対戦数が多いので、ゲーム用コートとして12面が使用されてました。
練習コートもいっぱいで、全面フル使用。
男子選手もいます。
入場無料。
そんなこんなでHPオープンより賑やかです。



ゲームコートは時々ちらと覗くくらいで、ほとんど練習コートを眺めてました。
時間予約して使うのでしょう、30分置きに入れ替わり立ち替わり、選手がやって来ます。
やはりみんなストロークの練習に時間を費やしていました。
ボレーをもう少し見たかったんですけど…。

参考になったのは、(私にとって)難しいボールへの処し方。
例えば、肩口まで跳ね上がってくるボール、横に走り止まりながら打つフォアストローク、高い位置から叩き込むチャンスボール。
それらみな、力の入りにくいポイントで打たされるボールですが、みんな変な力みを見せず軸をブラさず、ボールに効率よくパワーを乗せています。
肩の抜き方が違うのかな。
私の固くなった肩関節では無理なのかも…、ぐっすん

後、適当に打つショットも勉強になりました。
例えば、なんとか届くボールをバックハンドスライスで取り敢えず返す時、打点と手首の使い方に、ほー。
スライスでのボール出しのボールへの力の与え方に、ほほー。
私の本気ショットに使えそう。
今度真似して練習したいと思います。

そんな練習を夕刻まで眺め、なんだか自身の技術レベルがアップした気分で帰途に着きました。




林床に暮らす

2011-10-20 00:33:33 |  分割取得夏休み
前回の続き

林の下の登山道。
やはり湿潤な環境のようで、木々の根元や大きな岩は苔むして、植物相の豊かな森を観察できました。


秋らしく、キノコがいくつも傘を開いていました。


立ち枯れた木の幹に階段状に生えてたりして、面白い。



歩いていて、やたら目につく虫がいました。
小さく丸い胴体から糸のように細い脚を伸ばし、かくかく動かしてふわふわと歩く。
胴体の直径は数mmで脚は一本5センチ位ある、やたら足長な奴。
見た目蜘蛛っぽいですが、多分脚は六本。
長い触角があるようなので、八本に見えるのだろうと思います。
イメージとしては、千と千尋の神隠しに出てくるススワタリを思い浮かべてしまうのですが。
彼らの脚を釜爺くらい長くした感じ。
こういった湿っ気た山でよく見かけます。
そいつが登山道を次々と横切るのです。
足を置こうとする下をくぐるので、踏み潰しそうで怖い。
多分よそ見して歩いた時、何匹か踏んづけちゃってるだろうな。
南無南無。



登山道三景

2011-10-19 00:14:09 |  分割取得夏休み
桂小場から大樽小屋への登山道は東斜面にあります。
晴れていれば午前は道に日が落ちて、明るい雰囲気の中歩けます。
午後になると一転、日陰になる一帯があり陰鬱に。
ホント暗いです。
同じ道でもずいぶん印象が変わるんだなあ。
登山道を撮ってみました。

<ゼブラ>


<影三本>


<つづら折れ>


桂小場⇔大樽小屋

2011-10-17 19:45:21 |  分割取得夏休み
山を歩いたのは三連休の中日。
前夜は伊那の町に宿泊し、早朝に出立。
小黒川渓谷の細い道を遡り、桂小場登山口に到着。
坂道の途中に作られたような傾いた結構広い駐車場(バスの転回場でもあるらしい)に車を止めました。
すでに先客が20台ほど。
朝の冷気に包まれた日の出前の薄暗い谷間。
先着し準備していた一組が行ってしまうと、沢音が響くのみとなりました。
登山靴に履き替え出発。
登り始めてそうそうに朝日が樹間から覗けました。
お天気良さそうです。

周りはカラマツ林。
緑色から茶色く色を移して行く途上です。
足元には短い針状の落葉が積み重なり、ふわふわとした歩き心地。
小さな尾根を回り込むと、耳を占める沢の音が次の谷のものに変り、登るに連れ小さく聞こえなくなって行きました。

今回の桂小場からのルートだと、木曽駒ヶ岳山頂まで7時間半かかるので、私の脚では一日で登って降りて来る事はとてもできません。
そうしたければ山中一泊必須です。
紅葉探勝が目的ですので、行ける所まで登って引き返す予定。
大樽避難小屋往復となるでしょう。

登山道沿いはずっとカラマツ林。
所々落葉広葉樹が育ち、黄緑色の葉を広げていました。
他はモミの木でしょうか、常緑の針葉樹が見られるくらい。
しかしきれいな林です。
まるで植林された杉林のように均等に距離を取って生えています。
その昔、カラマツも林業の植林対象であったらしいので、植林後放置されたのかも。
枝打されていず、林床も笹でおおわれているので、自然に形作られたよう。

地図では大樽小屋は稜線上にあったので、眺めもあるのだろうと思ったのですが、残念ながら林の中でした。
山の上からの眺めは楽しむことはできず、少し残念。
小屋の下に木肌をコケの覆う樹々の立つ広場があり、そこで昼食。
食事後下山しました。
秋の森林浴を一日楽しむ日とできました。

<途中眺めの一番良かったところ>