それに選択の自由はなかった

2019-06-28 06:21:56 | Weblog
<注記:当記事のカポックという名はパキラの間違いです。(2020.06.12 追記)>

我が家に観葉植物がやってきた。
名をカポックという。
連れがもらってきたのだ。
かつて、小さなサボテンを部屋で育てていた事があったが、枯らしてしまった経験がある。
いや、あれは育てていたとは言えないな。
部屋に置いていただけ。
サボテンなんて乾きに強いからと水をやらなかったからか、冬は部屋が寒すぎたからか、とにかくほったらかしだった。
このカポックは無事育ってくれるだろうか。
野に住む野草と違い、部屋に住まわせられるということは、日当たり調整や水やりという、その部屋に住む人間に想いをかけられなければ生きていけない。
居間の隅にぽっかりと空いた空間があり、そこを居場所にしてもらうことにした。




暖湿気団の西

2019-06-26 06:16:17 | Weblog
このところ朝晩は暑くもなく寒くもなく、薄着で風邪を引く心配なく過ごせる、いい頃合いの気温が続いている。
家に帰り着いて着替えると、シャツが汗で湿っているので、体を動かすと暑いようだが、窓を開けて寝るにはちょうどよろしい。
近畿地方の梅雨入りはまだ。
梅雨前線が北上して梅雨入りするものと理解しているので、近畿より北の北陸地方がすでに梅雨入りしているという事態が理解できない。
東側から回り込んでいったのだろうか。
もうしばし安眠できる気温であってほしいものである。




CHUGGINGTON

2019-06-21 21:37:06 |  2018-2019瀬戸内逍遥
岡山市の路面電車にチャギントン電車なるものが走り始めたとの情報を得て、撮影に行ってきた。
情報入手が遅すぎで、3月から走ってるらしい。
ラッピングでちょろっと車体に絵を描いたようなものでなく、ガッツリと作り込んだ車両だった。



よく出来てるなあ。
チャギントンは海外の鉄道アニメであることは知っていたが、どんな内容で登場人物(登場車両?)がどんななのかは知らない。
でも、岡山を走っていたのは私の少ない記憶にある登場車両そのものだった。



二両連結で、前と後ろに顔がある。
目にあたる部分が運転台で、後ろ側はそこに目の描かれた幕が降ろされ、キャラクターの顔が完成しているのだが、進行方向側は運転手さんが前を見るためカーテンは上げられていて、目ん玉がない。
撮るなら後ろからと書いてあった。



他の路面電車と同じく普通に運賃を払って乗るものと思っていたけど、通常運行する電車ではないようだ。
見ていたら停留場に止まらずに通過していく。
乗るためにはチケットを別途取得しなければならないよう。
これだけ作り込んでたらそりゃあ特別扱いしないとね。



岡山駅前停留場に止まっている時、電車の中を覗いたら、内部もコリコリに凝った造りになっていた。
窓ガラスが光を反射してよく見えなかったが、電車の中というより家の中みたい。
定員は何名なんだろう。




水島臨海工業地帯入口

2019-06-20 06:36:54 |  2018-2019瀬戸内逍遥
お休みの日の工場地帯はガランとしている。
平日に来たことがあるわけではないが、これだけ広い道路を設けてるんだから、その交通量はすごいのだろう。



その道をたまーに軽トラや商用車やトラックが走り抜けていくだけ。
それでも工場は稼働していて、中から重々しい音が聞こえてくる。



工場の佇まいなんかを撮影しつつ海の方へ。
赤白の煙突から白煙が立ち上り、配管が壁を這う重々しい工業地帯が広がっていないかと思ったが、そんな施設はもっと沖の方にあるようで、海から奥まったこの辺りはトタン壁の普通の工場や倉庫がほとんど。



それでも見慣れぬ景色を楽しみつつ、入江の向こう側へと歩いた。
用途のよく分からない船着場があって、小さめの船が繋がれている。



その時はしっかり観察したわけでないので記憶が定かでないが、あれらは漁船だったのだろうか。
それともプレジャーボートとかいうやつか。



丸亀へ行く船があると看板が立っていたが今も運航しているのだろうか。


水島臨海鉄道

2019-06-17 06:32:21 |  2018-2019瀬戸内逍遥
倉敷ではローカル線も訪ねた。
その名は水島臨海鉄道。
倉敷市駅と海沿いに広がる工場地帯を結ぶ片道30分の短い路線だ。
元は貨物線で後から旅客も扱うようになったそうで、現在も倉敷市駅でJR線と繋がって貨物列車が出入りしている。



土日はワンマンカーのみでの運転とあったので、平日の方が乗客が多いようだ。
三菱自工前駅が旅客駅の終点だから、通勤客が利用するのだろう。



倉敷市駅で切符を買っていたら、次の列車の改札が始まった。
ディーゼルエンジン音がやってきた。
あれ?気動車だったか。
ワンマンカーとあったが、何故か電車が走っていると思い込んでいた。
街中を走ってるからだな。



休日でもお客さんは結構いるようで、降車した人たちは次々と改札を出て行き、また乗り込む人が改札からパラパラと入ってきた。
私も乗り込む。



駅を出発した列車はスピードを上げることなくスルスルと進む。
車両表面の塗装は結構年季が入っていたが、エンジン音は新しいタイプの気動車の丸みを帯びた音。
太い線路を引いているのか、ゆっくり走るからか、揺れはほとんどなく快適である。



ほんとにゆっくり走るのである。
感じるのはゆらーりゆらーりという横揺れ。
エンジン音も静か。
沿線の住人への騒音上の配慮なのだろうか。
この速度で運行する理由は不明である。



車内はクロスシートとロングシートが半分づつ斜向かいに設置されている。
ありそうでなさそうな配置。
乗客は終着駅のひとつ手前の水島駅でみんな降りてしまった。
一人残った私は乗務員さんに検札され、「観光ですね? 切符は持って帰って良いですよ。」と言われた。



終点の三菱自工前駅は駅舎の無い無人駅。
一人ホームに降り立った。
三菱自工前駅は旅客駅としては終点だが、貨物駅はその先にもう一駅あり、列車はゆらゆらと出て行った。
周りは広い道路が走る、工場に囲まれた場所だった。




ジーンズストリート

2019-06-16 17:43:10 |  2018-2019瀬戸内逍遥
岡山から高松へ行く時通過する児島は倉敷市だった。
そうだったのか。
全然別の自治体のイメージがある。
児島で遊ぼうと思った事がなかったので、知らんかったな。
児島の見所は鷲羽山とジーンズストリート。
鷲羽山は鉄道でのアクセスが悪いので、ジーンズストリートを見学することに。



児島駅から少し離れているが、歩いて行った。
途中、下津井電鉄の廃線跡の駅舎があったので少し覗いてみた。
へえ、下津井電鉄なんてあったんだ。
今は廃線跡を整備して「風の道」というサイクリング道になってるらしい。
調べてみると1991年廃止とあった。
平成になってからだから、つい最近ではないか。
知らんかったなあ。



その後、児島で塩田王となった野崎武左衛門の記念碑を見て、ジーンズストリートに入った。
私の勝手なイメージでは屋根付きアーケードだったのだが、鯉のぼりよろしく空を背景にジーンズが吊るされた通りだった。
大手メーカーはビルに入っていたが、ほとんどのお店はこじんまりとして小洒落た店構え。
午前の早い時間に来たのでまだ開店前のお店を窓から覗き、ウインドウショッピングした。



以前梅田のデパートの催し物会場でジーンズのフェアをしてた時があり、児島から出稼ぎに来てたお店で購入したことがある。
裾が長くて切って履くか折りたたんで履くか迷っていたら、店員のおっちゃんが、今は折りたたんで使い、もういいやって思ったら切るというのもあるよとおっしゃる。
児島のお店に持って来ても、今回のように出張って来たときに持って来てくれても対応するよと言うので、とりあえず長いままにして今にいたる。



児島を通過する度その事を思い出すのだが、あのおっちゃんのお店もこの並びの何処かにあるのだろう。
もらったお店のカード、どこにやったかな。




美観地区

2019-06-14 06:42:23 |  2018-2019瀬戸内逍遥
次の遊び先は倉敷である。
倉敷観光の王道、美観地区というところに行ってみた。
倉敷駅から少し離れている。
観光客らしい人たちの後をついて大通りを行くと、街中にいきなり観光地が現れた。



なるほど、美観である。
堀の左右にきれいに漆喰の建物や壁が並んでいた。
風のある日で、堀沿いに植わった柳の葉が風になびいていい感じ。
中の方のお土産屋さんはそんな雰囲気を壊さない落ち着いた佇まいだ。



来る前は日本に数ある重要伝統的建造物群保存地区の中で、一番小綺麗なところというイメージがあった。
きれいに整備されすぎて、町に積み重なった時間を感じられないのではと思っていた。
確かに非常に整っているのだが、ひとつひとつの建物が匂わす歴史は濃いもので、なまこ壁が重なり見えるポイントでは何度もハッとさせられた。



いいじゃない。
白壁だけでなくて、アイビースクエアというところはレンガ造りであった。
古い建物が和洋取り揃えられている。
残念ながら修理中の棟があり、全体像は分からなかったが。



このアイビースクエアの横から本町通りという古い町家が並ぶ通りに出た。
私は柳揺れる川の通りだけが見どころなのだと思っていたが、結構な広がりがある。
長い通りを端まで行って戻って来たら、いきなり疲れがやってきた。



ふくらはぎがしんどい。
連れと一緒なら途中必ずお茶するので、こんなにずっと歩き続けることはないのだが、今回は一人だったので休憩するきっかけをつかめず。
ずーっと写真を撮っていた。
ぐるり一周してきたが、最初に見学した川沿いの石段下に石のベンチを見つけ、座り込んだ。



喧騒を背にふくらはぎを伸ばし、川面を渡る風に吹かれた。
喉が渇いていたので自販機でお茶を買っていたが、あっというまになくなった。
目の前を長い竿を操る船頭さんの舟がゆるゆると行き来する。
乗客は菅笠を被って乗るようだ。
堀周りの観光客のカメラの的になっていた。



ひと休みしたら少し元気になって再び歩き出した。
ほぼほぼ見て回ったが他に見るところはないかと駅の方に帰りつつ周りを見ていたら、丘の上にお寺があるようなので行ってみた。



観龍寺というお寺で、倉敷騒動という幕末の襲撃事件の史蹟らしい。
境内に入ってみるとお堂の扉は閉じられ静か。
境内へは自由に入れるが、檀家寺のようである。
裏手の道へ入ってみると鶴形山公園というのが山の上にあるよう。
眺めがいいかもとそちらへ。



石畳の道の左右は墓地。
そのまま歩いて行くと公園に出た。
が、眺望はなし。
探せばあったのかもしれないけど。
その向こうは阿智神社の境内だった。
もうお参りする元気はないので、来た道を戻る。



龍観寺まで戻ると駅への近道があったのでそちらへ。
するとそこは眺めの良い山のへりを下って行く道だった。
相変わらずきれいな石畳。
この道は寺が管理してるのだろうか? と思い歩いていると大きな鳥居が現れた。
横の看板の境内概略図を見ると、石畳は阿智神社のものらしかった。
この小山の大方が阿智神社の境内みたいだ。
そんな大きな神社と知らず、お参りもせず通らせてもらった。
失礼しました。


長崎よいとこ

2019-06-07 06:37:16 |  五島列島と長崎
連れがカステラをお土産に買うというので、思案橋近くの福砂屋というお店で購入した。
大きいのは食べきれなかろうと、キューブなかわいい箱に入ったのを買っていた。
長崎は食べるものも名物がいろいろありますなあ。



その後別記事で書いたが、眼鏡橋近くのお店でお昼を食べ、お茶をして、帰阪すべく長崎駅へ。
かもめ号で博多へ移動。
連れは博多駅でまた何やら買っていた。
自分達用のお土産だそうだ。
昔、博多土産でもらったお菓子で、美味しかったのを買うのだそうだ。



のぞみ号の車中でも食べようとのことなので、ならば酒のアテにしようと私はチューハイを買って乗り込んだ。
最近あまり飲まなくなった甘めのチューハイがお菓子に合うだろうと、これも福岡限定っぽいチューハイにした。
かもめ号ではほぼほぼ寝てたので、のぞみ号では起きていられた。
酒宴をポリポリ、チビチビ楽しんで大阪へ帰ってきた。



これにて長崎と五島列島の旅はおしまい。
長崎県は大昔に行ったことがあるが、観光目的ではなかったので、しっかり遊んだのは今回が初めてだ。
見所たっぷりで、五島列島メインだったから、長崎本土?の観光地で行けてないところがまだまだいっぱいある。
また来れるかな。
遠いからなぁ。


オランダ坂辺り

2019-06-06 06:41:38 |  五島列島と長崎
長崎で再度一泊し、翌日は旅の最終日。
お昼まで再び長崎観光、オランダ坂を見に行った。
オランダ坂の入口で看板の写真を撮っていたら、地元のオッチャンが車の中から「あんたら写真撮るのか」とちょっかいを出してきた。
「そんなとこなんも面白ないて。」
「オランダ坂はもっと上やで。」
「鍋冠山に連れてったろか。」
とかなんとか。
長崎の言葉だったと思うけど、再現できないので大阪弁ならこんな感じ。
連れが丁重にお断りしていた。



坂は広かったり狭かったり石畳で、入り組んでいて石段で下の坂に降りられたりする。
ぐるぐる歩いて楽しんだ。
旧居留地の古い洋風の建物が次々現れて目を楽しませてくれる。






大学や高校もそんな石段や石壁をそのまま利用した向こうにある。
こんなところの学校だとまた違った学生生活が送れるのでは。
学生の姿もよく目にした。
若い子たちがいる街は活気がありますな。



東山手洋風住宅群は同じようなデザインの建物が並んでいて面白い。
昔の集合住宅らしい。
中には入らなかったが、写真資料館や町並み保存センターになっているよう。
有料の施設もあるが外から見るだけなら無料である。






その住宅群の前の坂の勾配がすごい。
自転車で下るのを禁止していた。
下の写真の真ん中の標識には、「下りのみ禁止/ここから」と書いてある。
あはは、こんなの初めて見たぞ。
まあこの坂道を下ってブレーキが効かなかったら大変である。
よく真っ直ぐに道を設置することにしたもんだ。



ひととおり見終え、被写体を求めて旅の初日に中華街側から少し迷い込んでしまった十人町へ再び向かった。
坂道と階段と路地の入り組む住宅地で、観光地ではないんだけど面白いのである。
車は入ってこれない道ばかり。



初めて歩くものにとっては、立体的迷路だ。
お年寄りが坂道を登るのに大変なのでそれを補助すると思われる機械があったりする。
たまに遊びに来るにはいいが、住むには大変そうな街区である。
反対側の唐人屋敷跡の方へ抜け出た。




さらば五島列島

2019-06-05 06:32:06 |  五島列島と長崎
高浜海水浴場を眺め終えて、福江島の予定していた訪問先はすべて見学終了。
遣唐使ふるさと館という道の駅でお土産を買い、五島牛乳のソフトクリームを食べ一息。



レンタカーを返しに福江の町に到着したが、少し時間に余裕がある。
町の真ん中に城跡があり、時間まで見学することに。
こんな離れた島にもお城があったんだね。
お掘に住む鯉は餌をもらい慣れているのか、人の姿を確認すると近づいてきて口をパクパクさせていた。



レンタカーを返却し、福江港に送ってもらって長崎港へのジェットフォイルの出航時刻を待つ。
今回は島旅だったから船での移動がつきもの。
船旅を楽しもうと思っていたが、これについてはあまり楽しめず。



長崎と五島列島を結ぶジェットフォイルは高速船なのでシートベルト着用していないといけないし、クルージングツアーの船も船内のシートにしか居場所はなく、デッキに出れるタイプの船ではなかった。
海上の空気を吸いたければ、時間はかかるがフェリーでの移動がいい。
まあ、帰りのジェットフォイルでは疲れてほぼ寝てたので、問題はなかったが。