子供の頃は家の裏から山裾の方まで田畑が広がり、農村地帯と言ってもいい田舎だったのですが、最近は宅地化が進み、昔の面影は小さな川や古い道が作る地形にしか見られなくなってしまいました。
よくよく考えると、実家は私が小学生の頃に建てられたものだから、我が家が農地に侵入しだした先鋒の一角だったんだな。
そんなことを考えながら歩いて行くと、田畑の残る一角に懐かしい建物を見つけました。
田んぼに張る水を汲み上げるポンプ小屋です。
昔のまんま、トタンで葺いた屋根と壁。
中を覗くと茶色く錆びた電動ポンプが残っていました。
廃墟なのかと思いましたが、置いてある油差しやバケツが「おいら、まだ現役だぜ。」と主張してたので、他の備品を観察すると電源部に平成21年度の検査シールが貼ってありました。
今も動いているようです。
ちょっと。
幅2メートル位の水路の上にあり、橋としても使われる小さな小屋で、両側の扉はいつも開け放たれています。
今は壁と川床にコンクリートの板が敷かれ、枯れた排水路になってましたが、子供のころは自然の小川で両岸には草が繁茂し、梅雨時にはホタルが舞うきれいな所でした。
透明な水が緑の水草をゆらして流れるのを、小屋の横から恐ごわ眺め、この水を汲んでいるんだろうかと勘違いし、汲み上げた水が音立てて細い灌水路を流れ下るのを手で受けて、冷たさを心地良く感じた夏の日を思い出しました。
よくよく考えると、実家は私が小学生の頃に建てられたものだから、我が家が農地に侵入しだした先鋒の一角だったんだな。
そんなことを考えながら歩いて行くと、田畑の残る一角に懐かしい建物を見つけました。
田んぼに張る水を汲み上げるポンプ小屋です。
昔のまんま、トタンで葺いた屋根と壁。
中を覗くと茶色く錆びた電動ポンプが残っていました。
廃墟なのかと思いましたが、置いてある油差しやバケツが「おいら、まだ現役だぜ。」と主張してたので、他の備品を観察すると電源部に平成21年度の検査シールが貼ってありました。
今も動いているようです。
ちょっと。
幅2メートル位の水路の上にあり、橋としても使われる小さな小屋で、両側の扉はいつも開け放たれています。
今は壁と川床にコンクリートの板が敷かれ、枯れた排水路になってましたが、子供のころは自然の小川で両岸には草が繁茂し、梅雨時にはホタルが舞うきれいな所でした。
透明な水が緑の水草をゆらして流れるのを、小屋の横から恐ごわ眺め、この水を汲んでいるんだろうかと勘違いし、汲み上げた水が音立てて細い灌水路を流れ下るのを手で受けて、冷たさを心地良く感じた夏の日を思い出しました。