時刻表である。
先ほど13時の便が出て行ったので、13時半のを予約する。
駐車場からの階段を上ると、いきなりこんな車両が出迎えてくれる。
なんだこれは。
現役じゃあ無いんだろうな。
自走するのかな。
赤沢森林鉄道は木曽森林鉄道の廃線跡を利用して運営されている観光路線である。
木曽森林鉄道時代の車両が鉄道記念館に保存されていた。
理髪車なんてものもあった。
今では2キロの区間しかないかもしれないけど、当時は敷設距離も相当なものだったらしいので、山の各所に散らばった作業員の髪を切りに走り回ったのだろう。
列車が戻ってきた。
クリーム色と小豆色のツートンのディーゼル機関車が引っ張るようだ。
なかなかカッコいいデザイン。
ピカピカに磨きこまれていた。
客車は4両編成。
乗り込んで出発だ。
列車は非常に低速で走る。
往復2.2kmと書いてあったから、片道1.1kmか?
低速でないとあっという間に着いちゃうからね。
って、それでもあっという間に丸山渡駅に着いちゃった。
列車はここでディーゼル機関車を前後付け替え、引き返す。
本線を走るときはゆっくりなくせに、機関車の付け替えはあきれるほどスピーディーだ。
いろいろ撮りたいんだからゆっくりやってくれい。
復路は遊歩道を散策して帰ってもいいということなので、歩いて帰ることに。
ほとんどのお客さんが歩くことを選択。
空き空きになった車両が出て行った。
丸山渡駅の横に使われていない支線があり、そこに朽ち果てようとしてる様々な車両が連結して止めてあった。
うわお。
鉄道好きであり、廃墟に萌えるよかばかにダブル攻撃をかけてきた。
なんて良いところなんだ。
いろいろいろいろ撮っていたら、次の便がやってきた。
(あれ?どこかで同じことをしたような。)
いいかげん見限って出発せねば。
いくつもある遊歩道の内、ひとつ選ぶとすればやはり線路沿いの道になるだろう。
よく整備された道を歩く。
周りの木々は確かに針葉樹ばかりだが、林床には広葉樹もあり、秋には紅葉するそうだ。
流れる沢の水はここも透明。
遊歩道にはベンチもあるし、涼しく読書したり、もの思いにふけれる。
何度か通り過ぎる列車を撮影しつつ歩くと、あれもう出発駅に着いてしまった。
やっぱり片道1.1kmかな。
他の散策コースも歩いてみたい。
が、今夜の宿は少し遠い。
晩飯付なのでチェックインも早いし、もう行かねば。
ここにはまた来ることになりそうだ。