伊那谷のお薦め所

2009-10-31 00:16:50 |  お初・シルバーウィーク
思いつく話題に乏しいので、また昔の旅の話に戻らせていただきます。
9月の連休、二つ目の山に登った翌日、家への帰り道の話を。
福島から三重までだと一日走り続けないと辿り着けません。
でも、ただただ延々と高速道路を走って帰るだけに一日を使うのは味気ないので、長野県で高速を途中下車し、少し買い物することにしました。

中央道は駒ヶ根ICで下道に降り、まず昼食。
ここまで走ってくるだけでいい加減疲れ果てていたので、お店の選択もいい加減。
目に付いた大きな施設に入りました。
「駒ヶ根ファームス」という所。
お土産屋さんとレストランがある。
そこのレストランで地元の名物「ソースカツ丼」を食べました。
カツを溶き卵で包む代わりに、ご飯の上にキャベツの千切りをかぶせカツを置き、さらりとしたでも深みのある野菜ソースを掛けた丼です。
このソースは見た目、色の薄いオイスターソースなんですが、安易な見た目を裏切る味わい深く複雑な味わいで驚かせてくれました。
カツもさっくり揚っていておいし。
二人して満腹、満足しました。

昼食後、すぐ近くのマルスウィスキーの蒸留所を訪れました。
また蒸留所です。なもんで・・。
妹は蒸留所を訪れたことは無いそうで、酒好きでウィスキーもグイグイいく奴なので、きっと気に入ってくれるだろうと連れてきました。
ここは、非常にこじんまりとした工場です。
見学させてもらえるのですが、個人で勝手に施設を回り、備え付けのテープの解説を聞きます。
あっという間に見学終了しちゃいます。
私の知る限りウィスキーの蒸留所では、春に母と行ったサントリーの白州蒸留所は国内最大、ここは国内最小なのではないかと思っています。
こんな事書いてますが、私はこの蒸留所、とても気に入っています。
訪れたらすぐに見学開始でき、樽の貯蔵庫でウィスキーの香りに好きなだけ浸っていられる。
山の中の工場で緑一杯で雰囲気もいい。(これはどこの蒸留所も等しく感じられる特長ですけど。)
もう何度来たか覚えていません。
たぶん両手の指に少し足らないくらい。

妹に貯蔵庫の香りの感想を聞きたかったのですが、白州工場で経験した濃密なそれと比較するとあまりにも薄い香りしかせず拍子抜け。
「あれ、こんなだったかな?」
連休中でお客さんも多く、貯蔵庫の扉を頻繁に開け閉めするので香りが逃げてしまったように思います。
ちょっと残念。

工場内には南信州ビールという地ビールの醸造所(というか醸造部屋)があり、ビールも購入することが出来ます。
このビールが美味しい。
人によって好き嫌いはあるでしょうけど、ホップのにほひが花のように甘く香り高い。
アルコール度数は低めで、喉にガツンと来るのが好きな人には物足りないかも。
昔、家にお土産でこのビールを買って帰った事があり、妹は気に入ってくれていたようで何本も購入していました。
ウィスキーも買って出発。

伊那谷の広域農道を南下。
松川ICへ右折し、坂を上る両側には果樹園が並んでいます。
りんごの収穫が始まったところで、道沿いに立てた小屋の前に梨やりんごを並べて売っています。
行き付けの農場に寄ってりんごを購入。
秋に山に来てこの道を通るときは必ず寄ってりんごを買って帰ります。
農場のお母さんが、売ってる全種類のりんごを試食用に次々と皮を剥いて食べさせてくれます。
その時の旬は、「千秋」、「ジョナゴールド」、「津軽」。
私は果肉が固く酸味の強いりんごが好みなのですが、上の3つはどれも柔らかい。
悩みましたが「津軽」を選択。
たぶん1級品は市場で売って、形や色が少し落ちるモノを出しているのでしょうけど、新鮮な大玉が6~7個で1000円。
これにたぶんさらに品質が落ちるのだろう梨やりんごを2つおまけにつけてくれます。
1個100円強になり、町で買うよりお買い得です。
今は私の好きな「富士」や「サン富士」を売っているのでしょうか。
お近くにお寄りの際は、是非お立ち寄りを。

以上でお買い物タイムは終了。
松川ICから再び中央道に乗って帰宅しました。
・・話題に困ったら、もう一回くらいこの旅のエピソードを書かせてもらうかも。はは。

呑む呑む

2009-10-18 00:09:18 |  お初・シルバーウィーク
またまた9月のお話。
妹は私と同じく酒飲みで、福島への山行で3泊したのですが、毎晩飲みに繰り出しました。

1泊目、新潟の宿はほぼ希望通り繁華街近くのホテルを取れたので、少し歩いたらいろいろとお店が。
日本料理が食べたいというので、ちょっと奮発して割烹のお店に入ることにしました。
入口で席の準備を待っていたら、別のお客さんがお会計する声が聞こえてきました。
結構な値段を請求されてました。
(私)「二人で○円だって。」
(妹)「そんなもんよ。」
ってお前、いつもどんなとこで食べてるんだ。
ちょっと引いてしまいました。

料理はなるほどとても美味しゅうございました。
でも店員さんのお客さんへの対応はなんかイマイチの所。
カウンターに並んで座って飲んでいたのですが、私の横に座っていた先客が注文のお酒がやってこないと怒って帰ってしまうくらい。
カウンター内の板前さんが事情をフロア担当に聞いていましたが、なにやら言い訳してました。
この出来事の是正・予防をどう処置するかで、お店の今後が決まるんでしょうね。


2泊目、福島では地元の日本酒フェアをやってるチェーン店ぽい居酒屋に入りました。
1銘柄だけ(種類は3つ)のフェアですが・・
720mlのボトルを注文し、ぐい呑で二人、さしつさされつ。
料理は居酒屋らしく、いろんな種類の多国籍料理風な品揃え。
これはこれで楽しめました。
一人雨宮塔子似のかわいい店員さんが、ときどき料理を運んできてくれます。
他の福島の人と違い、言葉遣いが標準語より。
それで聞いてみました。(やりとりちょっと省略してます。)
(私)「おねえさん、福島の人と違うでしょう。」
(彼女)「あ、分かります?」
(私)「どこなんですか?」
(彼女)「青森なんです。」
(私)「あれ、想像と逆方向。もっと南の方やと思たのに。」
(彼女)「青森の言葉は濁音が多いってよく言われます。お二人の言葉は柔らかな感じでうらやましいです。お注ぎしますね。」
日本酒を我々二人に注いでくれました。
(私)「おおきに。・・ってあんまり使わないか。」
(彼女)「あら、そうなんですか?」
(私)「どもありがと。」
ちょっとしたコミュニケーションも取れて良いお酒となりました。


3泊目、郡山の宿は繁華街から外れたホテルでした。
フロントで近くの飲食店案内をもらったのですが、一つ二つしかお酒を飲めそうなところが無い。
そのひとつのお店まで歩いたのですが、食事メインな感じ。
結局ホテルまで戻り、1階にある飲み屋に入りました。
女将さんが一人でやってる奥に細長い小さなお店。
カウンターには大皿に料理が盛ってあって、電子レンジで暖めて出してくれます。
そんな料理ですが、これが結構いけます。
秋刀魚の煮たのと烏賊の旨煮、茄子の揚げ煮など食べました。
妹は秋刀魚煮がいたく気に入ったようで、女将さんに美味しいです、と話しかけてます。

しばらくすると出張中らしいおじさんがやってきました。
女将さんに昨日は檜枝岐に行って作業したとか話してます。
(檜枝岐は尾瀬の北にある山深い素敵な所)
二人親しげに話しているので常連さんのようです。
仕事で行く先の福島近辺の地名が次々と出てくるのですが、仕事が何なのか分からない。
ただの営業にしては担当範囲が広いような気がします。盛岡の名前も聞こえます。
それで頃合をみてお仕事は何なのか聞いてみました。
さてその答えは・・、携帯電話のアンテナを設置するお仕事だそうです。
なるほど、それで行動範囲が広いんですね。
それをきっかけに次々と話しかけられ、相手していたのですが、だいぶお話好きのようで途切れることなくトークが続きます。
こちらから声を掛けておいて勝手ですが、いい加減疲れてきたので話の切れ目で女将さんにお勘定を頼み、お話に終止符を打たせていただきました。
そしたら、そのおじさんの方が先にお勘定をしてあっという間に去ってしまいました。

その後、こちらのお勘定をしているときの女将さんの言葉に驚愕。
そのおじさん今日初めてのお客さんで、女将さんは話を合わせていただけだそう。
ええー、なんじゃそりゃ。
見ず知らずのお二人にうまいこと担がれたような気分でしたが、おじさんに対しては飲み屋で働くプロの仕事をしていたということですね。
まあ、お勘定を随分とまけてくれたので許したげます。(なにを?)


予約

2009-10-15 00:08:14 |  お初・シルバーウィーク
さて話は9月に戻ります。
シルバーウィークの旅は結局3泊しました。
全てビジネスホテル。
1日目は新潟市、2日目は福島市、3日目は郡山市。
これまでの自分ひとり旅と同じく、旅行中にその日の晩の宿を予約する方法を取りました。
新潟の宿は2つ3つ満室で断られた後、無事予約できました。
が、これまでゴールデンウィークでもすんなり予約できた記憶しかなかったのでちょっと焦ってしまった。
それで2日目の予約は前日の夜することに。
西吾妻山に近い米沢市のホテルに電話。
しかし電話するホテルというホテル、満室で断られます。

(私)「宿泊の予約をしたいのですが。」
(係)「ありがとうございます。いつの予約でしょうか?」
(私)「明日なんですが、シングル2つ空いてますでしょうか?」
(係)「あいにく明日は満室となっておりまして。」
(私)「あ、そうですか。どうもありがとうございました。」
(係)「またのお越しをお待ちしております。」
だいたいこれの繰り返し。

持ってるぶ厚いビジネスホテルガイドにある米沢市のホテルに全て電話しましたが、全部アウトでした。
うーん、旅館や観光ホテルが満室になるのは分かりますが、ビジネスホテルもダメか。
初めてのシルバーウィーク、結構な人出のようです。
しかたなく福島市のホテルに狙いを変更。
それでも2つほど満室、ショボ目の宿を3つ目で選んでようやく確保。
(その宿も、チェックインのとき目の前でその日の予約の電話がかかってきていて、満室だと断られていました。危ない危ない。)
明後日の宿も予約しておくべきだったのでしょうけど、もう疲れ果ててその気力はありませんでした。
はは。
また翌日苦労するのですけど。
結局、西吾妻山から遠くなってしまったので、朝の出発を早めねばなりませんでした。

3泊目は登山後に近い会津若松市を予定。
前夜に電話。
2泊目と同じく、またしてもすべてアウトでした。
東京に近い観光地というのも影響したのでしょうか。
代わりに帰る方向と逆になり遠くなりますが郡山市のホテルに電話。
こちらも5つ目くらい、繁華街から外れたところにあるビジネスホテルで最後のシングル2部屋を確保できました。
しかし、これだけ断られつづけたのも、電話を繰り返したのも初めてです。
携帯電話のダイヤル履歴が全てホテルの番号に塗り変わってました。
あはは。
自分ひとりだったらこんなに粘らず、早々に車中泊を選択していたと思います。
あー疲れた。

梵天岩

2009-10-12 22:16:23 |  お初・シルバーウィーク
昨日一日寝て過ごしたので、あっという間に1kg体重を戻してしまいました。(銭湯の体重計による)
今日は自転車で坂道を上った上、テニスをしたのに・・
ちょっと運動強度が弱かったか。


さて、ふたたびシルバーウィークに訪れた西吾妻山のお話の続き。

下っていた木道は再び上り坂へ。
岩場の急坂。
傾斜が緩くなるとまた視界が広がり池塘がたくさん見えるようになりました。
空を写す池塘。
いいですね。


上りきったところが梵天岩と呼ばれる、またしても巨石の積み重なる見晴らしの良い場所です。
ここでお昼にすることにしました。
他の登山者も自分の場所を陣取り休憩中。
我々はここにしよう。
青い空と白い雲、緑と茶と黄と赤の山腹。

正面の眺め


左手の眺め


眺めを満喫しつつまたしてもおにぎりを食す。
背中を暖める陽射しを感じつつ、眼前に広がる風景に目を遊ばせました。
(妹)「チョコレート食べる?」
(私)「食べる食べる。」
その甘さも格別。

まるで山頂からの眺めのようでしたが、西吾妻山山頂はまだ先です。
お昼を食べたら出発。
でも山頂について、あまりお話しすることはありません。
ピークのとがった山ではなく、なだらかな山なので山頂は山頂に見えず、道の途中という感じで標識が無ければ山頂だと分からない山頂でした。
林の中にあるので眺めもありません。
そうそうに出発しました。
山頂の西側をくるりと回り、梵天岩に戻るコースを取ります。
南西側の眺めもこれまでと変わらず、伸びやかな高原状の峰々が続いていくのが見えます。

梵天岩に戻る途中に山小屋があります。
管理人は常駐していない無人の小屋です。
妹が見てみたいというので、ちょっと寄り道しました。
かまぼこ型(だったはず)の2階建てで、冬季に雪が積もったときの出入り口は2階になるので、そのドアへのはしごがついています。
内部は板敷きでガランとしています。
共同利用する備品は整頓して置かれていて、寝袋と食料と明かりがあれば夜を越すことが出来そう。
でもトイレの匂いがとっても素敵で、この香りに包まれて一晩過ごす覚悟が必要です。
紹介するのに写真の一枚くらいとっとけばよかった。
すみません。

代わりに小屋横の野草の写真を。


梵天岩に戻ってきました。
さっきあんなに賑わっていたのにもう座っている人は誰もいなくなっていました。
そこから眺められる景色もなんだかさみしい色に変わって見えてしまった

来た道を戻ります。

光線の具合が変わり、午前とは違う眺めを観察しつつ、北望台のリフト乗り場まで歩きます。
午後から曇るという天気予報でしたが、ずっと晴れたまま、午後の方が雲が少なかったです。
妹は今日も満足してくれたようです。
うーんよかったよかった。

リフト乗り場に到着。
お疲れ様でした。
写真は下りのリフト上から、米沢市の眺め。

垂直線傾いてますけど、ご容赦。
また延々リフトとロープウェイを乗り継いで、駐車場で待つ愛車に無事戻りました。

久しぶりにアップの写真を

2009-10-07 23:00:33 |  お初・シルバーウィーク
悪いタイミングで台風来ちゃいましたね。
今週末は3連休でまた山へ行こうかどうしようか迷っていたのですが、あきらめることになりそう。
天気は良さそうですが、台風一過、山腹の登山道が崩れて消えてるかもしれないですからね。

さて今日は、西吾妻山登山の続きを書きます。




写真は人形石から南の方角、猪苗代町上空、秋の空と輝く雲海。
どうして空の青はこんなに私の心をつかむのでしょう。
いつまでも眺めていたい景色です。

人形石で写真撮影後、西吾妻山の方へ出発。
道は木道に変わり、歩きやすくなりました。
と思ったら、木道を支える杭の刺さった地面を雨水が削り、杭が根元から露わになって倒れてしまっている箇所が至る所に現れだしました。
斜めになった道は少し歩きにくい。
雨で濡れてたらすべって怖かったでしょうね。


足元は悪いながらも眺めは最高です。
少し歩いては立ち止まり撮影。
歩いて行くと近景と遠景の角度が変わり、その度魅力的な被写体に見えておんなじ様な画ばかり撮ってしまいました。
赤一色、黄一色の眺めも良いですが、緑の中に点在する赤色黄色もいいですね。
道は一旦緩やかに下っていきます。


草黄葉輝く斜面。
画面を横に3分割した上方に見える白い線はチングルマの穂。
紫色はチングルマの葉の紅葉。

登山道脇にも生えていました。


チングルマは「稚児車」と書き、名前の由来は、花のあとの綿毛のある種(そう果と言うらしい)が稚児の遊ぶ車に似ているからとか、花が車状でかわいらしいからとか、説があるそう。
このチングルマ、私はまだこの綿毛しか見たことが無く、花は実物を見たことがありません。
花は7月ごろ咲くので、夏休みや秋に山を訪れるともう種を飛ばす季節になっちゃってるんですね。
触るとタンポポの綿毛より抵抗無くハラハラと落ちてしまいます。
でもタンポポほど風には乗らないので、近くで芽を出し群生するのでしょうね。
穂を出したばかりの綿毛はつやつやとしてこちらも魅力的。
初めて見たときはこんな花なんだと勘違いしたほどです。

こんなです。(’08年8月上旬、御嶽山にて)


下ってきた道は再び上りへと転じます。
続きはまた今度。

人形石

2009-10-03 22:45:28 |  お初・シルバーウィーク
さて、北望台を出発し、まずは人形石と呼ばれる高台へ歩きます。
道は大小の石がごろごろと並んで歩きにくい。
妹は昨日の疲れが脚に来て、筋肉痛らしい。
筋肉痛である上にさらに筋肉を使うので、妹曰く「二日酔いの朝に迎え酒をするようだ。」
なるほど。
わからんではない喩え。
たまに写真を撮るのに立ち止まるのが、ちょうどよい一休みになっているよう。

この辺りはもう背の高い木は生えず、高くても3mくらい。
冬は寒さが厳しいんでしょうね。
お、真っ赤なカエデの木。
またまた下から見上げるアングルですが・・


そうこうする内に一箇所、巨石がボンボンと転がっている、広々とした平らな岩場に出ました。
この巨石が人形石なんでしょうか。
ここから突然見晴らしが良くなり、その眺めは圧巻でした。
南にはこれから向かう西吾妻山が、東には東大巓が伸びやかになだらかな山肌を見せてくれます。
見渡す限り、緑のハイマツやシラビソ、ササが覆う緩やかな斜面に、カエデやナナカマドの黄と赤が点在して、壮観です。
広大  


巨石の裏側から見た西吾妻山。


うーん、来て良かった。
草黄葉以外に木々がこんなに色づいているとは思いませんでした。
うれしい誤算。
この後の行程も楽しみになりました。

やるな予報士

2009-09-30 23:28:27 |  お初・シルバーウィーク
二つ目の目的地、西吾妻山は福島県と山形県の県境にあります。
こちらは山頂付近に高層湿原が見られるらしいので、草紅葉が目当です。
前日は福島市に宿を取りました。
朝の天気予報をTVで確認すると東北地方は全域で。各県とも降水確率は10%以下。
なのに福島県の3時間ごとの予報の画はマークが並んでいます。
なんでだろう。
朝の6時に出発して、山形県は米沢市に向かう途中、確かに空には雲が広がって青空は見えません。
でも雨が降りそうな雲ではない。
県境辺りにある長いトンネルを抜けると、晴れました。
妹は「なんでー?」と不思議そうでしたが、まあ良くあることです。

西吾妻山へは天元台の高原を経て入ります。
米沢から磐梯山に抜ける道の途中に白布温泉という温泉地があり、そこからロープウェイで天元台へ上れます。
5分ほどの旅でした。
天元台高原にはスキー場があり、夏もリフトを運行してます。
これも利用しました。
ここのリフトはとても長くて、3つリフトを乗り継ぎます。
合計30分くらい乗ってたのではないかしらん。
リフト終点は北望台、標高1820mです。
ああ、楽してしまった。
山頂まで残り200mほどです。
まあ、妹の脚を慮ってという言い訳が使える。

ロープウェイの天元台駅からずっと下界の眺めが広がり、その開放感がすばらしかった。
写真は北望台から北の眺め。米沢市です。


さらにその右手の眺めが次の写真。


雲海が見えます。
こちらが福島市の方向。
写真が良くなくて分かりにくいと思いますが、県境の山が雲を遮っているのが観察できました。
あの雲海の下にいたから曇ってたんですね。
この雲海、この後お昼を過ぎても見ることができ、下山する夕刻にようやく雲に隙間が見られるようになりました。
天気予報、当たってましたね。

おいしきかな

2009-09-29 00:06:28 |  お初・シルバーウィーク
磐梯山の山頂からの眺めは前々回の記事を参照していただくとして、そんな景色を眺めつつおにぎりを食べました。
うーん、ただのコンビニおにぎりがう・ま・い。
山頂は広いんですが、そこら中に登山者が座ってお昼を食べたり、景色を眺めたり。
みんな山頂の時間を楽しんでいます。

食べ終わって、磁石で方角を確かめ地図を広げ、山座同定。
していたら、後ろから私の横に移動して座った人が・・。
問いかけてきます。
「アノヤマハナンデスカ?」
外国の方ですね。
さっきから後ろでお友達と大きな声でお話してました。
「オベントウデリシャス。」って言ってたみたいです。
うんうん、その気持ちよく分かります。

(私)「あれは猫魔が岳ですね。ほらスキー場があります。」
(彼)「ヨンジュウキュウゴウセンハドレデスカ?」
(私)「49号線? ルート49?」
(彼)「ソウデス。」
(私)「あれのようですね。」
(彼)「オウ、アリガトウゴザイマシタ。」

変なものを確認したがる方です。49号線を走ってやってきたのでしょうか。
その後も、後ろでなんだかだとお話してます。
同じグループらしき日本の女性の方から英語でなにやら話しかけられ、なんだか謝っています。
妹は英語に堪能なので、なんて言っているのか聞いてみました。

どうやら外国の方は先生らしくて、(語学?)学校の関係者で登りに来たようです。
持ってきたお弁当がひとつ足りないらしく心当たり無いか聞かれたようで、その先生は余っていると思い二つ食べてしまったらしいです。
よほど美味しかったんですね。はは。

も少し休憩してから、下山。
妹には下り道が脚に来た様で、少ししんどかったようですが、景色には満足してもらえたようでした。

宝の山

2009-09-27 21:16:40 |  お初・シルバーウィーク
シルバーウィークの旅、一つ目の目的地は、会津は磐梯山の登頂としました。
こちらは下界の眺めを期待して。
登山口から4時間くらいで山頂往復できます。
初心者にはちょうど良い行程ではないでしょうか。
登山口は幾つもあるのですが、選択したのは磐梯山ゴールドラインの途上にある登り口。
到着が遅くなり、10時ごろ出発。
既に駐車場は一杯で入りきれない車が道路脇に縦列駐車してます。
登山者は多そう。

登り始めはブナ林。


お天気は良くて、秋の透明な日差しが木々を透かして差し込んできます。
まだ緑が優勢。
林を抜けると昔、山中の宿があった「中の湯」の廃墟が見えてきました。

白濁した池があります。
池の奥の方では「ぼこぼこ」と気泡が沸き立ち、硫黄の匂いが立ち込めます。
水に手を入れた人の声によると、熱くは無い様で、冷泉のよう。


さらに進んでいくと、眺めの良い場所に出ました。
裏磐梯の湖沼群が見渡せます。
絶景かな、絶景かな。
写真は桧原湖。


春に山を歩くと、主に足元に視線が行きます。
春の花を探してしまう。
でも秋に山を歩くと、主に頭上に視線が行きます。
日を透かしてみる色づいた葉っぱを探してしまう。
残念ながら、まだ緑色。
でも少しずつ黄色にシフトしていってますね・・


高度が上がり、木々の背丈も低くなってくると、山頂が見えるようになりました。
おお、山頂を覆う木々は赤く色づいていました。
これは予想外。
紅葉は来月まで無かろうと思っていたのですが・・。
写真は残念ながらうまく撮れたのが無いので掲載できず。
すみません。

下ってくる登山者が多くなってきました。
高速道路と同じく山中でも渋滞発生。
列を為して降りてくるので道を譲ると人が途切れず、なかなか再出発できないほどです。
出発が遅くなったのでしようが無いですね。

今日はこんなところで。
次回は山頂で昼食、のお話を。

収穫の季節

2009-09-26 22:41:14 |  お初・シルバーウィーク
暑さがぶり返し、この2日ほど日差しがきついですね。
真夏の格好に戻して、覚悟してテニススクールに行ってきました。
予想に反し、湿気が少なくカラリとしているので、プレー中もそれ程汗を掻きません。
消費する水分も1時間半で1リットルに収まります。
秋ですね。

スクール後、山の上の公園にドライブ。
山里の田んぼはすっかり色づいて収穫の季節。
棚田の黄色と彼岸花の赤が撮影できるかなと思ったのですが、彼岸花は盛りを過ぎて色あせてました。
残念。
先週がちょうど見頃だったようですね。・・旅行中でした。
先々週訪れたとき、彼岸花は全然見かけなかったので、非常に短期間で咲いて枯れてしまう、旬の短い花のようです。

さて黄色く、たわわに実った稲つながりで。
5連休は福島県への旅の途中、新潟から福島への磐越道の道は、黄金色に輝く田んぼが広がる所でした。
延々とまっすぐな道の両側には水田が見下ろせます。
広がる平野の遙か彼方の地平線には山があるのですが、その麓まで黄色い田んぼが広大に広がります。
空は水色に白い雲、そのコントラストがすばらしい。
特に高速道の南側、こんなに広大な水田地帯は初めて見ました。
さすが米どころ。
その収穫量は凄いでしょうね。

これまで暮らした地域でも田んぼを見てきましたが、日本の人口を賄うだけの収穫量をこの面積で賄えるのかと疑問に思ったことがありました。
私の感覚は正しくて、あの栽培量では到底足りていませんでした。
日本の米の需要を担っているのは東北地方の田んぼたっだのですね。
それを実感する眺めでした。
高速移動中で写真撮影できなかったので、磐梯山山頂からの眺めで想像してください。
右上は猪苗代湖、左下は猪苗代湖北岸の田園地帯。 です。