了仙寺参道

2016-02-29 23:09:28 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - ペリーロード

自然の造形の不思議を見た後は、下田の町で年代物の人工建造物を見物だ。
黒船来航時、横浜で日米和親条約を結んだ後、条約の細則を定める地として下田の了仙寺が選ばれた。
下田市はその時アメリカの使節団が上陸した場所から了仙寺までの道をペリーロードと呼んで整備している。

上陸の碑から了仙寺まで歩いた。
道沿いには石垣の小さな川が流れ、歴史を感じる建物が控え目に建っているのが好印象。
も少し暖かくなったら、柳の緑が色を添えてくれそう。

了仙寺は多分、条約締結時もこんなだったのだろう。
大寺では無いが梅の咲く庭が落ち着く。
ペリーら使節団は日本の寺院にどんな感想を抱いたのかな。










その気持ち、とってもよく分かります。

2016-02-28 23:43:47 | Weblog
伊豆のお話は一回お休み。
今日はパシフィコ横浜で開催してた「カメラと写真映像の情報発信イベント CP+(シーピープラス)2016」に行ってきたのでそのお話を。
こういったイベントを見たのは初めて。
モーターショーなんかもこんな感じなんだろうか。
綺麗なおねえさんが新商品を手に微笑んで写真に撮られていた。



大小の写真映像関連企業の「全て」が何らかの展示を行っていると言っていい規模だった。
カメラメーカーは当然としても、聞いたことの無い関連機器取扱い企業も参加。
当然大手は大きく、周辺機器メーカーは小さく、その関連規模でブースの面積・位置が割り当てられているようで、業界の勢力図が現出していた。
力の入れ方もブースの大きさに比例。
集客力もブースの大きさに比例。
そんな取り組み方の差がなんか面白かった。



新製品の試し撮りは何分待ちって表示がされてる。
既存製品は空いてれば自由に操作でき、テーブルに置かれた凝った静物を来客者は入れ替わり立ち替わり撮っていた。
より凝ったブースは鉄道風景のジオラマを作って、Nゲージ?の模型を走らせていたり、驚いたのはスポーツ撮影時のフォーカス性能を確認できるようにだろう、そのシチュエーションを作るために舞台上で体操選手に見立てたレオタード姿のお姉さんを踊らせていた。
うーん、表現が悪いか。
踊ってもらっていた。
あーびっくりした。



大手のメーカーはブース内に小さなステージを作り、自社に関係する写真家を呼んで機器の使い方、得意とする撮影方法を時間割を作って説明会を実施したり。
自社の製品を使って撮ったサンプル作品を展示したり。
事前に公募した一般アマチュアの入選作を展示したり。
4Kの映像の体験スペースを作ったり。
もうありとあらゆる手段を駆使して今の写真撮影における機器、技術、性能、手段を来場者に伝えようとする工夫と情熱と打算に満ちた空間があった。



会場はパシフィコ横浜ともう一か所、大さん橋ホールにも。
こちらは御苗場エリアという名のアマチュア写真家が撮った自分の写真を掲示して来場者に見てもらうという場。
レベルは問わず、誰でも出展可能だそう。
ここで業界関係者の目に留まり、写真家への道が拓けたりするらしい。
パシフィコ横浜からシャトルバスが出ていたが30分待ちの表示。
歩いて20分強なので、なら歩いて行こうと赤レンガ倉庫などを横目に歩いた。
でっかいカメラや小さいカメラを首から下げた老若男女が会場間を行き来していた。
こちらの会場も本会場と同じく、それぞれの出展者の希望、願望、野心に満ち溢れた場だった。


ハート形

2016-02-27 22:42:09 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - 龍宮窟

サンドスキー場のすぐ隣には龍宮窟という岩場がある。
こちらは波が作った地形。
海に面した崖の柔らかな部分が浸食されて穴があき、波に削られてできた洞窟の天井が落ちたもの。
穴の周りをぐるりと歩いて穴を覗ける道が付いている。



内側の柔らかい部分が均一でなかったからか、まん丸くは削られず、ふた方向に分かれている。
想像力を働かせるとハート形に見えるので、女性やカップルに人気らしい。



穴の底にも降りれる。
海側の穴の反対側に、こちらは人が掘ったのだろう人工の穴に階段が据え付けられている。
海にあいた穴から波が絶えず入って打ち寄せていた。
その時は穏やかだったから波は壁にぶつかっていなかったが、波の高い時は今も内壁を浸食せんと打ち寄せるのだろうか。



海から見て右側の凹みの壁はいかにも柔らかそうな岩肌をしていた。
岩というより土みたいだ。
今後も浸食されるなら、右側だけ深く削られハート型は崩れてしまうかもしれない。


「田牛」と書いて「とうじ」と読む

2016-02-25 01:04:04 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - サンドスキー場

下田の市街を抜けてさらに南へ下ると、田牛という土地がある。
ここには珍しい地形が二つ隣り合っている場所があり、そこを見学した。
今回の記事は一つ目、サンドスキー場。



写真左側の砂の斜面はなんと自然にできたものという。
人工的に砂を盛っているように思えるのだが…。
なんでも、海からの強風が浜の砂を吹き上げて形作ったそう。
自然の造形の不思議。



砂浜を傾けて撮ったわけでは無い。
奥の水平線が水平線だ。…ん?
最大斜度は30度で、ソリを持っていけば滑って遊んでいいらしい。
いい歳になってなければ滑ってたな。
ソリは有料で貸し出してもくれるそうだが、現場に係りの人は誰もいなかった。
後で道路に戻ったら、道路の対岸にログハウス風の建物があり、そこで貸出していそうな表示があった。
平日だったので観光客は少なく、誰も滑ってなかったが、休日は子供達の遊び場なのかもしれない。(想像)



ソリ滑りすれば上の方の砂は下に落ちるから、そのうち斜面はなだらかになってしまいそうだが、そうはならないようだ。
また海風が吹いて持ち上げ直してくれるらしい。
斜面の下辺を観察すると、丸い大きめの石と砂の境界がハッキリしている。
流れ落ちてきた砂を人工的に斜面に戻すのに重機を使うとして、シャベルがこの状態を維持して砂だけをすくうことはできないだろう。
やはり風が石の間にある砂も吹き飛ばし、斜面に降り積もらせるようだ。

当日はそんな風は吹いておらず、どんな強風が吹き抜けているのか気になるところである。


橙に染まる

2016-02-24 00:08:23 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - 白浜大浜海岸

翌早朝、海で朝日を見ようと下田の白浜へ向かった。



人のいない海岸は心騒がせる潮騒が耳を圧し、押しては引きゆくゆらぎに満ちていた。



潮の満ちてくる時間帯だったのか、佇む足元にひときわ大きな波の先端が伸びてきた。
するすると。



慌てて逃げた後の乾いた砂を、波は広く新たに湿らせ、生き物のように海に戻っていった。
ゆっくりと。




今回の温泉

2016-02-23 00:45:03 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - 峰温泉

河津桜まつりの途中、川沿いにある峰温泉の大噴湯の見学に寄った。
決まった時刻に高温のお湯が噴き出す見ものだ。
ちょうどその日の最終回の時刻にピッタリだった。
看板を無視して現場に行くと、裏手に出てしまった。
まあここからでも見える。
噴き出し口の手前には観客が集まり、噴き出すのを今か今かと待っているところだった。
噴き出し口は多分ボーリングした時の櫓なんだろう、湯気が常にまとわりついていた。



係りの人がマイクで説明するなか、先端からお湯が噴き出した。
時間にして1分くらいだろうか。
まずまずの見ものだった。
風向きによっては観客席もびしょ濡れになる可能性がある代物だ。
噴き出すタイミングをどう調整しているかは不明。
時間ピッタリに噴き出すから人為的なものなんだろう。



噴き出し終わった後、櫓の足元に行くと、温泉卵を作っていた。
卵を買うと籠を貸してくれ、それに入れて茹でるようだ。
お湯は非常に熱そうだった。




梅並みに早い桜と言えば

2016-02-21 20:09:23 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - 河津桜

2月11日は河津町の河津桜まつり開催二日目。
到着が遅くなったからか、早咲きの桜と言えどまだ咲き始めだからか、駐車場には空きがあり待たずに入れた。
桜まつり会場のメインは河津川沿いの桜並木。
穴場の見どころなんて分からないので素直に堤防上を歩いた。



しかし花はほとんど咲いていない。
1~2分咲きの木が多い。
ここに来るまで、途中の国道沿いにポツポツと植わってた河津桜は、5分咲きくらいだったから期待したのに。
川沿いは気温が低いのかな。
堤防には露店が並び、地の特産物や小腹を満たす食べ物を売っていて賑やかだ。
花見客もたくさん。



みかんを売ってるお店があったので、はるかは置いてるのだろうかと覗いたら、店のお母さんが私のカメラを見て「いい写真は撮れたか」と聞かれる。
唇をへの字にしたら、「上流の方がまだ咲いてるらしいよ」と教えてくれた。




上流へと歩くと、なるほど4分咲きくらいになった。
途中、峰温泉大噴湯公園に寄ったり、豊泉の足湯処で冷えた足を温めたりしてたので、咲き頃の並木に戻った時には日が沈みかけてた。
上流は堤防の上から川辺に降りる事ができる。
日が沈むまで撮ってたら、いつの間にか花見客はいなくなっていた。
露店も閉まりさみしくなった道を駐車場に戻った。



ネットで確かめたら、今週末はほぼ満開らしい。
梅林もまだ満開には程遠いだろうに、なんてえ早咲きだ。
河津桜はソメイヨシノのようにパッとは散らないらしい。
花期は長いそうなので、来週あたりも楽しめるのでは。
桜まつりの期間は3/10まで。
一足どころか二足も三足も早く春の彩りが楽しめる土地ですぞ。




みかんのお土産買ったのは初めて

2016-02-20 08:51:53 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - みかん

伊豆に遊びに行くにあたりネットで遊び先を探した際、引っかかってきたのが伊豆オレンヂセンター。
一杯飲むと3年長生きするとお店の人が推すウルトラ生ジュースたるものが名物のようで飲んでみた。
カウンターで注文するとどのお客さんにも、「はいっ、山盛りサービスね」と言って渡してくれる。
ジューサーでまぜまぜしてできた泡がビールの泡のようにグラスを覆い、山盛りに見えなくもない。
ミカンの花の蜂蜜が入っているそうで、サッパリ甘い中にコクもあり、美味しいじゃない。



見た事の無い品種のミカンが売っていて、試食してみた。
「はるか」とか「はるみ」なんて名がついてる。
試食用の切り身が、「レモンかこれは 」と思う色の「はるか」を恐る恐る口に入れると、サッパリ甘くて初めて食べる味。
これもおいしー。
既存種を掛け合わせた品種らしい。
買って帰った。




海食崖

2016-02-19 02:10:18 | その他旅行き
『 伊豆半島の東側・その部分 』 - 城ヶ崎海岸

城ヶ崎の海岸には海を渡る吊橋があるとのことで行ってみた。



県道109号から標識に従い交差点を曲がり、少し行ったところにある駐車場に入った。
が、そこは「伊豆四季の花公園」の駐車場で、吊橋の駐車場はまだ先だったようだ。



そこからだと吊橋まで遊歩道を1kmほど歩かねばならない。
失敗したなと思ったが、この遊歩道がなかなか良かった。



垂直に切り立った崖が間近にみられ、透明な碧い海を近く遠く覗く事ができる。
へえ、伊豆の海って綺麗なんだなあ。



遊歩道は海岸沿いを歩くコースと、林の中を歩くコースの2つがあるので、階段が苦手でなければ海岸沿いを歩く方をお勧めする。
吊橋はその切り立った岩場を結ぶ様に掛けられていた。



さして長くは無くガッチリと作られており、揺れないし足元に隙間があるわけでもない。
普通の橋を渡るかのように渡れる。



まあ、珍しい景色ではある。
そして灯台があるのだが、これがいわゆる灯台らしくない形をしていて変な感じだった。



駐車場への帰りは林の中のコースを歩いた。
平坦な道のりで楽チンだった。


伊豆半島へ行こう

2016-02-18 01:01:49 | その他旅行き
飛び石連休に年休を合わせ、泊りがけの旅に出た。
1泊だけだけど。
純粋な旅行で宿泊するのは近年の私の旅行頻度からすると随分と久しぶりだ。
記憶を辿ると7月の夏休み以来でないかと思う。
そうなんだ。
昨年は秋にガッツリ旅してないんだなあ。

今回はまたまた冬場でも暖かい土地を狙って、伊豆半島へ。
東伊豆にちょっと寄り、主に南伊豆の見所を回った。
また分割して記事アップしていく。

移動手段は愛車。
東名で厚木まで行き、小田原厚木道路で小田原西へ。
そしてMAZDAターンパイク箱根から伊豆スカイラインを経由して、城ヶ崎に下った。
ガイドブックに抜け道?として紹介されていたコースで、確かに早かった。
車も少なく、信号もない。
有料だけど。



そしてそして運転を楽しんだ。
自分の前に車が走っていない道を走るのは久しぶりだ。
ワインディングロードを走るのもまた久しぶり。
光る相模湾や白い富士山を目の端に捉えつつ車を駆るのは実に気持ちよかった。
山の上を通っているので、気温が低いのだろう、道路脇や展望台には雪がたっぷり残っていた。



ただ、ターンパイクは道幅広く、Rも大きかった。
横Gを楽しむには私の出せるスピードではカーブがゆるやかすぎ。
伊豆スカイラインに入ると多少道幅が狭くなりRも小さくなった。
でもさらに面白かったのはこれら有料道路をつなぐ山中の一般道と、伊豆スカイラインから海岸に下る一般道。
グッとカーブがきつくなり、昔よく走っていた北摂の山の道に似ていた。
長時間走るとなるとしんどいが、短時間運転を楽しむにはこれくらいが面白い。



ご機嫌で海に着いた。