山行き三日目の続き。
1時間ほど歩いて小休止。
眺めの良い岩場に腰を降ろし、地図を広げた。
この先のコース確認をしようとしたのだが、あれ?なんかコースタイムが長くないか?
ポイント間の時間をさっくり足してみると、今日の目的地まで予定時間の5時間をあっさり超えてしまった。
ややや?
きちんと足し算してみた。
すると7時間に達する行程ではないか。
どの日も6時間を超える日はないからこの行程にしたのに。
確認のため昨日の燕岳への行程と、明日の蝶ヶ岳への行程、さらには最終日上高地への行程も足し算してみたが、こちらは予定どおりの5時間強の標準タイム。
事前にコースタイム確認したあのガイドブックは、この区間だけ健脚向けに設定されてたのか?
なんにせよ、ゆっくりしている訳にはいかなくなった。
7時間かかるなら7時に出発したから休憩無しで14時着だ。
予定は15時着。
この1時間で結構ゆっくり歩いたし、お昼も食べなければいけない。
仕方ない、ペースを上げよう。
稜線漫歩は最初の1時間で終わり、道草は最小限に、しっかり歩かねばならなくなった。
あーあ、ゆっくり山行きの予定だったのに。
重いザックを背負い直して出発した。
すぐに大下りの頭という場所に到着。
大下りとはよく名付けたものだ。
見晴らし良く下り坂と谷向こうの上りの登山道がよく見える。
とほほ、あんなに降りるのか。
下りは良かったが、ペースを上げた足には上りがキツイ。
重い足を一歩一歩引き上げて上る。
息が切れ汗が滴る。
最初のあの幸せな稜線歩きはどこへ行ったのだ。
気分に合わせるように山にも雲がかかり出した。
大天井岳への道は昨日の合戦尾根に比べ明らかにすれ違う人が少ない。
やって来る人は大天井岳から縦走してきているのだと思っていたが、なんか見覚えのある人がほとんどだ。
前泊地の燕山荘に泊まってなかったか?
どうやら大天井岳をピストンしているよう。
私の出発が一番遅く、撮影しながら歩いてるにしてももう頂上まで行って戻ってきてるなんて健脚だなあ。
この時刻なら燕山荘に到着してもまだ昼前だろうから、今日中に中房温泉まで下るのだろう。
あの合戦尾根を大天井岳ピストン後下るなんて、やっぱりすごい。
それが普通なのかな。
大天荘に着いて、だいぶ遅れを取り戻せたことが分かり、急いた気分も少し落ち着く。
小屋前のベンチにザックをデポし、カメラと水と地図だけ持って大天井岳山頂まで往復する。
この日の目的の山を征服した。
だいぶ南に下ったので、槍ヶ岳の向こうに小さかった穂高連峰が迫って見えるようになった。
あの稜線を歩くのが危険なんだな。
たぶん今後も歩くことはあるまい。
遠くから眺めておくだけにしておこう。
大天荘を出発してしばらくするとお腹が鳴りだした。
コース途中に大天荘があり、山小屋でお昼を食べるという新たな方式を知ったというのに、考えなく前泊地でお弁当を頼んでしまっていた。
まあ、お腹が空いた時に食べれるからいいか。
登山道脇にちょいと座れる場所を見つけ、すっかり曇りが覆った空の下、槍や穂高を見ながらお昼にした。
お弁当は馬鹿ほど大盛りな奴でなく、普通の分量で助かった。
それでもお腹いっぱいになり、午後の行程へ。
午前中は気にならなかった重いザックが、時間が経つに従い肩にめり込むようになる。
昨日と同じく常念山脈の東側からガスが上り、稜線を越えることなく峰の東側だけ白く埋めていく。
高くまで湧き上がったちょっと嫌な雲も見えたりして、天気は崩れるのかなと不安に思い出した。
カミナリさんには会わずに済みますように。
1時間ほど歩いて小休止。
眺めの良い岩場に腰を降ろし、地図を広げた。
この先のコース確認をしようとしたのだが、あれ?なんかコースタイムが長くないか?
ポイント間の時間をさっくり足してみると、今日の目的地まで予定時間の5時間をあっさり超えてしまった。
ややや?
きちんと足し算してみた。
すると7時間に達する行程ではないか。
どの日も6時間を超える日はないからこの行程にしたのに。
確認のため昨日の燕岳への行程と、明日の蝶ヶ岳への行程、さらには最終日上高地への行程も足し算してみたが、こちらは予定どおりの5時間強の標準タイム。
事前にコースタイム確認したあのガイドブックは、この区間だけ健脚向けに設定されてたのか?
なんにせよ、ゆっくりしている訳にはいかなくなった。
7時間かかるなら7時に出発したから休憩無しで14時着だ。
予定は15時着。
この1時間で結構ゆっくり歩いたし、お昼も食べなければいけない。
仕方ない、ペースを上げよう。
稜線漫歩は最初の1時間で終わり、道草は最小限に、しっかり歩かねばならなくなった。
あーあ、ゆっくり山行きの予定だったのに。
重いザックを背負い直して出発した。
すぐに大下りの頭という場所に到着。
大下りとはよく名付けたものだ。
見晴らし良く下り坂と谷向こうの上りの登山道がよく見える。
とほほ、あんなに降りるのか。
下りは良かったが、ペースを上げた足には上りがキツイ。
重い足を一歩一歩引き上げて上る。
息が切れ汗が滴る。
最初のあの幸せな稜線歩きはどこへ行ったのだ。
気分に合わせるように山にも雲がかかり出した。
大天井岳への道は昨日の合戦尾根に比べ明らかにすれ違う人が少ない。
やって来る人は大天井岳から縦走してきているのだと思っていたが、なんか見覚えのある人がほとんどだ。
前泊地の燕山荘に泊まってなかったか?
どうやら大天井岳をピストンしているよう。
私の出発が一番遅く、撮影しながら歩いてるにしてももう頂上まで行って戻ってきてるなんて健脚だなあ。
この時刻なら燕山荘に到着してもまだ昼前だろうから、今日中に中房温泉まで下るのだろう。
あの合戦尾根を大天井岳ピストン後下るなんて、やっぱりすごい。
それが普通なのかな。
大天荘に着いて、だいぶ遅れを取り戻せたことが分かり、急いた気分も少し落ち着く。
小屋前のベンチにザックをデポし、カメラと水と地図だけ持って大天井岳山頂まで往復する。
この日の目的の山を征服した。
だいぶ南に下ったので、槍ヶ岳の向こうに小さかった穂高連峰が迫って見えるようになった。
あの稜線を歩くのが危険なんだな。
たぶん今後も歩くことはあるまい。
遠くから眺めておくだけにしておこう。
大天荘を出発してしばらくするとお腹が鳴りだした。
コース途中に大天荘があり、山小屋でお昼を食べるという新たな方式を知ったというのに、考えなく前泊地でお弁当を頼んでしまっていた。
まあ、お腹が空いた時に食べれるからいいか。
登山道脇にちょいと座れる場所を見つけ、すっかり曇りが覆った空の下、槍や穂高を見ながらお昼にした。
お弁当は馬鹿ほど大盛りな奴でなく、普通の分量で助かった。
それでもお腹いっぱいになり、午後の行程へ。
午前中は気にならなかった重いザックが、時間が経つに従い肩にめり込むようになる。
昨日と同じく常念山脈の東側からガスが上り、稜線を越えることなく峰の東側だけ白く埋めていく。
高くまで湧き上がったちょっと嫌な雲も見えたりして、天気は崩れるのかなと不安に思い出した。
カミナリさんには会わずに済みますように。