神戸の旅、最終話

2020-02-27 06:29:05 | その他旅行き
神戸ポートタワーを出て、さてどうしよう。
もう行きたいところはない。
午後もまだ早いが帰ることにした。
そうだ、旧居留地を通って帰ろう。



ギリギリ海の見える歩道から広い道路を渡ると石造りの大きなビルが並び立つ街路へと入る。
高級な服飾店が次々と現れる通りを歩き、手の届きそうな商品を置く店に入ってみるが、値札が付いていない。
大丸百貨店の駐車場待ちで高級車の列が伸びているし。
百貨店に車で買い物に来るって、異次元の世界だな。



旅の前、荷造りしてた時、一泊旅行するのにちょうどいい大きさのバッグがないなあと話をしていたのを思い出し、適当なのがないかアウトドアショップを覗いた。
ここは手が届く店だ。
しかもセール期間中だったが、食べ物で散財した後だし、なんだか疲れが出てきて購入欲は今ひとつ。
何も買わずに外へ出た。



その後もジグザグと街路を散策していたが、疲れが急に高まってきた。
無茶苦茶疲れたぞ。
午後の2時だというのにもう動けない。
帰ろう帰ろう。



駅までなんとか辿り着き、早い時間だったおかげで座ることができた。
ずっと眠って帰ってきた。
もう一日中歩き廻るお遊びはできないのだなあ。
座って移動する時間がない旅は、朝はゆっくり夜は早くに宿泊地に着くような旅程にしていかないといけないかもしれない。




神戸ポートタワー

2020-02-25 06:41:06 | その他旅行き
メリケンパークに近づくにつれ空が広くなっていく。
青空に日差しが眩しい。
メリケンパークに来たお目当は神戸ポートタワーである。
ここはまだ入ったことがない。
鼓型をした形状が独特。
入場券を買ってエレベーターに乗り込んだ。



エレベーターの窓から外が見えるのだが、赤い鉄骨が段々近付き、段々遠ざかっていく。
近づいて来るとき、どこまで近づいて来るのだろうとドキドキした。
エレベーターを出るとぐるり360°見渡せるドーナツ状のフロアである。
街と山と海が遮るものなく視界に飛び込んできた。
東京タワーやスカイツリーほど高くなく、フロアも広くはないが、すぐに眺める方角を変えられるのがよろしい。



お約束の双眼望遠鏡が備え付けられ、なぜかガチャガチャ販売機がたくさん置いてあった。
フロアは5階あるらしいのだが、今から思い返すと最上階の5階って行ったかな?
記憶が怪しい。
円周に沿って付けられた階段でフロア移動する。



上階で景色を眺め終え階段で下って行くと、2階は飲食店で日本酒が飲めるお店のようだった。
まだ開店していなかったがドアから中を覗くと、窓に沿ってテーブルが細長くグルリと設置され、外に向かい座るカウンター席状態になっていて、面白いのは床がゆっくりと回転していた。
座って食べ飲みしてたら勝手に景色が変わっていくのか。
夜は夜景が綺麗なんだろうなあ。



1階には床に窓をはめ込んで、下が覗ける仕掛けがあった。
地面まで遠いのだが、経年劣化のせいか窓が曇って鮮明には見えず、骨組みの鉄骨が邪魔をして、隙間からしか地面が見えない。
なのであまり恐怖感は感じなかったなあ。
それが最後の見モノ。
エレベーターで地上階へと戻った。




二人旅だと度々お茶してるな

2020-02-23 22:40:42 | その他旅行き
神戸旅、二日目。
とても贅沢な朝食に満足してホテルを出た。
いいお天気だ。
今日は海の方へ行ってみよう。
緩やかな坂道を急ぐ必要もなく、歩いて下る。



途中、外国食材のお店を覗き、



生田神社へお詣りし、



まだ開店しかけのJR高架下商店街を歩き、



南京町の中華街を抜けて、メリケンパークの方へ。



メリケンパークまでもう少しというところで良さげなカフェを見つけた。
店舗は昔、理容室だったと思われる跡が残っていて、改装して利用しているようだ。
メリケンパークに到着してから一休みしようと考えていたが、ここでお茶にしよう。



テイクアウトしか出来ないかもと思い店内に入ったが、中でも飲めるとのこと。
カウンターに豆が置いてあり、特徴を読んでお好みを選ぶ。
浅煎りから深煎りまで、シングルオリジンとブレンドと、適度な選択肢だ。
浅煎りのシングルオリジンを注文。



店内撮影OKとのことで、奥の席に座って気になる区画にレンズを向ける。
コンクリート打ちっぱなしの壁にガラスの戸棚が洒落ている。



やってきたコーヒーは酸味と後味の複雑さが面白く、連れの頼んだ別産地のものと飲み比べて楽しんだ。
一人で出掛けていたころは、旅先でお茶するなんてあまりなかったが、連れと旅すると頻繁にカフェで休憩してしまう。
居心地のいいカフェでゆっくりする愉悦を教えてもらった。




夕食、その前後でモノ思う。

2020-02-22 01:26:03 | その他旅行き
宿泊は夕食なし・朝食ありプランにしたので、夕食はチェックイン前に外で食べることにしていた。
夕食まで時間がまだまだあるので、スタバでコーヒーを飲んで時間を潰す。
ネイバーフッドのお店だからかどうか分からないが、とても広々としたスペース取りでくつろげた。
結構長い時間いたが、我々よりも前に来て、我々が店を出る時もまだ座ってるお客さんがほとんどだった。
パソコンを広げたり、勉強したりで、最近のカフェは図書館の自習室と化しているのだなあ。



そして予約していたイタ飯屋さんへ。
このイタ飯屋さん、若い店員さんが入ったばかりのようで、ベテランの店員さんが色々と指示するのだがその通り動いてくれない。
ベテランさんはずっとイライラと注意・指導をし続けるのだった。
カウンター席に座ったものだから一部始終すべて耳に入り、落ち着いて料理を味わえなかった。
やれやれ。
ベテランさんももう少し我々に聞こえないよう指導するやり方があるだろうに、とも思うが、忙しい時に何度言っても分からない新人相手だと、なりふり構っていられないのかもしれない。
料理はとても美味しかったのだが、残念であった。



白ワインをグラス2杯しか飲まなかったなあ。
コンビニで酒とツマミを買ってホテルの部屋で飲み直そう。
今回の旅は食で贅沢する気分だったので、前から飲みたかったジャパニーズ・ウイスキーの小瓶をみつけ、少し高かったが購入。
シャワーを浴びて暖まり、缶ビールをチェイサーにストレートでやった。
ふむふむ、とても口当たりがよく飲みやすい。
ピュアモルトだからか作り方なのか。
クラフトビールなら個性的な味わいを試すこともできるのだろうけど、ウイスキーとなると作るのに年月がかかるから、冒険はできないんだろうな。




意外と新しかった

2020-02-20 06:38:10 | その他旅行き
ロープウェイの駅を出て、北野異人館街へと向かう。
山の上と比べて寒さが和らいだ。
随分違うもんだ。
風が吹くとやっぱり冷たいけど。



異人館街は昔歩いたことがある。
でも街の一画を少し歩いただけで、異人館の中には入った事がない。
今回神戸を旅することになって、メインの観光先として考えた内のひとつである。
有名どころの風見鶏の館や萌黄の館なんかを見てみようか。



歩道脇には観光客向けに付近の地図の表示版が立てられていて、異人館街にだいぶ近づいたことが分かる。
右手に狭くてすごい急傾斜の坂道が現れた。
これを上って行くようだ。



柵に囲まれたきれいな洋館が見えてきたぞ。
門にある表示を読むと一般公開しているところでは無いらしい。
さらに上ると有料で中を見学できる館がいくつも現れた。
でもここはスルー。
様子を伺っただけで引き返した。
しかしこの辺りの家の塀は高いなあ。
今も昔も高級住宅地であるようだ。



狭い路地を山と平行に歩いて行くと北野天満神社が現れた。
風見鶏の館の隣にあり、石段を登った境内から風見鶏の館を見下ろせるらしい。
急な石段を上り、お詣りさせてもらった。
菅原道真公が祀られているので、牛の石像が二つもあった。



さて、風見鶏の館の前まで来たが建物が意外と新しく、古さを求めていた私の想像と違うものだった。
こんなだったのか。
入館は見送り、麓の方へと散策を続けることに。



見学したい先が無くなって、連れがスタバのネイバーフッドが近くにあるので行きたいと言う。
はいはい、了解。
緩やかになった坂道をジグザグと歩いていると、錆びた階段がいい雰囲気の建物があった。
うおう。
私はこんなのが好きなのだ。




ホットワイン

2020-02-19 06:28:48 | その他旅行き
グラスハウスには2階があり、上から温室が見下ろせる。
その階段を登り終えたところにカフェへの入口があった。
温室はほぼ見学し終えたが、寒い屋外にまた出るのが嫌で、休憩していくことに。
扉を開けると係の方がいて、案内の者が来るまでお待ちくださいと言う。
おっと、ちょっと高級そうだ。



すぐにやってきた案内の方に席まで連れて行ってもらう。
洒落た飾り棚やシャンデリアがあって、いい雰囲気のお店である。
窓からの眺めも最高。
この景色ならカフェとか造らないともったいないよね。



メニューを見るとやはりいいお値段である。
連れはケーキとハーブティーを、私はホットワインを頼んだ。
身体の中から温めよう。
先客は二人いたが我々が席についてしばらくすると帰っていった。



やってきたホットワインには柑橘系と思われる果物の皮が浮かび、シナモンスティックが付いていて本格的。
飲んでみるとエキゾチックな香りが程よく、酸味が効いていて美味しい。
温かい液体が胃の腑に落ちると、温かみがじわじわと内臓に広がって、とてもリラックスした気分になれた。



静かだった店内はその後、後から後からお客さんがやってきて、窓際の席から次々と埋まっていった。
いいタイミングで入店したなあ。



連れの頼んだケーキを一口食べさせてもらったり、テーブルフォトを撮ったりしてゆっくりした。
身体の内側から温めたので、寒い外に戻っても、ハーブ園の残りの道のりを、寒さをあまり感じることなく歩く事ができた。




グラスハウス

2020-02-18 06:37:40 | その他旅行き
神戸布引ハーブ園には温室があった。
ロープウェイから見えた透明な建物である。



寒さに震えて園内を下って行くと、行く先に現れた。
当然寄って行くべし。



建物に入った所は展示室で、ハーブを活かした暮らしを提案していた。



温室へのドアはその奥にあり、開けて中に入ると、おお、暖かい。
湿り気と温室独特の匂いが身体を包んだ。



これはしばらく出られなさそうだ。
この気温の恩恵に預かるには冬に来ないとね。



ハーブ園内に温室があるとは知らなかったので、うれしい出会い。
凍えに来ただけで終わるところだった。



夏に来る温室にその気温は寄与しないが、冬の温室は身体の芯からホッとして、植物観察を楽しめる。
規模はそんなに大きくはないが、やはりここも例に漏れずきれいに整備されていて、流れる水も濁っておらず、気持ちよく過ごせた。



温室で育てられている植物は、ハーブ園のイメージから外れないものばかり。
私好みの奇妙奇天烈な見た目のモノは少なかったが、南国の庭を模した造りが良くできていて、いろんな角度から覗いて写真に納めた。



やはり園内で一番面白かったな。




神戸布引ハーブ園

2020-02-16 16:13:45 | その他旅行き


山頂駅の建物を出るとゴンドラから見ていた景色が地に足つけて眺められる。
いい眺めなんだが、風が吹きつけ寒くてジッと見ていられない。
バレンタインらしく飾られたテーブルやベンチが並んでいるが、やはり寒くてゆっくりする気になれない。
山側にはレストハウスやホール?の大きな建物があり、屋内に逃げ込むとハーブ園らしく香りを楽しむ製品や洋菓子なんかが売られていた。



お店を出て、ハーブ園の道を下り始める。
整備されてとてもきれいな道だ。
脇に設えられた花壇には見たことのないハーブが植えられている。
いや、一般的なのかもしれないが、私が知らないだけ。
名札があるので名前を知ることはできる。



でもハーブの木?草?って地味で、あまりフォトジェニックじゃない。
足は止まることなく下っていく。
途中、野菜が植わっているスペースがあって、ここの葉っぱは面白く、撮りたい気にさせてくれた。







暖かい季節には花を咲かせるのだろう花壇もあったが、今はガランとして寂しいばかり。
広場にはハンモックが並んでいたが、寒くて試してみる気にはならなかった。
やはり暖かい時に遊びに来るべきところだな。



しかし、とても整備された施設で感心した。
普通、というか私のイメージでは、これくらいの規模の施設だとどうしても手の届かない場所があって、片付けられない資材の余りやら、捨てるしかなさそうな備品が、通路の片隅に忘れられたようにあったりするのだが。
ここはなんというか、生活感がない感じなのだ。
いかにも神戸な上品さを感じるのだった。




こんなところにロープウェイがあったのね

2020-02-15 00:57:29 | その他旅行き
新神戸駅を出ると道しるべに神戸布引ハーブ園への矢印があった。
新神戸駅の場所を地図で調べた時、駅の北側に緑のエリアがあるのを見つけ、それがハーブ園である事を知ってはいたが、山の上だしこの時期に行っても寒いだけだろうなと見学先の候補から外していたのだが、この話をした時、連れは私が行く気になっていると思ったようで、どうするどうする?と聞いてきた。
ハーブ園へはロープウェイで上がるのだが、迷いながら歩く右手上方にそのゴンドラが動いているのを見て気が変わった。
行ってみよう。



ホテルの大きなビルをくぐり、道しるべに従いスロープを上って行くと、もうロープウェイの山麓駅だった。
いいロケーションだなあ。
ロープウェイは小さなゴンドラが次々とやってくるタイプのもので、連れと二人だけで乗ることができた。
駅の建物もゴンドラもまだ新しくきれいだ。
いつできたのだろう。



上りだしてすぐに神戸の街が眼下に広がり、その向こうの海もビルの陰から徐々に露わになっていく。
これはいい景色だ。
二人だけなので誰に遠慮することなく写真を撮りまくり。



布引の滝がすぐ下に見える。
真上から見てるのに流れてるのが見えるということは、斜めの斜面を落ちているのか。
季節のいい時に近くをハイキングしても良さそうなところだ。



程なく中間駅に到着。
ここはスルーしてそのまま山頂駅へ。
中間駅を過ぎると眼下はハーブ園の花壇や通路だ。



広場の地面はさすがに土色、花壇では何が見えるのかな。
斜面の高まりに壁と天井が透明なガラスの建物がある。
温室だろうか。
そして山頂駅に到着した。




新幹線で

2020-02-14 06:25:19 | その他旅行き
神戸観光したのはもう何年前かな。
それなりに観光名所は回ってるので、行ったことの無いところを主に見に行くことにしよう。
一泊するホテルは北野にあるので、山の方から海の方へ下っていく感じで見所を攻めることにした。
地図を見ると三ノ宮駅より新幹線の新神戸駅の方が北野に近い。
そうだ、新幹線で行こう。
新神戸駅なんて乗降したことないし、いい機会だ。



出発の日、朝はゆっくりしてお昼前に家を出、新大阪駅でお昼にすることに。
エキマルシェのお店を見て回り、たこ焼きを食べることにした。
たこ焼きも前回いつ食べたか思い出せないぞ。
マヨネーズ抜きの8個入りを頼んだ。
中がトロトロアツアツで美味しゅうございました。



さて、新大阪駅は人がとても少なかった。
いつも新幹線の改札前なんて大きな荷物を持った人でいっぱいで、隙間を縫って進まねばいけなかったのに、見通し良くまっすぐに歩けた。
新神戸まで12分である。
座れなくても大丈夫なので自由席にしたが、自由席も空いていて連れと並んで座れた。
普段どれだけ中国から観光客が来てたのか知ることになった。
ホテルの部屋に空きがあったのも、そのせいなんだろうなあ。



新幹線に乗るとちょっと遠出する気分になる。
本当に遠出するときはコーヒーを買って乗る事が多いけど、さすがにそれはなし。
車窓から街を眺めていたらトンネルに入り、トンネルを出たら新神戸駅だった。
車内販売も我々の5席くらい前まで来て、お客さんの対応で引っかかり、我々の席まで届かなかった。
まあ届いても何も買う予定はなかったが。



ホームに降りて、電車の行く方と来た方を眺めると、両方にトンネルが口を開けていた。
トンネルの間に駅があったのね。
新神戸駅は山の中にあると思っていたが、ホームの窓から見える景色はしっかり都会だった。
なんか意外。
改札を出てお土産屋さんを冷やかし、外へと向かった。