旧酒造場周辺

2021-10-31 08:09:01 | その他旅行き
竹田の町は、昔は城下町でお城中心だったのだろうけど、今は旧木村酒造場の敷地が中心であるように感じた。
竹田城跡から町を見下ろしても一番大きな建物で目立つし、観光交流拠点として観光案内所やホテル、レストランがあったり、静かな町にあって一番人の気配が濃い。
歴史ある酒造場をリノベーションした場所らしいので、敷地内をぶらぶらさせてもらって、お好みの時を経たいろいろを撮影した。



西側はJRの播但線が接していて、うまい具合に列車が来てくれた。
踏切の鐘が鳴り出したので行ってみると、特急「はまかぜ」が日本海に向け駆け抜けていった。
北側には竹田駅があり、寺前行きの各駅停車がはまかぜの通過待ち。
すぐにまた踏切が鳴り出し、出発した列車がやってきた。
狙ってないのに2編成も見ることができてラッキー。
南へ走り去る気動車を見送ると静けさが戻ってきた。



踏切を渡ると小さな公園があって、その向こうは寺町通り。
お寺が4軒並んである。
石垣で囲われた小川が流れていて、大きなコイが泳いでいた。




こんなところで台湾料理

2021-10-29 07:36:19 | その他旅行き
お昼を過ぎてしまってお腹が空いた。
食事は竹田の町で食べよう。
山城の郷という駐車場に止めていたので、ガイドマップにあるまちなか駐車場を目指して車を出した。
竹田の町は谷間にあり、連なる家の間を狭めの道路が直線的に延びていた。
町の入口から食べ物屋さんをチェックしつつ駐車場へと向かう。
何軒かやっていそう。
ほんとに町の真ん中にある駐車場に車を止めた。
こんな町中なのに無料だった。
素晴らしい。
連れが気になると言う旧酒造場をホテルにしたEN(えん)の付属レストランを様子見。
テーブルにワイングラスやナプキンがセッティングされ、なかなか本格的なお店。
店員さんに聞くと予約でいっぱいだそう。
あきらめてそこからメインの通りを歩いてお店を探した。
幟を出してるのに営業中でなかったり、食べ物屋さんに見えたのにそうでなかったりして、とうとう車で通りに入った時、最初に見つけた台湾料理のお店まで来てしまった。
店先に出ているメニューは美味しそうなのでようやくここに決定。
入ってみると少し大きめの一般住宅を店にして営業してるところだった。
玄関でスリッパを履いてお家の廊下を進むとダイニングがあり、そこでいただく。



ビーフンのスープと小籠包、デザートにシフォンケーキとウーロン茶が付くセットを頼んだ。
料理を作ってくれるその家の女将さんは、話すとき語尾に訛りがあったので、台湾出身の方のよう。
提供される料理も本当の台湾料理なのだろう。
あまり食べたことのない香辛料の味がして、とても珍しく美味しかった。



煎茶を飲むような小さな茶碗でいただくウーロン茶も優しい味で、ウーロン茶では無いみたい。
ペットボトルで売ってるウーロン茶は苦手なのだが、このウーロン茶は美味しかった。
きっと一杯数百円するコーヒーや紅茶と同じレベルのものに違いない。
満足して店を出、町を散策することにした。


山の天気に一喜一憂

2021-10-27 06:29:48 | その他旅行き
週末、連れを誘って竹田城跡へ遊びに行った。
兵庫県朝来市にある、天空の城として雲海で有名なところ。
もっとも出かけたのは昼日中で雲海を見る予定はなし。
お天気が晴れマークだったので企画したが、前日のTVで朝来市辺りは雨マークであることを知る。
果たして現地では雨に遭うことになった。
しばらく旅から遠ざかっていたから、事前チェックが甘く、自分の住んでる場所の天気予報しか見ていなかったんだな。



今回は車を出して、長距離ドライブも楽しんだ。
しかし道を間違えるおまけが付いた。
中国道から舞鶴若狭道に入り、春日ICから北近畿豊岡道に入るつもりが、間違えて乗り換えできず福知山まで行くことに。
福知山から下道で竹田へと向かうことになった。
春日ICを越えてから北近畿豊岡道へのJCTがあると思ってしまったんだな。
その手前の神戸JCTでも山陽道の方に行きそうになったし、だいぶ認知能力が衰えてきた気がする。



そして福知山辺りからそれまで良かった天気が悪くなり、フロントガラスに雨粒が付きだした。
小雨なら仕方ないかなと思ったが、雨足はどんどん強くなっていく。
車の外に出たく無い程の降りになって、行き先の変更を相談し始めた。
竹田城跡は屋根なんてない吹きさらしの場所である。
びしょ濡れになってまで見学したくない。
すると一転雨は弱まり始め、竹田の町に着く頃には止んでくれた。
いやあよかった、これなら見に行ける。



駐車場に着くと青空もでてきた。
それで油断してしまい、車に常備している傘を置いて、バッグに入れていた折り畳み傘一本で出発してしまった。
この後、しっかり山上で雨に遭うことになる。
城跡は山の上にあるので、駐車場から徒歩なら40分。
うまい具合に近くまで連れて行ってくれる周回バスがやってきたので利用することにした。
160円で20分ほど所用時間を短縮してくれる。



城跡のバス停からまだ10分程歩かねばいけない理由がよく分からない。
アクセス道路の付け方を間違ってないか?
と思ったが、つまりそれだけ城は急峻な山の上に作られたのだろうと思うことにした。
細い舗装道を歩き、ようやく入口に到着。
入場料は500円。
受付からもさらに階段状の道を登り、ようやく最初の石垣が見えた。



最初の曲輪は北千畳という所。
なんとも見晴らしのよい所で、北から南西へと谷間に広がる田畑や町が一望のもと眺められる。
よくもまあこんなところにこんな石垣を積んだな。
持ち上げてくるのが大変だ。
積み損ねたら麓まで止まることなく落ちてくぞ。
建設当時、落石事故で何人も死んでる気がする。



各曲輪はジグザグと折り曲げられた通路で結ばれ、侵入しても攻めるのが難しそうだ。
建物は一つも残っていないし、復元もしてないから、本当に石垣だけ。
その潔さがいい。
石垣の連なり重なりを堪能できる。



二の丸に入った辺りでだろうか。
それまですっきり見えていた北の方の山が白く煙っていることに気が付いた。
あ、あれは雨が降ってるな。
こっちに来ないといいんだが、と思っていたが、本丸に着いた頃にははっきりと近づいてきているのが分かり、最後の曲輪である南千畳に降りる手前でとうとう降り出してしまった。
雨はだんだん強くなり、しかもさっきまで吹いていなかった風も吹き出して、一時は傘が吹き飛ばされそうな強風が。
一本の傘で二人の上半身だけを守りつつ、南千畳の順路をそそくさと周り終えた。



城跡出口へと向かう頃、雨は小降りとなり、そしてあっさりと止んでくれた。
なんか夏の夕立みたいな一時雨。
山中の山陰に近いこの辺りでは、冬の天気はこんななのかもしれない。
びしょ濡れになることなく止んでくれてホントによかった。
駐車場へはバスではなく歩きで帰った。
途中から再び青空の覗く空の下、下り坂の林道をスタスタと歩いて駐車場に到着したのだった。




鞍馬寺奥の院参道

2021-10-23 00:40:13 |  EIDENで行こう
「EIDENで行こう - 貴船口駅まで30分」

本殿と本坊を結ぶ渡り廊下を横切り、奥の院への参道に入る。
山門から本殿までも山の中ではあったが、開けた所も多く明るい参道だった。
しかしここからは森の中を進み、日は遮られ薄暗い道となる。

<奥の院参道入口>


霊宝殿という鞍馬山博物館がある辺りまでは境内の中という感じだが、それを過ぎるとほぼ山歩き。
時々見所がやってきて写真撮影、また山歩き。
周りは木々に囲まれているのだが、道はしっかり整備された遊歩道なので、足元の不安は全くない。

<息つぎの水>


この道は鞍馬の山を横切り貴船へと抜ける道。
そのまま貴船に降り出て、貴船口駅から帰るつもり。
車で来たらこうはいかない、利点を活かした動きができる。

<参道を登る>


もっとひっそりとしていると思ったが、意外と人気。
表の参道ほど多くないが、ハイカーでもない街の服着た観光客が方向を同じくして歩いていく。
女性が多い。
奥まで行って戻ってくるのは大変だが、別の観光地に抜けれるとなれば話は違うのだろう。

<木の根道>


牛若丸が背を比べたという背比べ石のあるところまでがのぼり。
そこから転じて下りとなる。
息つぎの水や木の根道といった逸話の残る見所や、お堂がポツリポツリと現れ、どこまで進んだか教えてくれる。

<魔王殿手水舎>


魔王殿が奥の院最後のお堂。
これを過ぎると後はひたすら山道を下るのみ。
気分はすっかりハイキング。
面白い形の木や日の差す空間があれば写真を撮りつつ進む。

<貴船へ下る>


下の方に何かの建物の屋根が見えたら貴船に到着。
車の走る道路が見え、下り切ると西門がある。
ただ門があるだけと思っていたが、愛山費という名の入山料を徴収する窓口がこちら側にもあった。
もう夕刻だからか無人だった。

<象が三頭>


西門を出てすぐに川を渡る。
貴船名物の川床を備えた旅館だか料亭がすぐ上流にあり、良さげな雰囲気。
町の様子を見てみたかったが、時間が中途半端、帰ることにした。
貴船の町散策と貴船神社参拝はまた別の機会としよう。
貴船口駅へはシャトルバスが出ていたが、ちょうど出発したところだったので歩いてみた。
写真を撮りながら、30分の距離であった。

<貴船川を渡る>



鞍馬寺本殿金堂まで

2021-10-21 07:26:19 |  EIDENで行こう
「EIDENで行こう - 鞍馬駅から徒歩数分」

鞍馬寺は鞍馬山の斜面の広大な敷地にいくつもの寺社が点在する大きなお寺だった。
とても歩きごたえあり。

<山門 正面を睨む仁王様は木造りなんだろうけど 表面の塗り物のせいか 土で作ってあるように見える>


<お寺なのに狛犬が と思ったら 犬ではなく虎 ここの御本尊毘沙門天の使いの神獣だそうである>


<六地蔵は子供の姿をしていた 隣に保育園がある>


案内には1時間半で西門まで行けるようなことが書いてあるが、それは参拝見学の時間を除いた、健脚の人が歩き通した時間。
撮影しどころがいっぱいあるので、道草ばかり。
お昼を迎える頃には、その日の予定を大きく変更しなくてはならなくなった。



本殿までの途中にある寺社の表情は様々。
小さな祠やお堂があるかと思えば、重要文化財に登録された拝殿のある神社があったり。



<由岐神社拝殿 割拝殿という珍しい様式らしい 真ん中の通路が左右に床間を分けている>


<大杉社 由岐神社拝殿から本殿へ登る途中にある御神木>


紅葉はまだまだ始まっておらず。
モミジの木はいっぱいあったので、色付いたら綺麗な所なんだろう。



<車の走れる道が参道すぐ横を通っていたり その道が参道になったりするが この中門から車道は分かれ 石畳みあるいは石段を進むようになる>


至る所に献灯と書かれた朱色の灯籠が立っている。
灯りは入るのだろうか。
全部が灯りを灯したら、夜は幻想的な風景になりそうだ。



本殿までは長い坂道を登っていかねばならないので、登るのが大変な人のためケーブルカーが設置されている。
山門のすぐ上から中腹の多宝塔まで。
走っている所を撮れないかと多宝塔駅でトイレを借りた時覗いてみたが見れなかった。
山門に戻ってくるなら帰りは乗っていたかもしれない。



<転法輪堂 この建物の一階に洗心亭という休憩処があり 記念に虎の絵が描いてある手拭いを買い 抹茶モナカアイスを食べて休憩した>


最後の石段を登ると、ようやく本殿金堂に到着。
広々とした敷地にでっかい建物が鎮座していた。
堂内に入ってお参りした。



<寺務所がある本坊では 障子の戸板が外され廊下に立て掛けられていた 張り替えでもしたのだろうか>



一足飛び

2021-10-19 06:23:30 | Weblog
「EIDENで行こう」は一回お休みして、急に進んだ季節について記しておく。

<イチジク>


Tシャツ1枚で一日居られる残暑?がついに終了。
この日曜日から急に気温が下がった。
これまで日向は暑かったが日陰は清々しくてちょうどよく、風邪ひく心配もなかったから快適だったが、これからは着る物に注意しないといけない。

<ゲンノショウコ>


先週は朝の気温が20℃前後だったのに、昨日は12℃くらいの表示。
上着を着るだけで寒く無いのかどうか、分からぬまま出勤。
ちょうどいい具合で問題無かったが、気温は少しづつ下がってくれないと、この服装で大丈夫という感覚が掴めないね。

<アレチヌスビトハギ>


日曜日、北の山の方にあるCAFEへドライブついでに出かけたら、風に木々は騒ぐし、灰色の低い雲に覆われるしで、日中だからそこまで冷えてはなかったのに、冬の気配を感じた。
帰りには広く道が濡れてるところがあったから、寒気のせいで雨が降ったよう。
秋は急に深まりそうである。

<カキ>


写真は実りの秋ってことで、近所で見かけた種や実。


鞍馬駅へ

2021-10-17 17:26:07 |  EIDENで行こう
「EIDENで行こう - 鞍馬駅前」

叡電はICOCAなどのICカードが利用可能。
一日乗車券も販売しているが、その日は途中駅で何度も降りる予定はなかったので、ICカードで乗車。
ところが修学院駅に車庫があるのを目にし、一時的に電車を降りてホームから写真を撮れないかと考えた時気が付いた。
ワンマン運転なので降車時に料金を払う仕組。
つまりホームに降りるイコールその駅を出るということ。
一枚の乗車券で途中駅で降りてホームで写真を撮り、次の電車に乗って先に進むという、過去に何度かやった手法は取れないのだ。
やはり乗りながら撮影するなら、一日乗車券が必要ですな。



で、途中下車は諦めて、終点鞍馬駅まで乗車した。
街中を走っていた電車は徐々に山の中へ。
鞍馬駅は山中の駅だった。
鞍馬と聞いてまず思い出すのは鞍馬天狗。
名前しか知らずどんなお話なのかは分かっていない。
駅には至る所に天狗がいた。



知らなかったのだが、今年の9月まで市原-鞍馬間は土砂崩れの影響で不通だったらしい。
大災害に襲われてたんだ。
2020年7月からというから復旧に1年以上もかかったことになる。
復旧が遅れてたらこの旅は成立しなかったのね。



駅の横には昔走っていた電車の先頭部分だけが切り取られ、展示されていた。
真正面から見ると車体全部があるように見える。



駅前には駐車場があり、その向こうに昔ながらのお土産屋さんが何軒か並んでいた。
んー、いいですなあ。
旅して遊んでるんだなあと感じられる、好きな雰囲気である。
木の芽煮というのが名物のようで、道に甘辛い醤油の匂いが漂っていた。
その日のメインの訪問先である鞍馬寺入口は土産物屋さんを横目に歩き、すぐである。




叡電概観

2021-10-15 01:28:02 |  EIDENで行こう
「EIDENで行こう - 出町柳駅ホーム」

その日は朝食が早かったからか、まだ9時過ぎなのに小腹がへった。
叡電出町柳駅の改札前にあるパン屋さんのショーケースに美味しそうなパンが並んでいた。
メロンパンを買ってから改札を入り、ホームのベンチに腰掛けて食す。
叡山電車のいいところのひとつは、いろんなデザインの電車が走っていること。
ホームに入ってからパンを食べ終わるまで、出て行ってはやってくる電車に、舌だけでなく目でも楽しむことができた。



叡山電車は叡山本線と鞍馬線の2路線があり、宝ヶ池駅で分岐している。
この沿線に神社仏閣などの見所が各所に。
日中は叡山本線と鞍馬線それぞれの路線で15分置きに運行してるから、出町柳駅では到着出発を別と見れば、3〜4分間隔で着発する電車を見る事ができる。



この日の予定は以下のとおり。
鞍馬線で終着の鞍馬駅まで行き鞍馬寺を見学、奥の院参道で山を越え貴船に出る。
時間があれば貴船の町を散策し貴船神社に参拝。
貴船口駅から出町柳駅へ戻る。
途中一乗寺駅で降りて恵文社で本を物色。
(などと欲張りなプランを考えていたが、鴨川デルタと鞍馬寺で時間を取り過ぎ、貴船神社と恵文社はスルーすることになった。




鴨川デルタ

2021-10-13 06:28:38 |  EIDENで行こう
「EIDENで行こう - 出町柳駅すぐ横」

叡山電車の南側始発駅、出町柳。
賀茂川と高野川が合流し鴨川となる場所である鴨川デルタが近い。



森見登美彦という小説家がいる。
彼は京都の大学出身のようで、京都の色々な場所を舞台に小説を書く。
アニメ化されたお話もあり、この鴨川デルタもそのアニメに登場?してその存在を知った。



以前も何かで来た事がある。
小さな公園と石畳みの広場があるだけ。
しかしてそのアニメでのシーンが印象に残り、別の記憶を投影してしまうのか、何も無いのに気になるところ。



川は浅く、飛び石が並べられ、左右の岸を結んでいる。
なんでか亀の形をしているブロックが混じる。
川原に鳥が立っていると思ったら、石を積んでそれらしく見せているアートだった。



楽器の練習をする人、犬の散歩をする人、ジョギングする人がやってきては去っていく。
10月だというのに夏のような雲の湧く日だった。