4月も終わり/雑感二つ

2023-04-29 16:47:48 | Weblog
過ごしやすい季節になったと思ったら、はや4月も終わり。
環境から受ける刺激が少なく、何も対抗しなくとも日々過ごせるからか、時の進みがますます早い。
年取って時の進みが早くなったが、この3月4月は輪をかけて早く感じた。
1月2月は寒い時期で早く過ぎろと毎日暮らしているから少し長く感じたのか。
もうGWである。

GWは沢山遊べてそれはそれで嬉しいのだが、それこそあっという間に終わるに違いない。
ここ数年、長期休暇があると、休む前から長期休暇が終わった後の事を先走って考えてしまう。
休み明けの仕事は、遊び呆けた頭と体にいつもよりしんどく、今回は休み前にやり残した作業に頭の痛いものもある。
お休み終わらないといいのにな。
何より、次のお休みの計画がまだなく、楽しみにして日々頑張る対象が無いのがつまらない。
GWをすぐ先に控え、楽しみにしている時が一番いい時のように思う。




うらやましい行動力

2023-04-27 07:00:23 | Weblog
次に訪れたKYOTOGRAPHIE会場は誉田屋源兵衛 黒蔵。
ここでは隣り合って二つの展示があったが、見たのは山内 悠の「自然 JINEN」の方。
屋久島に長く滞在し、その自然を撮った写真。



作者インタビューには、夜の闇に沈む樹々に対する恐怖心と、ある夜明けに感じた樹々との一体感を得たことで見える景色の変化について書かれていた。
作品はそうした思いと共に撮ったものだと言う。
その時の思いを作品に表すのが作者に求められる力で、そうした作品から何を読み取るのかが鑑賞者の力だ。
これらをどう養えばいいか、それがここ数年自分が欲して手に入れられていないものであることを思い出した。
この作者のように自分を追い詰めて真理を探すような行動は取れないので、日常生活の中で意識を高めていくしかない。
表面的にしか物事と向き合えない今の状態を変えられるのか。
無理なんだろうなと諦めている自分がいる。
それでもこんな風に写真展を訪れれば、写真に益する何かを得ようとする自分がいるから、そう思える内は足掻いてみるのがいいだろう。



さて、会場の誉田屋源兵衛 黒蔵は前にも入ったことがある。
広い間口の玄関を入り、土間を抜けてその奥にある青黒い壁の蔵の中が展示室。



靴を脱いで上り、一階、二階の作品を鑑賞。
真っ暗にした部屋には夜の樹々がいろんな高さに展示してあった。



二階からさらに狭い螺旋階段があって上に上れるのを思い出した。
三階は光溢れる草原と岩の写真で、インタビューに書かれていた島の夜と朝の光を表しているようだった。




世界倉庫にて

2023-04-25 06:28:51 | Weblog
今年もGWを挟んだ日程でKYOTOGRAPHIEが開催されている。
可能であれば複数日鑑賞に行きたいのだが、今年のGWは長期で旅行する予定があるので、空いている日が限定されている。
無理なく行ける日は4月23日だけ。
一番見たいものだけ見ることにした。



KYOTOGRAPHIEの面白いところは写真鑑賞できるだけでなく、会場が普段入れぬ建物だったりすること。
今年はどうするか。
まずは「世界倉庫」という場所でやってるデニス・モリスという人の作品を見ることに。
「世界倉庫」は普段入れぬ場所という訳ではないが、新しくできたコミュニケーション・スポットで、情報発信拠点だそう。
町家の奥にある使用されていなかった倉庫をリノベーションしたところ。



地図を見ると河原町が近いので賑やかなところにあるのかと思ったが、行ってみると静かな住宅街の中にあった。
すぐ隣にも奥に深い路地があって、町屋が残る場所だけに京都らしい佇まい。
敷地に入っていくと倉庫の一階は洒落たカフェになっていていい感じ。
ふるーい三輪自動車が置いてあったりする。



展示は倉庫の二階部分で。
その昔、イギリスに移住してきたカリブ系移民者を撮った写真が展示されていた。
より良い生活を求めてやってきた彼らの日常生活を写したものや、おめかしして記念写真として写されたものなど。
ミュージシャンを撮る写真家でもあるそう。
自然な表情やそのひととなりが写っていて、こんな風に対峙してだと自分には撮れない写真だった。



展示は意外と小規模であっという間に一回り。
一階に戻りカフェの写真を撮って出て行こうとすると、敷地入口の通路の壁にも大きな写真が貼ってあった。
こちらの方が大きいのに、入ってくる時は気づかなかった。
奥の方が気になったんだな。
再度鑑賞しなおしつつ世界倉庫を後にしたのだった。




おまけの写真とその他情報

2023-04-23 18:57:28 | 山行
播磨アルプスのお話をもう少し。
花の写真をたくさん撮ったのでアップしておく。
藤の花以外は名前が分からない。
昔は名前を調べたものだが、最近は億劫になって撮るだけだ。







播磨アルプスは縦走路を歩くのがメインルートと思っているが、枝道も幾つかあり、エスケープルートとして使える。
縦走路の内側の阿弥陀町に降りる道と外側に降りる道、さらに別の山へと繋がる道があるようだ。
今回は行っていないが、阿弥陀町には鹿島神社などの神社がいくつかあり、登山前後にお詣りする行程も組める。
ガイドブックに参道のお店でご当地ものの柏餅が食べられるとあった。
コロナ前の情報だと思うので今どうなのか分からないが、参道の様子も気になる。
なかなかいい山なので、またの機会があればルートを変更して歩いてみたい。




播磨アルプスの歩き心地

2023-04-21 06:23:25 | 山行
豆崎登山口は登り出しから急斜面の直登の道である。
広い岩の斜面を這うように登る。
木が疎にしか生えていないので、少し登れば後方の眺めが広がる。
標高を上げるに連れ、左右の眺めも広がるようになった。
すっきり晴れていれば瀬戸内の島が見えたりするようだが、その日は春らしく霞んだ空で遠くまでは見晴らせなかった。

<豆崎登山口すぐの直登>


播磨アルプスの縦走路は岩場の道がとても多い。
ロッククライミングできる場所もあるようだが、歩いたコースには鎖が設けられるほどの険しい所はなかった。
岩がゴロゴロしている感じではなく、デコボコした岩の表面を歩く感じ。
結構急な斜面に足を乗せなければならない。
滑りそうであるが、そういった場所は砂が浮いていないので、ビブラムソールとかが付いてる靴であれば不安なくグリップしてくれる。
雨が降って濡れてるとそうはいかないだろうから、晴れててよかった。

<開け始めた展望>


ただ、足の置き場所は一歩一歩判断して歩かねばならない。
程よい緊張感が必要だ。
最初街履きの軽登山靴で来ようかとも思った。
が、重い登山靴で歩くのも足腰に効くだろうと、ガッチリした登山靴を持ってきて正解だった。

<百間岩の下には展望台がある>


花はミツバツツジがたくさん咲いていた。
でも花期は終わりかけ。
ガイドブックには3月が見頃と書かれていた。
ミツバツツジって5月くらいに咲くイメージがあったが、見たのは標高の高い山でだったのかもしれない。
それでも日当たりの悪い所にはまだ新鮮な花が残っていたし、萎れた花でも遠目には薄い紫色の彩りは変わらず、目を楽しませてくれた。

<麓の町に降りる道>


ミツバツツジに混ざって朱色のツツジも咲いていて目を惹いた。
あのツツジはなんと言う名なんだろう。
新緑もきれいだった。
黄色を混じえた淡い緑の葉をまとった木々が、モコモコと柔らかそうな絨毯となって山肌を覆っていた。

<蜜を求めてクマバチが沢山飛んでいた>


そんな登山道だから退屈さなど微塵も感じず歩くことができた。
大きな山だと麓に広がる植林帯を長々と通過するつまらぬ場所があるのだが、ここにはそんなものはない。
登り始めから新緑と岩場の登山道を楽しめる。
幾つもピークを越えるので、上っては下りの繰り返しだから、標高は高くないが累積標高差はまずまず大きく、運動強度も適度に高い。
これだけ満足のいく山はあまり記憶にないな。
しかし夏場は日陰がないから暑くなるようで、登る季節は選ぶ必要がある。
良い時に出会うことができた。

<阿弥陀町>



播磨アルプス縦走路

2023-04-19 06:25:27 | 山行
今年は山をいくつも登ろうと考えている。
ここ数年、あまり登れていないから脚が細くなった。
このまま衰えていくだけというのは面白くない。
足腰鍛えなければ。
本格的な山の景色もまた見てみたい。

<豆崎登山口、ここから縦走路は始まる。>


まずは足慣らしからと体力的に厳しくない山を探し、播磨アルプスを歩いて来た。
これまで知らなかったのだが、標高は高くないものの岩稜の登山道は日本アルプスを彷彿とさせ、眺めもとてもよい山だった。
今回の記事は縦走路の紹介。

<進行方向右手、盆地の対岸に高御位山はある。>


播磨アルプスとは通称で、高御位山(たかみくらやま・304m)を主峰とする複数の山が連なる山域がそう呼ばれている。
兵庫県高砂市と姫路市および加古川市の市境にあり、阿弥陀町という町をぐるりと丸く取り囲んでいる。
山は北側に広がっているが、縦走路は阿弥陀町側に連なる稜線上にある。

<直登する百間岩を見上げる。>


JRの曽根駅から歩き、国道2号を渡ってすぐのところにある豆崎登山口から山に入った。
大平山、大谷山、地蔵山、百間岩、別所奥山、鷹ノ巣山、長尾山と経由し最高峰の高御位山に到着。
そして中塚山、北山奥山を経て北池登山口に降りた。
時計でいうところの七時の位置から上り始め、五時の位置に下山した感じだ。

<進行方向、別所奥山と鷹ノ巣山を見る。>


山は硬い岩でてきているようで、300mまでの低山なのに稜線に大きな木がなく、総じて眺めがよい。
だから上り始めて稜線に出ると、これから歩く先の山が全て見える。
始めは気づかなかったが、歩いた先から後ろを振り返ると、登山道が白く連なっていた。

<鷹ノ巣山から振り返る。>


後ろの山のあそこからここまで歩いて来たんだなあと自分の足跡を辿ることができるのが縦走の醍醐味だ。
規模は全然違うが、北アルプスの薬師岳辺りを歩いた時、同じような光景を見たのを思い出した。

<ようやく前方に高御位山がやってきた。画面右上の低い山が中塚山、北山奥山。>


ところで北池の下山口であるが、実は入ってはいけない場所であった。
動物除けの柵があり、そこに地主の人の立入禁止の札が貼ってあったのだ。
登山口として山に入ろうとしたなら分かったのだが、山から降りてくる道にはその注意書きはなく気づかなかったのだ。
ということで許して貰おう、ごめんなさい。

<下山口辺りから。画面中央、鳥居の右上の鉄塔へ続く岩の斜面が百間岩。>


下山口からは道路を歩いて曽根駅へと戻った。
本当に円を描いて一回り歩いたことになる。
次回は登山道の様子について。


丘という意味らしい

2023-04-17 06:22:35 | その他旅行き
沖島からの帰り道、その日二つ目の目的地、ラ コリーナ近江八幡に寄った。
和菓子のたねや、洋菓子のクラブハリエのお菓子を扱うフラッグシップ店である。
なんだか特徴的な建物があることくらいしか知らなかったが、連れも行ったことがないということで、二人して楽しみにしてやってきた。



とても広いのに満車に近い駐車場に車を止めて垣根をくぐると、草で屋根を葺いたような建物が。
これをTVかなにかで見たんだな。
建物を通り抜けると、中庭が広々と広がっていた。
丸い広場の周りを面白いデザインの建物が囲み、オフィスやカフェ、各種ショップなどが入っているようだ。



まずはクラブハリエの焼き立てバームクーヘンを食べようと、今年の1月にできたばかりのバームファクトリーへと向かう。
その建物は二階部分が薄い円筒形。
中に入ってみると中央にガラス張りの壁で仕切られた屋根のない円形の空間があり、どうやら巨大なバームクーヘンを模した建物のよう。



そのスペースの半分は一階から吹抜けで、残り半分にカフェがあり、円周に沿って座席が配置されていた。
真ん中の空洞部分に当たる場所にもベンチがあり、屋外で食べることもできる。
焼きたてバームクーヘンSETを注文していただいた。



自分が知っているバームクーヘンより遥かに柔らかい口当たり。
本体の甘さはぐっと抑えられ、バームクーヘンの周りをコーティングしているとても薄い膜がしっかり甘く、変化のある味わいを楽しめる。
バームクーヘンに合うようブレンドしたというホットコーヒーを飲み物に選んだが、苦味は抑えられ自分を主張しすぎない名脇役で主役を盛り立てていた。
満足満足。



食後、建物の一階を見学した。
バームクーヘンの製造現場を見ることができる。
職人さんがバームクーヘンを焼いたり、ロボットが箱詰めする様子を、ガラス越しに見学できるルートが設けられているのだ。
連れが、これはもうバームクーヘンのテーマパークだな、と言っていた。



外に出て広場を散策。
草の生えた湿地に大きな石が配置されていたりして、野趣に溢れた庭のようでもある。
屋根付きの回廊があり、その端にこびとの小屋的な建物があった。
壁に小さな扉が付いているのだが、それが子供一人通るのにピッタリな大きさなのである。
子供達が大喜びで出たり入ったりしていた。



たねやのショップでカステラをお土産に買い、帰ることにした。
駐車場を出る時、我々が来た時より多くの車が入って来ようとしていた。
大人気である。
ラ コリーナ内の全てのエリアを見た訳でなく、さらに新たな店舗を建設予定とも書いてあったので、他のお店はまた来た時に楽しませてもらおう。




沖島町歩き

2023-04-15 16:10:22 | その他旅行き
沖島はなかなか人気の遊び先である。
島への船が出ている港に着いたら長い行列が出来ていた。
全員乗れるか心配になる人数だ。
並んでいる人を見ると普通の格好をしている人が多い。
この人たちは沖島の町並みというか路地を見に行くのだろう。
ハイカー姿の人は町の裏山も歩くのだろう。



やってきた船からは釣り人が何人も降りてきた。
いろんな目的で遊びに行ける島である。
船にはやはり全員乗り切れず、臨時便が出て残りの人を拾っていた。
(他に花見している人はいなかったから、花見するのになかなかの穴場だと思う。)



今回は連れも一緒に連れて来たので、桜の下でお昼を食べた後、町の路地を歩きに行った。
路地の入口は、ここ入っていいの?、と躊躇させるほどの狭さである。
いいよ、ここがこの町の本通りだから、と入っていくと、興味津々、写真を撮り始めた。
何か面白いものはあるのか?と疑問に思わせる場所に連れて来たが、それなりに楽しんでくれたようだ。




島の桜

2023-04-13 06:26:05 | その他旅行き
昨年春に初めて訪れ、記憶に残る島、沖島。
琵琶湖にある有人の小島である。
昨年訪れた際、島の港に桜の木がたくさん並んでいるのを見た。
その頃大阪では咲き始めだったと思うが島の桜はまだ蕾が固く、大阪よりだいぶ遅れて咲きそうだった。
たぶん水辺にあるから気温が上がらず遅れるのだと思っている。
堤防に沿って咲く桜は綺麗だろうなと思い、再度訪れたいと思った。



そして今年、満開の時を狙って再訪を計画。
沖島の桜の満開は大阪の一週間遅れと見積もった。
3月に桜が開花したころ、大阪の桜が満開になる一週間後はこのくらいだろうと4月9日の日曜日を空けておいた。
そして予定通り9日に再び訪島。
しかし直前の木曜金曜で雨が降り、風が吹いていた。



島に着くと予想通り半分散ってしまっていた。
たぶん5日の水曜日くらいまでが良かったのだろう。
地面にはまだ新鮮な色をした花びらがたくさん。
ふむ、これはこれでいいものだ。
桜並木は大規模なものではないが、これが満開だったらなかなかに見応えありそうである。
花のまだ残っている木を探し、その下にブルーシートを敷いてお昼を食べた。
ひんやりした湖上の空気に日差しが暖かかった。




伊居太神社

2023-04-11 06:26:22 | その他旅行き
五月山公園の場所を地図で調べた時、すぐ隣に伊居太神社の文字があった。
なんて読むのだろうと調べてみると、「いけだじんじゃ」だって。
これで「いけだ」って読むんだ。
由緒も調べたのだが、なんと西暦300年代に遡る創建の歴史があるとのこと。
その頃の中国の呉の国から織物の技術を教えるために呼び寄せられ、衣服製作の技術伝承に尽力し、日本に骨を埋めることになった女性の功績を称え、祀られたものらしい。
社殿は何度か建て替えられ、今の建物は豊臣秀頼の命によるものだそう。
それでも結構古い建物だ。
俄然興味を覚え、公園で桜を見たあとお詣りしに行った。

<境内への石段>


五月山公園と同じく高台にあるので、正面入口から境内までは石段が伸びていた。
後で分かったのだが、境内にある社務所の横を抜けると五月山公園に直接出ることができるのだった。
石段を登った先には傾斜の緩くなった広い参道があり、左右には摂社がいくつか祀られている。
門をくぐると拝殿があり、その向こうに塀で囲われて本殿がある。
本殿は三社造で屋根に破風が三つ並んでいた。
こんな社殿は見たことないな。
失礼ながら全体的に思ったより立派で驚いてしまった。
ただ、建物はだいぶ痛みが進んでいて、崩れている箇所多数。
修復は間に合っていないようだ。
ただ、そうした古さは大好物なので、写真をたくさん撮らせてもらった。

<神門、奥は拝殿>


<参道を振り返る>


<ご神木>


<拝殿>


<狛犬の尻尾は円盤状>


<本殿横を覗く>


<蔵>


<拝殿、奥は本殿>


<参道>