好みの本

2019-09-27 06:27:49 | 音楽&本&映画
どうも、またやってしまったようだ。
梅田の大きな本屋さんで買った文庫本が、以前買って読んだことのあるやつだった。
うーむ、新作の棚にあったと思ったのに、見間違えたか。
出版社が時々催すなんとかフェアに選ばれた本だったのだろうか。
馴染みの本屋さんならその辺間違えなかっただろうけどなあ。

文庫本を選ぶ時は、中身はほとんど読まず、裏表紙や見返しを包むカバーのそでに書かれているあらすじ的紹介文を読んで購入の是非を判断している。
私の気を惹く紹介文は一定の傾向があって、当然購入する本のベクトルは同系統である。
前にも同じ本を二度買った事があって、過去に何度も読んでいる著者の場合は注意するようにしてたのだが。
飲んだ帰りだったから酔ってたかなあ。

どうやったら防げるのかな。
中身を少し読めば、「あれっ?」と思うだろうから、初めての小説家以外はある程度読んでみるしかないかもしれない。
今回はどこで気付いただろう。
結構読み進んでからのようにも思う。

前に読んでから時間がかなり経っているので、ほとんど忘れているが、結構記憶に残っている方だった。
短編集である。
なので、それぞれの物語にオチがあり、途中で「あ、こんなんだったな」と概要を思い出してしまい、その後は自分の記憶がどこまで正しいかを確認する読書になった。
詳細な部分はほぼ記憶から抜け落ちていたので、まま楽しめているか。




あかとんぼ

2019-09-22 07:39:22 | お酒
先週末は夏の暑さがぶり返したが、今週末はとても涼しくなった。
涼しいどころか寒いくらいだ。
窓を開けて掛け布団無しで寝たら寒さで目を覚ました。
長袖の出番となった。



さて、涼しくなると日本酒はひやおろしの出回る季節となる。
スーパーで賀茂鶴を目にしてさっそく購入。
今年の夏はただの純米酒を冷やして飲むのにはまった。
ほのかな甘みととろりとした口あたりが心地よかった。
深みあるひやおろしはぬる燗が一番だと思っているが、過ぎゆく夏を惜しんで冷やして飲んでみよう。



その前に常温ひやだとどうなのか、飲んでみた。
おお、なんと軽やか。
春霞のような甘さ。
香りの通りのあっさりとした酸味。
これって、ひやおろし?
もっとこくのある味わいを想像していたが、予想を裏切る味わい。



その晩冷蔵庫に入れておき、翌日、冷えたのを飲んでみた。
花冷えくらいか。
ふわっとした感触は引っ込んで、こっくりと引き締まった味わい。
あれ? 甘みがもっと出てくると思ったのにほんのり苦味が前面に。
体調もあるのかな、再度冷やして時間を置いて飲んだら、苦味は引っ込んだ。
飲む時の温度、肴、体調でくるくると味わいが変わる。
日本酒っておもしろいなあ。


カポック、その後

2019-09-17 06:25:28 | Weblog
<注記:当記事のカポックという名はパキラの間違いです。(2020.06.12 追記)>

3ヶ月ほど前、我が家にやってきたカポック君。
観葉植物である。
なんとか無事育ってくれている。



いっとき葉っぱが茶色くなり、半分から先が縮れて枯れてしまう所が何か所も現れ、心配したが、連れが枯れてきた葉は根元から摘んでしまうといいんだとなにかで読んで、そのとおり悪い葉をとってやると、それ以上縮れる葉は出てこなくなった。
以降は新しい茎を伸ばして、その先に5枚の瑞々しい葉っぱを次々に広げる様になった。



水やりも、連れと自分どちらかが長期で旅をしても、どちらかは家に居たので、土を乾かすことなく潤いを与えられた。
次に問題となるのは成長しすぎて鉢が小さくなった時か。
うまく植え替えられるか自信がない。




雨の日、コーヒータイム

2019-09-13 06:34:38 |  2018-2019瀬戸内逍遥
高松港を東に行くと北浜alleyという集合店舗がある。
レストランや雑貨屋、書店、カフェなどが古い倉庫群をリノベーションした建物に入っている洒落たところである。
そのなかのカフェでお茶した。



窓際の席が空いていて、連れと並んで座った。
あいにくの雨がまた降り出し、窓辺はアンニュイな雰囲気が漂う。
ケーキをシェアし、コーヒーの香りを楽しみ、雨の海とコンビナートを眺めた。



そのカフェは2階の奥にあり、そこに行く途中、階段を登ったところにいい雰囲気の本屋さんがあった。
入口から覗いただけだったが、そこで本を選んだら、ただの本にも付加価値が付いてより面白く読めそうな気がする。
写真集でも買って、カフェでページをめくれば、より贅沢な時が過ごせそうだ。




焼肉とクラフトビール

2019-09-11 06:31:53 | お酒
高松ではJRの高松駅近くのホテルに宿泊。
素泊まりなので近くのお店で夕食を食べるべく外出し、さすらいのカンテキというお店を見つけた。
焼肉とクラフトビールが飲めるとある。
立食焼肉とあったので、座れないと嫌だなと連れと話しし、本当に立って食べるのか、座れるんじゃないか、座れるならここにしようということになった。
入ってみると細長いカウンター席メインの造りで、予約が入ってないので座れますよという。
肉は単品で頼むかコースで食べるか。
コースだと5000円でプラス2000円でクラフトビールを飲み放題にすることもできる。
飲み放題にした。



まず野菜から。
分厚いたまねぎを網にどんと乗せたらなかなか焼けない。
店長さんが、全部乗せちゃったのねと言う。
バラして焼くとよかったようだ。
なるほど、バラせば側面も炙られるし、複数回に分けて食べれる。
これまで気づかんかった。



初めの肉は鶏だった。
クラフトビールはおまかせにすると、その時食べてる肉にあったビールを出してくれる。
もうどんな味だったか忘れてしまったが、確かに鶏肉にあってたと思う。
次は豚肉。
肉質が少し重くなったので、ビールも力強い奴が出てきた。
へえ、こんな風に合わせるんだ。
肉もタレも塩も、全てに何かこだわりのある説明が付いて出てくる。
そんな話をしてくれる店長さんはすごい人らしく、いろいろな企画を立てて成功させてきたらしく、過去の武勇伝を聞かせてくれる。



ビールはチビチビ飲む系なので、グビグビと飲みたい頃だろうとスーパードライの開発時のコード?が付いたビールをまだ前のビールを飲み切っていないのに出してくれた。
肉が焼けるまでのインターバルに飲む用だ。
あくまで肉に合わせて出したクラフトビールは肉と一緒に飲んでもらいたいらしい。
いいお店である。



次はいよいよ牛肉。
一人一部位ふた切れくらいづつ出てくる。
素で飲むとたいしてうまくないけど、ホルモンと合わせて飲むとこれがピタリと合うビールを見つけたんだと出してくれた。
なるほどそうだなと思った。
味噌を原料に混ぜてるって言ってたかな。
だんだん酔っ払ってきて聞いたので、記憶が定かでない。



そして真打のA4とA5評価の牛肉が出てきた。
部位はどこだと言ってたかな。
忘れた。
九条ねぎの刻みがたっぷり入ったポン酢ベースのタレで食べる。
あっさりしたタレが肉の脂を中和して美味かった。
そのときのビールはIPAだったか苦味がうまくマッチしていた。



そうだ、どこかでご飯が出てきた。
京都のなんとか言う問屋が扱う米だとか。
肉はまだ続きがあり、熟成肉をワサビで食べたり、テールの骨つき肉を手づかみで食べたり。



肉の種類が変わり部位も変わり、つけるタレも変われば合わせるビールも変わる。
これだけいろんな取り合わせで焼肉食べたのは初めてだ。
大抵タレは同じので食べるから、部位が変わっても同じような味になっちゃう。
最後に焼肉に合う日本酒を飲ませてもらった。
冷やした純米酒でこれまた旨し。
結局日本酒含みで6杯飲んだ。



ここは若い者がガンガン食べるお店ではなく、胃の弱った肉好き向けのお店だな。
極旨の肉を少量食べられれば満足する人向け。
でも少量とはいえ多種類食べられるのでお腹はいっぱいになった。
お店はチェーン店らしく大阪や京都にも出店しているそうだ。
でもクラフトビールが一緒に飲めるのはこの高松店だけらしい。
行ってみる?




猪熊さんの趣味をみる

2019-09-09 06:29:30 |  2018-2019瀬戸内逍遥


四国村ギャラリーのある建物は安藤忠雄設計で、お得意のコンクリート打ちっ放しである。
入口を入ったところにあるソファでちょっとひと休み。
コンクリート壁の内装デザインを鑑賞。
日本全国どこに行っても安藤建築に出会うのだが、いったいどれほどの建物を設計したのだろう。
すごいなあ。



階段を降りると入館受付がある。
料金は入村料に含まれるようで、入館料を払う必要はなかった。
今は「猪熊弦一郎展~私の好きなもの~」を開催中。
係りの方が写真撮ってもいいですよと教えてくれた。
へえ、最近はそんなところが増えたなあ。
嬉しいことである。



展示室はそんなに広くはなく、細長い廊下状の一部屋のみで、左右に作品が飾られていた。
猪熊弦一郎は抽象画を描く画家で、彼の作品と彼の収集していた小物が展示対象。
絵はよく分からないので、これらはさらりと鑑賞。
面白かったのは、猪熊弦一郎の海外での生活や創作エピソードの書かれたボード。
彼の人となりに触れさせてもらった。



そして自分としてはメインの展示と思う彼の収集品。
古い時代のオモチャや置物にはプラスチックのそれらにはない重みがある。
実体感が違いますな。












ギャラリーの奥から外に出ると、水景庭園があった。
方形の池をつなげ、水を流し落としていた。
池の間を歩いて降りることができ、先端まで行って戻ってきた。
退館前に連れが猪熊さんの動物の絵が描かれた風呂敷を買っていた。
我が家のリビングのテーブル敷きとなる予定。




四国村

2019-09-08 19:49:15 |  2018-2019瀬戸内逍遥
淡路島の向こうは四国である。
鳴門大橋を渡り、徳島を通過し香川県へ。
車で香川に来るのは久しぶり。
高速道路がずっと繋がっていて、便利になった。
あっというまに到着だ。



連れが四国村ギャラリーでやっている特別企画展「猪熊弦一郎展~私の好きなもの~」が見たいというので、屋島にある四国村へ向かう。



四国村は昭和51年にできたそうで、そんな昔からあるのに初めて入村した。



四国村は愛称で正式には四国民家博物館と言うらしい。



その名の通り四国各地から古く歴史的文化的価値のある民家などの建物を移築保存しているところだった。



入口を入るといきなりかずら橋が迎えてくれる。
池の上にかけられていて、高さは無いが足元の隙間は大人の靴でもスポッと落ちるくらい広い。
かずらの手すりにつかまり、そろそろと渡る。
池には瀬戸内国際芸術祭の作品が浮かんでいた。



村は結構な広さがあり、行けども行けども次々と古い建物が現れる。



建物は普通の民家から農村歌舞伎の舞台や砂糖を作る小屋など多岐にわたる。



砂糖の小屋は壁が丸く円柱形。



中で牛を壁に沿って歩かせ中央の臼を回しサトウキビをひきつぶしたそう。



ヨーロッパにある風車なんかの小屋みたいだ。



建物と建物の間はしっかり離れており、草木も茂り、昔の村のお隣さんはこんな距離感だったんだろうなと思わせる。



緩やかな斜面に広がっているので、眺めが立体的で変化に富む。



建物は用途別にグループを作って配置されているようで、建物群と建物群の間は石の敷かれた小径で結ばれていた。



木々が生い茂り、時を経て建物が自然と馴染んだ今の方が、出来立ての開村時よりよろしいのでは。



建物だけでなく鹿やイノシシの侵入を防ぐしし垣も、土で作られたものや平たい盤状の石が並べられたものなどあり、



歩いていると本当の村を散策しているようである。



撮影を楽しみながら登っていくと、これまでの風景とは異質なコンクリートの構造物が見えた。



ようやくギャラリーに到着したようだ。



展覧会の様子はまた別途。




熱帯植物の肌

2019-09-05 06:34:17 |  2018-2019瀬戸内逍遥
淡路島では「淡路ファームパーク イングランドの丘」で遊んだ。
花を愛で、動物と遊べる園地だ。
コンセプトからして子供向けの展示メインのところだが、私の目的は温室。
南国の珍しい植物を写真に撮るのだ。



温室の植物って面白い。
花も珍しいのかもしれないが、私が惹かれるのはボディそのものの形である。
太さがぶくぶくと変わる幹やねじれた葉、触手のようにくねり伸びる蔓。
そんな植物を目の前にすると、異世界に紛れ込んだ気分になる。



昔行った名古屋近郊の植物園だったか、そこにも温室があり、大きな熱帯の植物が見られた。
その時は「ふーん、バラエティに富んでるなあ」と思うくらいだった。
その後もう一箇所どこかの温室に入った記憶が…、定かでない。
で昨年、犬島の「くらしの植物園」に行った時、新しい視点に気づいたかもしれない。
小ぶりな鉢植えがほとんどではあったが、形態の珍しさは随一で、近づいて見ると見たことのない形状の植物ばかり。
この世にはまだまだ見知らぬ世界があるのだ。



今回の温室は高温室と中温室に分かれていて、私が見たい植物は高温室側にあり、面積は半分以下だったがそれなりに楽しんだ。
ジャングルに生えていそうな草木は、彼らが暮らす場所の大気の雰囲気を発散しているように思う。
温室の蒸し暑い空気の中で見るからかもしれないが、つるりとした開けっぴろげな茎や葉っぱが周りの空気を湿っぽくしているような錯覚に陥る。



周りが明るいので、不気味さは感じないが、面白いかもと思ったのがナイトミュージアムならぬナイト温室。
暗い中で彼らを見たら、その異世界な雰囲気はより高まるのだろうな。
どこかの温室で「夜の水族館」的なものを企画してくれないかな。




サービスエリアは憩いの場

2019-09-03 06:33:41 |  2018-2019瀬戸内逍遥
8月最終週から急に過ごしやすくなった。
日中はそれなりに気温が上がるが、朝晩は涼しい。
通勤でしたたり落ちていた汗が、歩き終わる頃に一筋垂れる程度で収まる。
これだけで1日の疲れ方が随分違うよな。



さて、淡路島へ車で行くと必ず立ち寄るのは淡路ハイウェイオアシス。
大阪から高速道路で移動して1時間を超え、ちょうど休憩するのに良い頃観覧車が見えるので、引き寄せられるようにSAに入ってしまう。



観覧車が回ってるだけでホリデーな気分を高めてくれるよなあ。
初めて来た時はいろいろ見て回ったが、複数回利用するとやることはほぼ決まってくる。
トイレを借りて、スタバでコーヒーを買い、明石大橋を眺めるのである。



なんでか明石大橋は眺めてしまう。
それだけごっつい建造物ということか。
初めて渡った時、道路は水平でなく坂道で、上って下ったのに驚いたっけ。



今回はお天気悪く、いつも人で溢れている展望デッキは、雨で誰もいない。
人を入れずに写真が撮れた。
明石大橋はいつにも増して白く煙っていた。