雨の森

2022-10-25 06:21:06 |  2023お彼岸三連休
旅を終えて思い返すに、一番記憶に残ったのはやはり山か。



山に登ったわけでは無いが、苗名滝までの道で山中を歩いた気分になれた。



往復たった1時間程のトレッキングだったにも関わらず、なかなかの癒しを得た。



靄った稜線に、潤いある森の木の幹も葉も、道も岩も、艶やかな光を写す様が美しかった。



雨がどっちゃり降ってたらさすがにうっとうしいが、眺めの無い山中なら、晴れてるより雨上がりの方が好きかもしれない。



また山の空気に触れに行かねばなあ。


長野・山梨限定ビール

2022-10-23 17:28:50 |  2023お彼岸三連休
旅に出る前、何で情報を得たのか忘れてしまったが、ヤッホーブルーイングが長野・山梨で限定販売している缶ビールがあると知った。
「山の上ニューイ」という。
信州に行くんだし、ヤッホーさんのビールならこれは買って帰らねば、と覚えておいた。
旅の最終日、長野ICから高速道路に乗る前に、商品を扱っているというセブンイレブンに立ち寄る。
ビール売場で探してみると、あったあったありました。
一店目で無事、手に入れることができて良かった。



家に帰って翌週末、早速飲んでみた。
色は薄い黄金色。
透明ではないので濾過していないのか。
香りは穏やか。
味は一言で言えば淡白。
炭酸の刺激が少ないので気の抜けた新鮮なビールのようだ。
「新鮮な」を付けたのは時間を置いたビールの嫌味はまったくないから。



柑橘系果汁のジュースから舌を刺す尖った酸味を取り除いたような味。
しかし東南アジア系のビールのあっさりさらりとしたものとは違い、ホップの苦味が下支えして、ぎりぎりの線で腰を残している。
後にグレープフルーツのような苦味がしっかり残り、ジュースでなくやっぱりビールを飲んでるんだなと思う。
こんな好き嫌いのはっきり分かれそうなのを製品化して売るって、冒険してるなあ。
こういうのがヤッホーさんの凄いところだなと改めて思うビールである。




ある意味座ってるだけだから

2022-10-21 07:01:51 |  2023お彼岸三連休
お彼岸三連休の信州への旅、二日目は我ながら驚くほどいろいろな観光地を巡り、盛り沢山な日となった。
反対に旅にはゆっくりする時間も組み込みたいもの。
しかし今回は北信地方まで足を伸ばしたので、移動時間も結構かかり、そんな余裕はどこにもなし。
一日目と三日目はほぼ高速道路の移動に終始。
なので観光地でではなく、移動時間中にゆっくりすることにした。
もちろん運転している訳だからぼんやりはできない。
精神的にリラックスして急がず騒がず、移りゆく景色を楽しみ、心穏やかに運転したのだ。
一日目はずっと雨。
藍色の山にかかった雲が墨絵のようだし、川面を霧が覆っていたりして美しかった。
三日目は晴れ。
ようやく日本アルプスの山々が姿を現し、信州らしい風景の下ドライブできた。
何事も気持ちの持ちようである。
行き帰り合わせて一日分ゆっくりした気分を味わえた。
工事渋滞にはまって思い通りに走れない時もあったが、車で移動する旅には付きものと割り切って、次回の旅もこの考え方を思い出そう。

<恵那峡SA>



よなよなエールをタップでどうだ

2022-10-19 06:07:29 |  2023お彼岸三連休
その日夕食は長野市中央通りにある居酒屋で食べた。
洋風なのか和風なのか区別のつかぬお店。



出される料理には、味噌などの発酵食品(他に何があったっけ)が何かしら使われているらしい。
5品注文し、連れとシェアして食べた。





それはそれで美味しかったのだが、ここで一番記憶に残ったのは生ビール。
よなよなエールという、長野にあるビール会社のヤッホーブルーイングが造るクラフトビールがある。
これをタップで提供している店で、これがすこぶる旨かった。
よなよなエールは好きなビールなので、家でも缶のものを時々買って飲むのだが、記憶のとは違い、スッキリ感というか口当たりというか、濁りがない清透な飲み口だった。
タップで飲む新鮮なビールというのはやはり違うのだなあと思わせる。
旅先で飲む精神的調味料も効いてるのかもしれないが、なんにせよ旨かった。
これからは、旅に出たらブルーパブを探して地ビールをタップで飲むべし、と思うようになった。




中央通りを仁王門まで

2022-10-17 06:16:11 |  2023お彼岸三連休
長野電鉄を権堂駅で降りて、長くまっすぐな商店街を中央通りへと歩く。
権堂は長野市中心部にある繁華街のひとつらしい。



が、暗くなりかけの時間なので、飲食店以外はもうシャッターを閉めてる店が多く、人もあまり歩いていない。
商店街は雑多な職種のお店が並んでいた。



と思ったのは商店街に普通あるお店以外に風俗店が混じっているのに気づいたから。
ここでは棲み分けしてるわけでは無さそう。



街歩きでは路地を覗くのが好きだが、ここはそれ故より怪しげに見えて、細い道を見つける度にカメラを向ける。



中央通りの車道は歩行者天国になっていた。
何かイベントがあったようだ。
18時で歩行者天国は終わりだという放送が大音量で繰り返されていた。



道の両側には大きなお店が並び、さっきの商店街とは趣が変わる。
善光寺の仁王門に向けて緩い坂道を上る。



気になるお店の様子を伺ったり、お土産を買ったりしてそぞろ歩く。
宿の夕食は無く、この辺りで食べて帰る予定なので、良さげな飲食店も探しつつ。



仁王門に着く頃には辺りはすっかり暗くなった。
仁王門前は小さなお寺が並び、雰囲気が変わる。



仁王門より先は仲見世の通り。
翌日、善光寺をお参りする時に歩く事にして街へ引き返した。




小布施での小一時間

2022-10-15 17:50:30 |  2023お彼岸三連休
小布施に来たのは栗のお菓子が目的。
この秋新しく獲れた栗で作った豪華なモンブランを食べさせてくれるお店がガイドブックで紹介されていたが、予約制とのこと。
来れるかどうか分からなかったので予約はできず。
とりあえずどこかのカフェでお茶できればいいなとやってきた。



しかし到着したのが夕刻で、閉店時間の早い店はもうオーダーストップしてたり、人気の店は行列ができてたりして、残念ながらお茶することはできず。
お菓子屋さんの店頭で販売している小さなモンブランを買って、開けたところにある石垣に座って食べた。



小布施は葛飾北斎が晩年に逗留した町で、北斎館の周りにいろんなお店が集まっている。
栗の木が敷かれた小径があったり、一般の人ん家の庭が公開されてたりする。
こじんまりとしているが、お菓子を食べたついでに少し歩いて見れるところもある町だ。



あと小布施には日本酒の酒蔵がある。
歴史のありそうな建物に入ると、高級そうな酒瓶が飾られていた。
値段を見るとやはり少しお高い。
角打ち用のテーブル座席もあるようで、車では無いので飲んで味見したかったが、時間の都合で諦める。
自分へのお土産に、手の出せる小さ目の瓶の(お店の方が言うにはスタンダードな味わいの)お酒を買った。




長野電鉄で小布施まで

2022-10-13 06:27:35 |  2023お彼岸三連休
宿が長野駅前であることの利点を活かし、電車で小布施まで遊びに行く事にした。
小布施に通じている路線は長野電鉄である。
長野電鉄の長野駅は地下にある。
改札前のベンチが置かれたスペースに、農産物なんかの直売所?があって、果物や野菜が売られていた。



店の人が見当たらず、どこで会計するのかと思ったら、改札口で代金を支払うのであった。
こんな街中なのに、とってもローカルな対応にほのぼの。
連れがシャインマスカットと青唐辛子入りのもろみを買っていた。
(このもろみで食べるきゅうりや冷奴が旨かった。



時刻表を見ると次に発車する電車は特急列車だった。
特急?
失礼ながら各駅停車の電車しか走っていないと思っていた。
行先の小布施は特急停車駅で、特急料金は100円だそうだ。
時間短縮に特急利用することにした。



改札を通り、さらに地階のホームへ降りると、特急車両が待っていた。
スノーモンキーという名がついているのだが、ハテ?どこかで見たことがある。
これは成田エクスプレスの車両ではなかったかな。
成田エクスプレスに乗ったことは無いが、特徴的なデザインだからか覚えていた。



隣のホームにはたぶん東急電鉄のお古だろう、ステンレス製の車体の普通電車が停まっていた。
車体に鉄道むすめの絵が書いてある。
彼女も見たことがあるぞ?
そうそう、大阪モノレールも鉄道むすめのキャラクターがいて、人気投票で全国3位になったと紹介されていた。
その第1位が長野電鉄の彼女だった。
実物?に会えるとは思っていなかった。



さて、スノーモンキーの車内に入る。
自由席だったがうまく二人で並んで座ることができた。
座席は2人掛け4列シートなのだが、車両の中央に向け、固定で配置されている。
だから車両前側半分は進行方向に向けて後ろ向きに座り、後側半分は進行方向に向けて座ることになる。
だから車両真ん中のシートだけ向かい合わせである。
いろんな形態のシートがあるんだなあ。



電車はしばし地下を走り、都心を抜けて地上に出る。
車窓はすぐに郊外の景色になり、果物畑が広がっているのが目についた。
途中の停車駅の須坂駅は車両基地になってるらしく、突然たくさんの車両が現れ、急いでシャッターを押す。
うーん、左側の座席だったら良かった。



20分ほどで小布施駅に到着である。
ホームに降りると、反対側に電車が入線するところだった。
柱の向こうにチラと見えたあの車両は、小田急のロマンスカーではないか。
だいぶ古い型だ。
先頭の座席は自由席だろうか。
こっちにも乗ってみたいな。
当時より短い編成の列車は、長野駅に向けて走り去った。



小布施駅にはたぶん昔のものだろう、先頭車が二つ窓の車両が留め置かれていた。
小布施で過ごせる時間はあまりないので、遠目に撮影しただけで改札口へ向かう。
帰りの時刻表を確認し、町へ。
ちなみに帰りの電車も同じ特急列車のスノーモンキーだった。
違う車両にも乗りたかったが、それはまたの機会(あればいいな)にしよう。




トレインビューの宿

2022-10-11 06:19:52 |  2023お彼岸三連休
二日目の宿は長野駅のすぐ横にあるビジネスホテル。
早めに到着して宿の駐車場を確保した。
この後は鉄道を使って観光予定。



部屋に入ると、長野駅側に窓のある部屋だった。



ラッキー。



電車の音が聞こえるとカメラを持って窓際へ。



部屋にいる間もいろんな種類の電車が見られ楽しむことができた。




戸隠中社

2022-10-09 17:29:37 |  2023お彼岸三連休


戸隠神社は五社からなる神社。
全てをお詣りしたいところではあったが、旅行行程の都合で中社だけお詣りする事にした。



戸隠の神様は天の岩戸伝説に出てくる神様方なので、正式な名前は知らなくても、あのお話のあの役割をした神様なのだな、というのが分かり馴染み深い。
中社に祀られているのは天照大御神が岩戸に隠れた時、外で楽しく騒いで天照の気を惹き、岩戸を開けさせる作戦を考えた神様だそうだ。



中社の周りは山中の門前町。
境内は大きな杉の巨木がある山の斜面にあり、戸隠に来るまでの道も、戸隠から去る時の道も山の中を走っていて、山深い場所にあることが体感できる。



周りにある建物も昔から修験者が宿泊してきた宿坊が多い。
観光気分で来ているが、なにやら気の引き締まる空気感の場所だった。




宿坊の戸隠そば

2022-10-07 06:21:43 |  2023お彼岸三連休
二日目のお昼ご飯は戸隠そばを食べる事に決めていた。
戸隠神社の中社の無料駐車場に車を置かせてもらい、歩いてお店を探す。



神社近くのお店ですでに開店しているところは、店の前にたくさんの人がたむろしていて、2時間待ちとか3時間待ちなんて声が聞こえてくる。



そんなに待っていられないので、まだ開店前のお店を見つけ、入口にある受付簿に名前を書いて辺りを散歩した。
開店時間の直前に戻ってきたら、もう開店してしまっていた。



慌てて店員さんに受付簿に名前を書いていたが入れるか聞くと、大丈夫との返事。
無事席に着くことができた。
良かった良かった。



山芋付きのざるそばを注文。
戸隠そばは小分けにして盛られている。



一口分なのかもしれないが、自分には少し多いので、さらに半分づつつまんでそば猪口に投入。
喉ごしよろしく、おいしくいただいた。