本の山の地質調査

2015-09-24 23:44:12 | 音楽&本&映画
さて、引っ越すことになって、一番の難題は部屋の片付けである。
古本を売っぱらってやるんだと息巻いてどれくらい経っただろう。
全く手付かず状態で転勤話が出た。
大仏さんのお尻の様に重かった私の尻を無理やり持ち上げねばならなくなった。
お休みは半分遊ぶのを取り止めて片付けを始めている。
遊ぶのは全部取り止めないと片付け切れない気もするが、遊ばぬ週末はありえない。

まずは本棚の前に山脈を成す、古本古雑誌の山を崩していくことから着手。
山の麓はテレビの番組表やカード会社の情報誌とかなんか。
これは捨てるしかない。
ここ何年か、送られてきても見ることなく山に積むのでビニールの袋が付いたままだ。
なので作業は少し手間がかかる。
袋を剥いで別の山に移し、持てそうな重さまで積み、まとめてくくる。

売れそうな文庫本漫画本は、随分以前に片付けた玄関前のスペースに移す。
埃をかぶっているのでそれを落としながら、ブックカバーを剥がして取り出す。
ブックカバーは本屋さんで巻いてくれる紙製のやつ。
ほぼ全てにブックカバーを付けたままにしていたので、読み終わった時点でその後目に触れることはなくなる。
今回ブックカバーを取って、ああこんなの読んだなあ、と懐かしく思い出した。

しかし漫画の場合は内容を思い出せたのだが、文庫本は記憶に無いものが多い。
ストーリーは忘れたが読んだ覚えのあるものはまだましで、まるっきり読んだ覚えの無いものがわんさか出てくる。
最近また小説を読みたいなと思う様になり、本屋で物色してるのだが、この間買おうかと思った文庫本が山から出てきた。
おっと危ない。
やはり興味の湧くタイプの本は今も昔も変わらないようだ。
山から同じ本が2冊出てきたし。
読んだ本のタイトル一覧を作っておかないといけないな。

記憶に無いのだから新しい本を買わずとも、これらをもう一度読めば安上がりではと思い、残しておこうかとも思う。
が、記憶に無いということはあまり面白くなかったということで、それをもう一度読んでもなあ。
なんて思いながら、カバーを剥いでは積み替え、カバーを剥いでは積み替えする。
手前からばかりだと山が急峻になるので、山頂からも崩しにかかる。
山の下層にいくに従い出てくる化石の時代が古くなるのが道理に適っていて面白い。
とうとう山の向こうの本棚に入った本が顔を覗かせた。
あはは、学生時代に愛読していたお気に入りだ。
何年ぶりかなこの背表紙見るの。

中学生の頃、始めて文庫本を買った。
SF小説だったが面白く、少しづつ本棚に増えていくのを眺めては悦に入っていたものだ。
本棚に綺麗に並べるのは学生時代も同じで、勉強せずに気に入った漫画本を取り出しては何度も読んでたな。
そんなだからあの頃は一度読んだ本を間違えてまた買うなんて考えられなかった。
これらは売る対象にはできない。
引っ越して時間が出来たらまた読み返してみよう。

さて、片付けはまだ道半ば。
玄関前のスペースが無くなったので、次は押し入れ前にスペースを作ろうとしている。
しかしいろんな物が出てくる。
物持ちだったので収納スペースの大きい今の部屋を選んだが、今や部屋の周辺部にある備品は全く使わず生活している。
つまりもっと身軽に暮らす事が出来るということだ。
この引っ越しを機に持ち物をぐっと減らしたいものだ。


お彼岸の帰省、料理と酒

2015-09-21 21:08:38 | お酒
今年の晩夏は残暑に悩まされることなく秋へとするする進み、いつの間にやらお彼岸となった。
今年は6年ぶりのシルバーウィーク。
普通なら当然遠方に旅するところだが、今回は引っ越しを控えまるまる遊ぶことはできず、部屋の片付けをしなければいけない。
片付け以外の行事の一つはお墓参り。
土日で帰省した。
いつものごとく歓待してくれた。
感謝。
夕食をまた写真に収めたが、いつもと同じだとつまらないので、部分をアップにしたよく分からない構図にした。
さてこれらはなんて料理だったか、記して置こう。
今回は珍しく肉肉しかったぞ。

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<6>


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それぞれの名前は、
1.カイワレと食べる豚シャブ大根おろし添え
2.鶏キモと新生姜の煮付け
3.烏賊とキュウリの大葉ミョウガ胡麻酢和え
4.サワガニの蒸し煮
5.かぼちゃの含め煮
6.1.の大根おろし
7.ウリのぬか漬け

そしてそしてサントリーさん、気になる新銘柄を出してくれました。
お高いんですけどやっぱり興味津々。
お土産だからって理由で買ってみた。



なるほどグレーンだ。
つんとするところがない。
これと白州と山崎を合わせれば響ができるのだ。
なわけないか。
若年性響もどきがいいところか。
でもどうせならモルトを混ぜずに、グレーンオンリーで造って欲しかったな。


まあこんなもんだ

2015-09-16 21:37:41 | テニス


自分のテニスの調子を覚え書くのも久しぶり。
ありがたい事にずっとコンスタントに毎週練習できている。
なのでどうしようもなく調子が上がらないなんて事はないが、残念ながら絶好調というわけでもない。
いつも通り、まあこんなもんだ。
サーブのトスはその後も、より安定する自分の関節の可動状況に合った上げ方を模索、いろんなボールの持ち方腕の上げ方を試している。
まだ完全ではないが、だいぶましになってきている。
それで一球目からセカンドサーブを打つダブルセカンド状態とはおさらばした。
幸いにダブルフォルトは頭を抱えるほど多くはない。
ファーストサーブを打つ機会が増えたので、そちらの確率を少し上げる事ができているような気がする。
どフラットでなくスライス気味ではあるが。
気になるのはセカンドサーブの威力が落ちてきているのではと感じること。
関節がますます固くなって、腕を鞭の様に振れなくなってるような。

バックハンドスライスは変わらずネットの上を通す高さが調整できない。
今はラケットのセット位置よりスライスの回転量で高さを調整しようとしている。
同じ角度のラケット面でボールを当てても、回転をかけると上に抜けるし、かけないと低い弾道になることに気付いて。
ところがこれも一筋縄ではいかない。
ネットするからとスライス回転をかけても相手のボールに威力があると上に上がらない。
勢いがあるからガットに食いつくのだろうか、ふわんと上に抜ける感じにならないのだ。
なかなかに難敵である。
それでもそんな練習をしていたら小手先のラケット操作を覚えた。
エンドラインに立った足元にくる深いボールをスライス面でフラット気味に返せるようになった。
力が入らないのでなんとかネットを越える程度だが、取り敢えず返せる。

高い打点のフォアハンドストロークはいまだ自分のモノになっていない。
先に書いた関節の固さが影響しているようだ。
柔らかく手首をしならせることができない。
フォロースルーで振り上げる角度を微調整できない。
なんでかスイング後に身体が後ろに倒れるので不思議だったが、考えたら不思議でもなんでもない。
打点が近かったんだ。
低いボールの打点と同じ位置では打てないようだ。
今はこの距離感を覚えようと練習中。

ずいぶん前、ポイントの取り方に意識を向けるぞなんて書いたが、まだこんなところをうろうろしている。


失うものと得るもの

2015-09-14 22:48:43 | Weblog
大変な事になってしまった。
10月から東京転勤を申し付けられてしまった。
あちゃー 、である。
昨年、周りのメンバーが次々と東京転勤となり、私は難を逃れていたが、とうとう魔の手は私の肩に伸びてきた。
うーん、長年住み慣れた土地から移るのはいやだなあ。



東京に生活拠点が移ることで心中に去来する心配は週末の遊びについてが主だ。
テニスにおいては長年の交遊の歴史から、レベルのあった紳士淑女のみなさんばかりの複数のグループに属せていて、休みの日なら望めばどこかで相手をしてもらえた。
周りにそんな人がいなくなる。
また関係を一から築かねば。
まずはスクール探しからか。

あと、山が遠いに違いない。
今は車で10分も走れば里山の麓。
夏場涼める山の上公園の代わりは見つかるだろうか。
そうか、自転車でちょいとヒルクライムへ、なんて事もできなくなりそう。
都心から離れた所に住めば山もあるだろうけど、そうすると通勤が大変になるしな。

昔東京出張したとき、通勤はどの電車も牛牛詰めだった。
長時間足を踏ん張るのに一日の体力の大半を使ってた気がする。
仕事が終わったあと部屋に帰る道のりを思うと、さらにどっと疲れた事を思い出した。
私の週末はどう変わってしまうのだろう。

実家も遠くなるから帰省が大変だ。
大阪からならいろんな手段を駆使して混雑を避ける事ができるが、東京からだと対策が限定されそう。
お金もかかるし。



いや、いいことも考えよう。
前向きに前向きに。
まだ未踏峰の低山が身近に増えるぞ。
関西では日帰り登山できる登った事のない私好みの山を探すのに苦労していたが、関東平野の淵まで行けばいい山がゴロゴロしてそうだ。
甲信越地方や東北地方が近くなるから、一泊するだけで大阪からでは行けない場所に遊びにも行ける。
テニスは有明が近くなって国際大会をたくさん観戦できるぞ。
今年の楽天オープンは流石にもう切符ないだろけど。
出没!アド街ック天国の情報が身近になるな。
反対におとな旅あるき旅の三田村さんとはお別れだ。



こんなもんかな。
さてさて、どんな新しい生活が待っているのだろう。



この日嵯峨野を訪れ、三条で飲もうと思わなければ出会えなかった。

2015-09-09 02:18:21 | その他旅行き
7月20日(月) 夜

大覚寺見学後、JR嵯峨嵐山駅近くの喫茶店でカキ氷を食べ、ようやく暑さから解放される。
昔銭湯だった建物をお店にした洒落たところだった。
夕食も京都で食べて帰ろうと嵐電嵯峨駅から四条大宮へ。
食べログで見つけた堀川高校の北東にある飲み屋で飲んだ。
いい気分で烏丸駅に向けて歩いていると、祇園祭のお囃子のような音が流れてきた。
コンチキチンっての。
どこかで演奏の練習をしてるのかと歩いて行くと、交差点の右奥に提灯がいっぱい吊り下がってる。
あれ?練習にしては本格的な…、と近づくと本物のお祭りの最中だった。
立札の説明を読むと祇園祭の後祭(あとまつり)と書いてある。
へえ、そんなのがあるんだ。







祇園祭は興味はあるもののその人出に怖気をふるい、これまで見に来たことはない。
その晩は人も少なく、でも曳山は豪華で、前後を飾る提灯が賑やか。
私にはこれで充分。
思わぬ被写体に店仕舞いしていたカメラを取り出し、再度撮影開始。
その日曳山は動く様子はなく、じっくり撮影できた。
北観音山という名前らしい。
へえ、格好いい。
演奏は時を置いて行われるらしく、揃いの浴衣を着た奏者の皆さんが曳山の舞台に登り始めた。
間近で初めて祇園囃子を聴いた。
祭りっていいな。



道の奥からもお囃子が聞こえていたし、小さく提灯が見える。
向こうにもあるようなので行ってみた。
こちらは南観音山とあった。
曳山はもちろん、提灯の印も奏者の浴衣も北観音山と違う。
みなで協力して祭りは盛り上げるけど、独自色は押し出し主張する。
人間だなあ。
後で調べてみると、前祭(さきまつり)というのが私の知っている宵山だとか山鉾巡行なんて行事だったようだ。
規模は小さめながら、後祭でも宵山や山鉾巡行があるらしい。
この日は山鉾建ての日で翌日から宵山だった。
出来たてだったのね。







撮影に満足し烏丸駅へと向かうと、四条通りの向こうにまた提灯が見えてきた。
まだあるのか?
行ってみるべし。
こちらはなかなかの見学者の数だ。
大船鉾という名前だった。
昔焼失してしまったが、昨年復活させたものらしい。
確かに使われてる木材が新しい。
大船鉾は有料で舞台に上がらせて貰える。
せっかくなので登らせて貰った。
しかしながら見学者多数で舞台上でゆっくり下を見下ろす事はあたわず。
前の人に続いて歩いて、あっという間に見学終了。
まあ、いい体験をした。
記念に大船鉾の手拭いを買った。
いやあ、思いがけずいいものを観て聴いて感じさせてもらった。








ローカ

2015-09-05 02:00:06 | その他旅行き
7月20日(月) 続き

祇王寺から大覚寺へ歩いて向かう。
この道にはこれといった観光要素はなし。
民家の横、畑の脇を通り、道路を渡って歩く。
この夏の猛暑日の凄まじさを体感した道行き。
大覚寺は山から離れた街中にある大きなお寺だった。
やっと強烈な陽射しから逃れられる。
門をくぐり、屋根の庇護の下に入った。







ここも私のイメージにあるお堂や伽藍があるお寺でなく、なんだか雅な感じ。
調べてみると前身は、平安時代に天皇の離宮として建てられたものだった。
なるほど。
白砂の庭が眩しい。
勅使門なんて特別な御門もある。







廊下は鶯張りのところがあった。
修学旅行で何処かのお寺を見学した時歩いて以来でないか?
てことで 、すぐにはこの構造の廊下の名前が思い出せなかった。
すぐそこまで出てきてるんだけど…。
と苦しんでいたら、横を通り過ぎた人が口に出してくれた。
はい、そーでした。
こうして老化の進みを認識する。







いくつもある大きな建物は渡り老化、おっと、渡り廊下で結ばれていた。
全ての建物を巡るのがその時の私には一苦労。
建物自体が大きく、そのグルリを歩いて渡り、歩いて渡り。
祇王寺から大覚寺まで来るのにもずっと歩き詰めだったので、流石に疲れた。
敷地奥にある大沢池の見えるベンチで一休みした。
微風が吹いていたが、暑さにやられた身体を冷やすには力不足。
しばらくクタッとし、頑張って残りの見学を終えた。








緑陰

2015-09-03 00:38:41 | その他旅行き
にしこりくん、1回戦で負けちゃって残念無念。
二週間待った毎日の楽しみが消失。
どろんって。
一大イベント全米オープンも興味半減だ。


さて記事は夏休み以外の夏のお遊びその二、7月に一日京都を歩いた時のお話し。

7月20日(月) 天気:晴れ

海の日三連休は夏休み明けすぐだったので泊りがけの旅には出ず、土日は普通に過ごし、月曜日だけ近場で遊ぶ事にした。
京都の祇王寺というお寺の庭の苔が綺麗らしく、行ってみることに。
JR山陰線の嵯峨嵐山駅から北西へ歩く。
駅に周辺の観光マップが置いてあり、利用させてもらった。
それを見て、なるほどこの辺りが嵯峨野の観光地なのかと気付く。
遅い。
祇王寺しか見えてなかった。



以前、嵯峨野という名前の町を歩いた事があるが、あそこは住宅地だった。
ここは山懐にお寺がたくさんあり、雰囲気のいい小径に茶店が時々現れる。
ふーん、いいじゃない。
観光客もいっぱい歩いていた。
レンタサイクルなんかもあるようだ。



しかし暑い日だった。
自分の事は棚に上げて、こんなに暑いのにみんなよく観光しに来るなあ、と思う。
後半熱中症気味になり、少し気分が悪くなるくらいだった。
危険危険。



さて、祇王寺はお寺というより大きめの庵といった風情だった。
平清盛に見捨てられた悲恋の白拍子が仏門に入り生涯を過ごしたところであるらしい。
庭は見事な苔に覆われて、周りの木立に日も遮られ、ほんの少し暑さを逃れることができた。
お庭を一回りして庵を覗いたら終了。
こじんまりとした所だった。



少し離れたところにある大覚寺と共通の割引拝観券があったので、それを購入していた。
祇王寺見学後、大覚寺へ。
そちらの記事はまた次回。