新居に越してから駐車場を探した。
なんとも都合よく、新居の駐車場に空きが出た。
さっそく契約し、駐車場が見つかるまで置かせてもらっていた実家から車を運転してきた。
伊勢自動車道から東名阪、伊勢湾岸道、東名、新東名を延々と走り、愛車を新居に連れてきた。
新しい土地でこれからもよろしく。
さてその道中、新東名の浜松SAに昼食に寄ると、中古のCD・DVDを売るお店があった。
こんなお店を見つけると、品揃えは薄いがもしや、と期待してひと通りラベルに目を走らす。
以前見つけた「ピッチブラック」みたいな自分にとっての掘り出し物が見つかるかもしれない。
そんな当てなく探すものとは別に、具体的に探すタイトルが実はある。
飯島真理の「midori」というCDアルバムだ。
学生時代にCDをレンタルし、カセットテープにコピーして部屋で車で繰り返し聞いた。
カセットテープはまだあるが、今の車にはカセットプレーヤーは備わっていない。
それゆえ、中古でCDが出回っていないかとそんな機会に探してみるのだった。
これまで、そのアルバムどころか飯島真理のCDにすら出会わなかったのに、そこの商品棚に「定番COLLECTION ROSE|飯島真理」なんて背表紙があった。
おお、思わず手に取った。
しかしなんだ「定番」って。
まあいい。
見たことない若い女の子が、バラ色を背景にポーズしたジャケットだ。
デビューアルバムとある。
ふーん、若い時はこんなだったんだ。
私が覚えているのはリンミンメイ役で有名に?なったあとのそれなりに年取った?彼女だ。
(んー、飯島真理のアルバムは「midori」という作品を一つ持っているだけで、熱烈なファンという訳では無い。)
収録されてる曲名を見ると「midori」に入ってた曲がいくつかあった。
「midori」はベストアルバムだったか。
その曲だけでも聞いてみたく買ってやろうかと値段を見ると、元の定価が1800円なのに1500円の値をつけてる。
おいおい、高いな。
お店の陳列棚の上には「500円~」と表示があったので、それくらいの値段ならと思っていたが、…1500円か。
やらしい値段をつけるなあ。
一般的に出回っているメジャーな作品にこんな値段がついてたら誰も買わないだろうけど、こんなマニアックなのに目をつけるのは一部の奴だけで、そんな奴はこんな値段でも買うだろうと値付けしているように疑ってしまう。
私はその狙いにまんまと乗る奴だった。
レジに持って行った。
係りの若い女の子に差し出すと値段を見て、「1500円ですがいいですか?」と確認してくる。
ふーん、高いと認識してるのね。
ならダメもとで、「安くならないの?」と聞いてみた。
するとかわいく身もだえて、「こちらもギリギリの値段でご提供していますので」と困ったように言わはる。
まあそうだろう。
私も生粋の大阪人ではないのでそれ以上食い下がる気にはならず、あっさりそれでいいよと買ってあげた。
女の子はホッとして、下りのSAでも店を出してるのでまたどうぞと次回100円割引券をくれた。
新東名を利用する男性諸君、浜松SAの中古CD・DVD屋さんでかわいい女の子がレジしていたら値切ってみよう。
身悶えてくれますよ。
車に戻ってさっそく包装を剥いでみると、ほとんど新品と見まがう状態の良さだった。
これなら仕入れ値もそれなりだったんだろう。
私の思った値付けの疑いは解消。
大変失礼した。
CDプレーヤーに挿入して聞いてみると、知らない歌だが知ってる声音が車内に広がった。
ジャケットはアイドル歌手然としているが、自身で作詞・作曲している。
編曲は坂本龍一だ。
普通のアイドルのデビューアルバムとは一線を隔した歌唱力と思う。
語りかける甘く透明な声。
高音部で声の厚みが変わり、苦しげに歌うよう聞こえるのが彼女らしい。
私には不要と思われる力点がそこここにあるのも、ああこんなだったと思い出す。
ほとんどが恋の歌である。
知ってる曲は「midori」の記憶のままだった。
彼女の歌を聴くと「マクロス」に記憶が振れることもあるが、それより学生時代に士郎正宗の「アップルシード」というマンガを繰り返し楽しむとき必ずBGMとして流していたので、そのマンガの場面に繋がることが多い。
今回引っ越しするとき、本棚の奥からその本が現れた。
再び彼女の声を聴きながら、オリュンポスでのデュナンの活躍をまた辿ってみることにしよう。
なんとも都合よく、新居の駐車場に空きが出た。
さっそく契約し、駐車場が見つかるまで置かせてもらっていた実家から車を運転してきた。
伊勢自動車道から東名阪、伊勢湾岸道、東名、新東名を延々と走り、愛車を新居に連れてきた。
新しい土地でこれからもよろしく。
さてその道中、新東名の浜松SAに昼食に寄ると、中古のCD・DVDを売るお店があった。
こんなお店を見つけると、品揃えは薄いがもしや、と期待してひと通りラベルに目を走らす。
以前見つけた「ピッチブラック」みたいな自分にとっての掘り出し物が見つかるかもしれない。
そんな当てなく探すものとは別に、具体的に探すタイトルが実はある。
飯島真理の「midori」というCDアルバムだ。
学生時代にCDをレンタルし、カセットテープにコピーして部屋で車で繰り返し聞いた。
カセットテープはまだあるが、今の車にはカセットプレーヤーは備わっていない。
それゆえ、中古でCDが出回っていないかとそんな機会に探してみるのだった。
これまで、そのアルバムどころか飯島真理のCDにすら出会わなかったのに、そこの商品棚に「定番COLLECTION ROSE|飯島真理」なんて背表紙があった。
おお、思わず手に取った。
しかしなんだ「定番」って。
まあいい。
見たことない若い女の子が、バラ色を背景にポーズしたジャケットだ。
デビューアルバムとある。
ふーん、若い時はこんなだったんだ。
私が覚えているのはリンミンメイ役で有名に?なったあとのそれなりに年取った?彼女だ。
(んー、飯島真理のアルバムは「midori」という作品を一つ持っているだけで、熱烈なファンという訳では無い。)
収録されてる曲名を見ると「midori」に入ってた曲がいくつかあった。
「midori」はベストアルバムだったか。
その曲だけでも聞いてみたく買ってやろうかと値段を見ると、元の定価が1800円なのに1500円の値をつけてる。
おいおい、高いな。
お店の陳列棚の上には「500円~」と表示があったので、それくらいの値段ならと思っていたが、…1500円か。
やらしい値段をつけるなあ。
一般的に出回っているメジャーな作品にこんな値段がついてたら誰も買わないだろうけど、こんなマニアックなのに目をつけるのは一部の奴だけで、そんな奴はこんな値段でも買うだろうと値付けしているように疑ってしまう。
私はその狙いにまんまと乗る奴だった。
レジに持って行った。
係りの若い女の子に差し出すと値段を見て、「1500円ですがいいですか?」と確認してくる。
ふーん、高いと認識してるのね。
ならダメもとで、「安くならないの?」と聞いてみた。
するとかわいく身もだえて、「こちらもギリギリの値段でご提供していますので」と困ったように言わはる。
まあそうだろう。
私も生粋の大阪人ではないのでそれ以上食い下がる気にはならず、あっさりそれでいいよと買ってあげた。
女の子はホッとして、下りのSAでも店を出してるのでまたどうぞと次回100円割引券をくれた。
新東名を利用する男性諸君、浜松SAの中古CD・DVD屋さんでかわいい女の子がレジしていたら値切ってみよう。
身悶えてくれますよ。
車に戻ってさっそく包装を剥いでみると、ほとんど新品と見まがう状態の良さだった。
これなら仕入れ値もそれなりだったんだろう。
私の思った値付けの疑いは解消。
大変失礼した。
CDプレーヤーに挿入して聞いてみると、知らない歌だが知ってる声音が車内に広がった。
ジャケットはアイドル歌手然としているが、自身で作詞・作曲している。
編曲は坂本龍一だ。
普通のアイドルのデビューアルバムとは一線を隔した歌唱力と思う。
語りかける甘く透明な声。
高音部で声の厚みが変わり、苦しげに歌うよう聞こえるのが彼女らしい。
私には不要と思われる力点がそこここにあるのも、ああこんなだったと思い出す。
ほとんどが恋の歌である。
知ってる曲は「midori」の記憶のままだった。
彼女の歌を聴くと「マクロス」に記憶が振れることもあるが、それより学生時代に士郎正宗の「アップルシード」というマンガを繰り返し楽しむとき必ずBGMとして流していたので、そのマンガの場面に繋がることが多い。
今回引っ越しするとき、本棚の奥からその本が現れた。
再び彼女の声を聴きながら、オリュンポスでのデュナンの活躍をまた辿ってみることにしよう。