偶然の出遭いを楽しむ

2015-11-28 21:43:11 | 音楽&本&映画
新居に越してから駐車場を探した。
なんとも都合よく、新居の駐車場に空きが出た。
さっそく契約し、駐車場が見つかるまで置かせてもらっていた実家から車を運転してきた。
伊勢自動車道から東名阪、伊勢湾岸道、東名、新東名を延々と走り、愛車を新居に連れてきた。
新しい土地でこれからもよろしく。

さてその道中、新東名の浜松SAに昼食に寄ると、中古のCD・DVDを売るお店があった。
こんなお店を見つけると、品揃えは薄いがもしや、と期待してひと通りラベルに目を走らす。
以前見つけた「ピッチブラック」みたいな自分にとっての掘り出し物が見つかるかもしれない。
そんな当てなく探すものとは別に、具体的に探すタイトルが実はある。
飯島真理の「midori」というCDアルバムだ。
学生時代にCDをレンタルし、カセットテープにコピーして部屋で車で繰り返し聞いた。
カセットテープはまだあるが、今の車にはカセットプレーヤーは備わっていない。
それゆえ、中古でCDが出回っていないかとそんな機会に探してみるのだった。

これまで、そのアルバムどころか飯島真理のCDにすら出会わなかったのに、そこの商品棚に「定番COLLECTION ROSE|飯島真理」なんて背表紙があった。

おお、思わず手に取った。
しかしなんだ「定番」って。
まあいい。
見たことない若い女の子が、バラ色を背景にポーズしたジャケットだ。
デビューアルバムとある。
ふーん、若い時はこんなだったんだ。
私が覚えているのはリンミンメイ役で有名に?なったあとのそれなりに年取った?彼女だ。
(んー、飯島真理のアルバムは「midori」という作品を一つ持っているだけで、熱烈なファンという訳では無い。)

収録されてる曲名を見ると「midori」に入ってた曲がいくつかあった。
「midori」はベストアルバムだったか。
その曲だけでも聞いてみたく買ってやろうかと値段を見ると、元の定価が1800円なのに1500円の値をつけてる。
おいおい、高いな。
お店の陳列棚の上には「500円~」と表示があったので、それくらいの値段ならと思っていたが、…1500円か。
やらしい値段をつけるなあ。
一般的に出回っているメジャーな作品にこんな値段がついてたら誰も買わないだろうけど、こんなマニアックなのに目をつけるのは一部の奴だけで、そんな奴はこんな値段でも買うだろうと値付けしているように疑ってしまう。
私はその狙いにまんまと乗る奴だった。

レジに持って行った。
係りの若い女の子に差し出すと値段を見て、「1500円ですがいいですか?」と確認してくる。
ふーん、高いと認識してるのね。
ならダメもとで、「安くならないの?」と聞いてみた。
するとかわいく身もだえて、「こちらもギリギリの値段でご提供していますので」と困ったように言わはる。
まあそうだろう。
私も生粋の大阪人ではないのでそれ以上食い下がる気にはならず、あっさりそれでいいよと買ってあげた。
女の子はホッとして、下りのSAでも店を出してるのでまたどうぞと次回100円割引券をくれた。
新東名を利用する男性諸君、浜松SAの中古CD・DVD屋さんでかわいい女の子がレジしていたら値切ってみよう。
身悶えてくれますよ。

車に戻ってさっそく包装を剥いでみると、ほとんど新品と見まがう状態の良さだった。
これなら仕入れ値もそれなりだったんだろう。
私の思った値付けの疑いは解消。
大変失礼した。
CDプレーヤーに挿入して聞いてみると、知らない歌だが知ってる声音が車内に広がった。

ジャケットはアイドル歌手然としているが、自身で作詞・作曲している。
編曲は坂本龍一だ。
普通のアイドルのデビューアルバムとは一線を隔した歌唱力と思う。
語りかける甘く透明な声。
高音部で声の厚みが変わり、苦しげに歌うよう聞こえるのが彼女らしい。
私には不要と思われる力点がそこここにあるのも、ああこんなだったと思い出す。
ほとんどが恋の歌である。
知ってる曲は「midori」の記憶のままだった。

彼女の歌を聴くと「マクロス」に記憶が振れることもあるが、それより学生時代に士郎正宗の「アップルシード」というマンガを繰り返し楽しむとき必ずBGMとして流していたので、そのマンガの場面に繋がることが多い。
今回引っ越しするとき、本棚の奥からその本が現れた。
再び彼女の声を聴きながら、オリュンポスでのデュナンの活躍をまた辿ってみることにしよう。




引っ越し模様と記憶力

2015-11-26 01:05:47 | Weblog
このところは雨が多いが、秋の初めはいいお天気が続いたなあ。
いつもこんなだったっけ?
10月の週末は毎週毎週行楽日和だったのに一度も遊びに行けず。
それもこれも引越し準備に追われたため。
部屋の片付けは予想以上に一筋縄ではいかなかった。
旧居に越して約20年、その間に溜めに溜めた不要品は4、5日でなんとかなるものではなく、事前に立てた片付け計画は機能せず、毎回遅れることになった。
一番手間取ったのが前にも話題にした雑誌や文庫本、漫画などの書籍類。
古本の事前売却は手続きする時間がなく、結局全て新居に送る事に。
今もまだダンボール箱に入ったまま、部屋の隅に未整理のまま置かれている。

片付けに際し取り崩した本の山からは、熱心に買っていた頃のテニス雑誌がたくさん出て来た。
一番最後に現れたのは1900年代のだった。
表紙を飾るプレーヤーは、ピートだったり、マルセロだったり、カルロスだったり、グスタボだったり、マルチナだったり、アンナだったり、貴男だったりした。
うーん、懐かしい。
ショックなのは顔は覚えてるんだけど、名前が出てこないプレーヤーが多数いたこと。
誰だっけ?
女子は名前だけでなく顔も思い出せないプレーヤーが半分くらい。
男子に注意が向いていたようだ。

そうそうウイリアムズ姉妹が髪をビーズで飾ってた頃だ。
ダブルスのゲーム中だろうか。
向き合い相談しているところを撮影した表紙があった。
おー、セレナはまだ細っそりとして、可愛いお尻をしている。
もちろん一般女子と比べたら格段に逞しいが、今のあの肥大した筋肉の塊と比べたらかわいいものだ。
どんなトレーニングをしてああなったのだろう。
名残り惜しいが取っておくわけにもいかず、それら雑誌類はなんとか全て処分することができた。

文庫本はとりあえず再利用。
大阪を出、東京に向かうのに、どうせ内容を忘れてるからと片付け中の文庫本から、まずまず面白かった記憶のある奴を選択して新幹線に乗った。
短編集で、毎回仲良し3人組がゲストに連れてきた友人と酒を呑み料理を食べ、そこで話題にのぼる日常のちょっとした謎を推理するお話しだ。
お酒もアテも美味しそうで、謎解きも罪のない出来事が対象で心穏やかに読める。
前にも書いたが、昔読んだ本のストーリーはほぼ忘れてしまっている。
その本もシチュエーションは憶えていたが、推理した結果は憶えておらず、再び面白く読めた。
しかも最終話の「あっ」と思わせる仕掛けもしっかり忘れていて、またしても「あっ」とやられてしまった。
これにはちょっと我ながら呆れた。
読み進めたら最後はなんとなく思い出すものではないか。
それなのにまったく思い出すことなくもろにトラップにかかってしまった。
しようがないなあ。

ブログ再開したから、文庫本とはまた少し疎遠になりそうだ。




ようやく再開

2015-11-23 23:07:29 | Weblog
やっとネット環境が復活した。
記事投稿再開。
ほぼ2ヶ月も中断してしまった。
記事の書き様を忘れたぞ。
うまく書けるだろうか。

これまで10月は千葉県にある仮の宿に泊まり新居を探しつつ、大阪の旧居からの引越しの準備にほぼ毎週末、東京大阪間を往復した。
ひと月の移動距離としては半端なく、実施前は毎週旅ができると楽しみであったが、実際にやってみると純粋な遊びの移動でない新幹線はいまいち。
長く座っているとふくらはぎが鬱血してしんどかった。
旧居の片付けも計画通りにいかず。
いろいろと妥協して10月末、ギリギリ引っ越しに間に合わせた。
11月は新居での荷解き他…。
これらについてはまた別途。

なんにせよ、ごあいさつ。
関東地方の皆さん、こんばんは。
晴れて神奈川県民となりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

<新居からの空>